『R8.2月の日記』
2/1 精子提供を継続的に行う場合、スケジュールが過密になりがちです。そのため、ドナー活動の決意に当たっては資格取得などの自己研鑽に充てる時間の確保が難しくなる可能性を、あらかじめ考慮しておく必要があります。
2/2 精子ドナーは、単なる提供者ではなく一人の人間です。ボランティア活動であっても、不誠実な対応や信頼を損なう行為は、ドナーの心を深く傷つけることにつながります。互いに尊重し合った対応をお願いいたします。
2/3 ネット経由の個人間での精子提供においては、誓約書を交わしても、法律上は生物学的な親子関係を否定できず、後日「認知」や「養育費」を請求されるリスクがあります。ドナーが善意で協力したつもりであっても、ドナーの立場は法制度上保護されていないことに注意が必要です。【参考】『「精子提供してほしい」ネットで知り合った夫婦に頼まれた男性、「誓約書」があっても残る法的リスク』
2/4 東京都は令和8年度予算で、不妊治療への助成を大幅に拡大します。保険診療と併用する先進医療の自己負担額全体を対象とし、1回最大15万円を支給。男性不妊も対象で所得制限はなく、予算は前年度の4倍超に増額されます。精子ドナーとして多くの方の切実な声に触れる中で、金銭的な壁が理由で「最後のチャンス」を諦めるご夫婦を少なくありません。今回の東京都のような公的支援が広がることで、当事者にとって大きな救いになるはずです。
2/5 イーロン・マスク氏は、韓国の極端な低出生率を「人口崩壊」と危惧し、国家の存立に関わる安全保障上の危機だと警告しました。このままでは3世代で人口が、維持に必要な水準(合計特殊出生率2.07)を大きく下回り、現在の3%まで激減して、国防すら成り立たなくなると指摘しています。私たちがドナーとして新しい命の誕生をサポートしようとする営みは、あくまで個人の幸福のためですが、出生率の低下がこれほど深刻なレベルに達している以上、従来の枠組みを超えた大胆な支援や、多様な家族の形を受け入れる社会への変革が急務であると痛感させられます。
2/6 タレントの浜口順子さんは、35歳から妊活を始めるも知識不足や「体外受精は最終手段」という偏見から遠回りをしてきましたが、転院を機に排卵誘発法を切り替えたことで、体外受精で授かることができました。「最短距離」で授かるための選択肢の一つとして、ドナーという存在が安心感のある形で活用される世の中になればと感じます。
2/7 5人の年子を育てる27歳の美しきママ、じゅりさんが話題です。26歳年上の夫による献身的な家事・育児サポートが彼女の輝きを支える一方、彼女自身もインフルエンサーとして夫の借金を完済するなど、一家を力強く牽引しています。27歳妻&53歳夫の“年の差26歳”夫婦で、5人の「年子」という、生命力の塊のような大家族の姿に圧倒されます。ドナーとして「家族の始まり」を支援する立場から見ても、これほど賑やかな家庭を維持するには、夫婦間の深い信頼と役割分担が不可欠だと感じます。特に、夫が育児を支え、妻が知性で家計を救うという相互補完の形は、年齢差を超えた理想的なパートナーシップのあり方ではないでしょうか。こうした笑顔の絶えない家庭が、提供された命の先にある一つの希望の姿であると信じたいと思います。
2/8 「53人の子作り」を掲げ“勝手に一夫多妻”を実践していた渡部竜太さんが、生活崩壊を告白しました。YouTube収益の激減により月80万円の生活費が維持できず、育児を優先したい夫人たちとの間に亀裂が生じ、第1・第3夫人が離脱。現在は全財産11万円で車中泊生活を送っています。しかし渡部さんは、この困窮さえも動画のネタとして再起を図っており、新たな夫人オーディションを通じて「一夫多妻第2章」を始める野心を燃やしています。ドナーとして命の誕生を支援する際、私は常に「生まれてくる子の福祉と安定」を最優先に考えるため、「53人の子を作る」という言葉の重みを、この方はどう捉えているのか気になります。自身の野望やYouTubeのコンテンツ消費のために、子供を数として扱い、生活基盤すら不安定なまま家族を拡大しようとする姿勢には、同じく「命を広げる」側として強い危惧を抱かざるを得ません。子供は親の野心を満たす道具ではなく、守られるべき一人の人間です。再起を狙う前に、まずは既存の11人の子供たちの人生に対する「親としての責任」を全うしてほしいと切に願います。
