『精子提供が抱える全国的な課題』

 先日「慶応病院、精子ドナー確保できず 出自公表への懸念背景」というニュースを目にしました。
 内容は「夫の精子で妊娠できなかった夫婦が、やむを得ず他人の精子を使う人工授精(AID)を、国内で最も多く行っている慶応大学病院(東京都新宿区)で、事業の継続が危ぶまれている。」というものです。
 その理由は「新たなドナー(提供者)が確保できないためで、背景に匿名のドナーの情報が将来、「出自を知る権利」を理由に公表される可能性への懸念があるとみられる。」ということです。
 最後に「感染症検査などをせず、ネットを通じて個人で精子提供する動きもある。同病院でAIDができなくなれば、こうした精子提供に頼る人が増える恐れもある。」という記載もあり、ボランティアでの精子提供にも触れられています。
 このニュースを読んで感じたことは、ネットを通じた個人ドナーと精子提供を希望する夫婦やパートナーが、大学病院で提供を受ける以上に、出自を知る権利も含めしっかりと話し合い、感染症検査や精液検査の結果を開示するボランティアでの誠実な精子提供者が一定は社会的に求められているということです。

【引用】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000046-asahi-soci