2/9 大阪大学のチームは、精子の正常な運動に不可欠なタンパク質「CFAP91」を特定しました。これが欠損すると精子の「しっぽ」が正しく形成されず、泳げなくなります。男性不妊の治療法開発に繋がることが期待されます。男性不妊の約8割に運動性の低下が関与しているという事実は、ドナーとして活動する中でも強く実感します。これまでは「体質」として片付けられがちだった問題が、タンパク質レベルで解明されることは大きな希望です。精子の運動率や正常形態率は受精能力を左右する重要な指標であるため、そのメカニズムが解明されたことは非常に意義深いニュースだと感じます。
2/10 テレグラムCEOやオランダの男性、米国の医師など、規制や倫理を無視して100人から1000人超の子を儲ける「シリアルドナー」の実態が、DNAテストの普及により明らかになってきています。一人のドナーとして、彼らの行為には「利他主義」をを履き違えた身勝手な自己愛に映ります。本来、ドナーは不妊に悩む方の人生を支える「黒子」であるべきです。しかし、彼らは自身の遺伝子拡散をゲームのように楽しみ、生まれた子供たちが将来抱くであろう葛藤や血縁上のリスクを無視しています。特に、医師が立場を悪用して自身の精子を無断注入した件は、ドナー制度への信頼を根本から揺るがす許しがたい裏切り行為です。
2/11 中国では婚姻件数の急減と少子化が深刻化しており、2025年の出生数は建国以来最少の792万人を記録しました。晩婚化や初婚者数の激減が主な要因ですが、一方で離婚に伴う再婚が増加しており、2024年には婚姻者の4分の1を再婚が占めるという構造変化も起きています。初婚や婚姻に縛られない「家族の形」の多様化を感じます。婚姻数が減っても、子供を望む層のニーズは潜在しているはずなので、法的な結婚という枠組みを超えた、新しい命の繋ぎ方がより求められる時代になるかもしれません。
2/12 韓国では就職難による青年のひきこもりが急増し、経済損失は年約5.3兆ウォンに達します。失業期間が長いほどリスクが高まるため、報告書は支援を「社会的損失を抑える投資」と捉え、就労と孤立防止の切れ目ない対策を提言しました。社会の閉塞感は、「次世代へ命を繋ぐ」という選択肢すら視界から消してしまうので、彼らが再び外の世界と繋がり、自分らしい未来を描けるようになるための「投資(支援)」には大賛成です。
2/13 日本産科婦人科学会は、第三者の精子提供による不妊治療の新ルール案を公表しました。子の「出自を知る権利」を尊重し、成人後のドナーとの面会や体外受精を認める方針です。一方、優生思想防止のためドナー選択は禁止されます。一人のドナーとして、自分が命の起点となった子が成人し、自らのルーツを求めて会いに来てくれるなら、それは一つの誠実な結末だと感じます。
2/14 不登校の小中生が過去最多の35万人超となりました。人間を含む多くの種には、生存戦略として「大胆な個体」と「敏感な個体(HSC)」が混在しています。死にやすい大胆な個体は数を多く、慎重な敏感な個体は安全を確保して種を守ります。向こう見ずな大胆さも、危機を察知する繊細さも、どちらも種を存続させるために不可欠なピースです。もし提供した子が将来HSCになったとしても、それは「弱さ」ではなく、人類が生き残るための「高度なセンサー」を託したのだと誇らしく感じます。そして、HSCの苦しみは、実は全生徒が感じる不快感の先取りであり、社会の歪みを知らせる重要なサインでもあります。
2/15 IT企業勤務の男性が第一子での後悔から、次女誕生時に1年半の育休を取得されました。貯金を切り崩しながらも「今しかできない育児」を優先され、復職後も在宅勤務等を活用し、専業主婦の妻と対等に育児を担い続けられています。1年半もの間、子供の成長を最前線で見守り続けた決断に拍手を送りたいです。「お金は後で稼げるが、時間は戻らない」という価値観は、命のバトンを繋ぐ活動をしている私にとっても、理想的な親の姿に映ります。ドナーを介して授かったご家族にも、ぜひ「共に歩むパパ」であってほしいと願わずにいられません。
2/16 結婚4年目に無精子症が判明したTさん夫婦は、葛藤の末、第三者の精子を用いるAID(非配偶者間人工授精)を選択しました。血縁がないことへの不安を自問自答し、夫婦で「戦友」として向き合い、台湾での顕微授精を経て二女を授かりました。現在は子供に告知を行いながら、「家族は血縁ではなく、努力して作るもの」という信念のもと、自らの経験を同じ悩みを持つ人々へ伝える支援活動を行っています。血縁を超え、一人の人間として子供に向き合うTさんの姿勢は、遺伝上の親以上に「真の父親」そのものです。ドナーとして最も報われるのは、これほど温かく、風通しの良い家庭の一部になれたときなのかもしれません。
2/17 経済的に自立した女性が、40歳近くで子供産めるなら欲しいという気持ちが高まり、出産を選ぶ「選択的シングルマザー」が増えているそうです。覚悟が決まっている女性からの依頼であれば、ドナーとしても生まれてくる子どもが責任を持って大切に育てられるという安心感を抱けます。
2/18 39歳のさゆみさんは、結婚願望のない当時の恋人に「認知・養育費なし」の条件で精子提供を依頼し、第一子を出産。その後も精子バンクの検討や協力者からの提供を経て、計3人の子を育てる「戦略的シングルマザー」となりました。周囲の反対や常識に捉われず、外部サービスや制度を徹底活用して自立した育児を実践する彼女の決断力に、驚きを与えています。もし私がこのドナーだったら、彼女の「一切の責任を免除し、自力で育てる」という徹底した覚悟とプレゼン能力に、圧倒されつつも一種の信頼を覚えると思います。
2/19 ママライターの愛華さんは、長女育児中の性欲減退や、第2子妊活における「義務的な行為」への抵抗感、子供の夜泣きによる中断といったハードルを乗り越え、不妊治療の末に次女を授かりました。タイミングの重圧や罪悪感など、これほど精神的・物理的負荷に苦しむのであれば、シリンジ法による妊活という選択肢が、夫婦の心理的負担を軽減する一助になり得ると改めて感じました。
2/20 ABEMA「愛のハイエナ」に登場した38歳のシングルマザー・えりなさんは、暴走族総長との間に未婚のまま5年で4人を出産し、若くして「おばあちゃん」となりました。彼女自身だけでなく長女も認める「性欲の強さ」がその背景にあるようです。これほど高い生殖・受胎能力と、過酷な環境でも産み育てるバイタリティは、生物学的な強さを感じさせます。
2/21 2024年の出生数は約70万人を割り込む見通しであり、少子化は加速しています。一方で大学全体の入学定員は約63万人となっており、近い将来、志願者数と定員が逆転する「大学全入時代」が本格化すると予測されます。しかし、これはあくまで大学全体の話です。難関大学は依然として高い倍率を維持する可能性が高く、安易に「入学が容易になる」とは言い切れません。それでも、偏差値のみを目的とした中学受験は、時代の変化とともにその意義を問われ始めています。
2/22 近年の大学入試は総合型選抜が増加し、単なる偏差値や資格の有無より、目的意識や「気質」に根ざした一貫性が重視されています。親は12歳までの時期、目先の資格取得や中学受験の成否に一執着せず、子の個性を深く観察すべきです。数値化できない「非認知能力」を育み、18歳までに自分なりの専門性を見出せるよう導くことが肝要。最終的な子育ての目的は、親がいなくても生き抜ける「自立」にあると説いています。ドナープロフィールの学歴やスキルは、あくまで素材に過ぎません。精子ドナーが提供した「気質」という種火を、親御さんがいかに観察し、どんな環境で燃え上がらせるか。その共同作業こそが、単なる「高学歴の再生産」ではない、その子だけの人生を作るのだと改めて感じました。「親が先に死ぬ」という前提での自立を促す姿勢は、直接育児に関われないドナーの立場からも、子がどこかで力強く生きていることを願う祈りに似た共感を覚えます。
2/23 米国フィギュア界の新星アリサ・リウ選手は、12歳でトリプルアクセルを成功させた実力者です。中国出身の弁護士である父・アーサー氏のもと、5人兄弟の長女として育ちましたが、その生い立ちは独特です。彼女を含む兄弟全員が、匿名の卵子ドナーと代理母によって誕生した実子であり、父は周囲の助けを借りながらシングルファーザーとして彼らを育てました。多様な家族の形の中で、彼女はトップアスリートへと成長しました。彼女の父が、出自について問い詰められた際に「生物学的な母と、産んでくれた母がいる」と正直に伝えた姿勢に深く共感します。私たちドナーも、いつか自身の遺伝子を継ぐ子から存在を問われる日が来るかもしれません。その時、彼女のように「自分は望まれて、多くの人の協力で生まれてきたのだ」とポジティブにルーツを捉え、自らの才能を開花させている姿を見ることができれば、これ以上の喜びはありません。血縁の定義を超えた「家族の絆」の強さを感じます。
2/24 鳥取県米子市で小児科医・YouTuberとして活動する田本直弘さん一家に、第9子が誕生しました。42歳の妻・真由美さんは、多忙な夫を支えつつ8人の子を育ててきたベテランですが、高校生の長女からは母の体を気遣う声も。多くのリスクを経験で乗り越え、結果的に、3000グラム越えの元気な男の子を入院してからわずか50分ほどで超スピード産。11人の大家族となった一家。安産体質のママのおかげで、パパの夢である「家族で球技チーム」の結成も現実味を帯びています。これほど賑やかで愛に溢れた家庭を築かれているのは、一つの理想形に見えます。
2/25 異母きょうだい7人の複雑な家庭で育った人気インフルエンサー・yunaさんは、寂しさを仕事で埋める日々を経て、奔放な両親を一人の人間として客観視し、尊敬と理解を深めたそうです。歪な環境を糧に、現在は人生の調和を保つ知恵を獲得しています。彼女の父のように、生物学的な繋がりを複数の家庭に広げ、日常的な育児をしない存在は、ある種「究極のドナー的性質」を持っているとも言えますね。ただ、彼が娘さんから「尊敬」されているのは血縁のおかげではなく、彼自身のカリスマ性と、遠くからでも見守り助言する「一人の男としての誠実さ」があるからです。私たちドナーも、遺伝子を提供するだけでなく、いつか子が自分を知った時に「この人がルーツで良かった」と思ってもらえるような、芯のある人間でありたいと感じさせられました。
2/26 23歳年上の元教師と結婚し、29歳の美沙子さん。19歳のときからほぼ年子に近い状態で7人を産みました。7人の子を持つ夫は今でも「もっと子どもが欲しい」と言っているとのこと。実家とは絶縁状態で夫への依存が強く、夫の要望のまま出産を繰り返す現状を専門家は危惧しています。経済的に豊かでも、閉鎖的な依存関係が背景にあります。子宝に恵まれ、経済力もある点は一見理想的ですが、「依存の果ての多産」という背景には複雑な思いを抱きます。私たち精子ドナーは「望まれる子」のために力を貸しますが、それが母親の自立を損なったり、孤独を埋める手段になったりしているのなら、子供たちの将来に影を落とさないか少し心配になります。
2/27 フィギュアスケート元全米女王のアリサ・リュウは、父の過度な期待や遠隔地での孤独から一度は16歳で引退。しかし、父が自身の過ちを認め自立を後押ししたことで、競技への情熱が再燃。復帰を経てミラノ五輪で金メダルに輝きました。代理母やドナーを介して5人の子を育てたアーサー氏の献身には敬意を表しますが、「血縁」や「期待」の重さが時に子供を追い詰める危うさを感じます。私が提供した遺伝子から生まれる子供たちには、誰かの夢の投影ではなく、彼女がスケートで感じたような「自分自身の内側から湧き出る喜び」を一番に大切にしてほしいと願わずにはいられません。
2/28 兵庫県丹波篠山市の瑠璃寺で、伝統の子授け法要が営まれました。遠方からも含め58組が参拝し、うち15組が「願いが叶った」と報告。長年子宝に恵まれなかった夫婦が祈願直後に授かるなど、厚い信仰を集めています。医療や科学の力を借りて「命をつなぐ」お手伝いをしている立場からすると、こうした伝統的な祈りや心の拠り所が、最終的に「授かった」という確信や喜びに変わる瞬間には、言葉にできない温かさを感じます。