未来かなえ☆

よくある質問

精子提供のご希望者様からいただくご質問を掲載しております。ご参考していただければ幸いです。その他のご質問がございましたら、問い合わせフォームにご記載ください。メールや面談にてお答えいたします。

 上限は設けておりませんが、現実的には40代前半までかと思います。なお、40代後半でも卵巣年齢が若く月経も定期的にあるようでしたら、妊娠される可能性はゼロではありませんが、流産の確率や出産のリスクが高いこともあらかじめご承知おきください。

 一般的には、シリンジ法5%前後、人工授精10%前後、体外受精20~30%と言われています。当方提供では、シリンジ法・人工授精ともに妊娠確率はほぼ同じで、方法より年齢に影響されています。提供を継続された方は、すべての方が1年以内で妊娠されています。30代前半以下の方は1~3周期で妊娠されているため、感覚的ではありますが、数値としては30%前後になるかと思います。

 なお、日本産婦人科医会の産婦人科ゼミナールで報告されたタイミング療法の妊娠率の研究結果では、原因不明の不妊症患者において、タイミング療法による月経周期あたりの妊娠率は当初はおよそ5%であるが、累積妊娠率は経過観察6ヶ月でおよそ50%、24ヶ月ではおよそ60%と横ばいとなるため、およそ1年をめどに次の治療のステップに移行を勧めた方が望ましいとされています。

 また、シリンジ法は注射器の先端部が短く、膣内に精子を置いているだけですが、タイミング法は射精と同時にフレッシュな精子が子宮に届きます。行為中の女性の体液が受精を促す効果もあり、女性がオーガズムに達すればより受精率が高まるという説もあります。

 さらに、射精後すぐの精液に粘性がありますが、10分程時間が経つと水っぽくなるため、シリンジ法の場合、注入後20分程腰を少し上げておかなければ、シーツや床に大量に精子が流れ出てしまいます。人工授精の場合も、粘性が高いと処理が難しいため、しばらく時間をおき精液がサラサラになってから処理されます。これに対し、タイミング法の場合は、精液の粘性や膣部の弛緩の影響で、1滴も取りこぼさずにより多くの精子を子宮に届けることができます。シリンジ法よりタイミング法(行為)の方が妊娠率が高いといわれるのは、この要因が大きいと考えられます。

 まず、基礎体温や排卵検査薬、医療機関で排卵日を予測することが何より大事です。その上で、排卵日前にタイミングを取ることです。ベストなタイミングとして、日本産婦人科医会では、排卵の1~2日前が最も妊娠率が高いとされています(排卵翌日以降では妊娠率は0)。精子の寿命(平均3日)や精子が卵子に到達するまでの時間を考慮すると、排卵日の2~3日前から、1日おきのタイミングにチャレンジすることが妊娠確率アップの秘訣といえそうです。
【参考1】
栗林先生・杉山先生の開業医のための不妊ワンポイントレッスン(9.タイミング)
【参考2】1日おきのセックスが有効?妊娠の可能性が高いタイミングっていつ?

 また、医療機関のAIDは冷凍精子を使用するため、妊娠率は5%程度とかなり低くなります。その意味で、冷凍しないフレッシュな精子を使用する方が妊娠率はより高くなります。

 精子は寒さに弱いと言われていますが、確かに温度変化に一定の影響を受けることは事実です。
 ただ、受け渡し前は、電車内での室温で保存された状態になりますので、特に問題ございません。
 また、受け渡し後は、持ち運び時間が20~30分以内でしたら、特に大きな問題はないと考えています。
 逆に、カイロや缶コーヒーなどで直接温めてしまう方が、よほど危険ですのでご注意ください。
 もし、電車や自動車ではなく、徒歩や自転車で持ち運びされる場合は、市販の保温ポッドやタオルなどを使用された方が外気の影響が少なりベターです。
 保温の温度は、人肌(体温)は温か過ぎますので、それ以下の30℃前後が適切です。
 なお、寒さの影響により、少し動きが鈍くなったとしても、注入後、1時間ほど経てば、女性の体内で温められることにより、動きが活発化(復活)しますので、あまり心配される必要はありません。
 その意味で、シリンジを使用(処置)されるお部屋の温度をあらかじめ温めておかれると良いかと思います。 

 ご存知かもしれませんが、以下のWEBサイトが参考になりますので、よろしければお目通しください。
 【参考】だんだん寒くなるこの時期に、真冬に備える精子の話。

 今も昔も、食べ物や動物などのアレルギーは特にありません。幼少期に小エビの踊り食いを大量に食べた時に、少し気分が悪くなりましたが、記憶にある限りその程度です。

 「未来かなえ」では、精子ドナーが親権を求めることはありません。そのため、精子ドナーが認知をすることもありません。
 男性不妊のカップルの場合は、精子バンクから精子提供を受けて出産したとしても、パートナー男性(夫)の子(嫡出子)として届けることは不可能ではありません。もし、血液型の矛盾があっても出生届に記載する欄はありません。また、正直に第三者の子(非嫡出子)として届けることもできます。
 シングルマザー、GID・FTM・レズビアンカップルの場合は、第三者の関与がなければ出産がありえないため「非嫡出子」を選択せざるを得ないこともあります。この場合、出生届の父親の欄は空欄で提出することになり、お子様はお母様の戸籍に入りお母様と同じ姓になります。そのため、親権を持つのはお母様のみになります。性的少数者に配慮するよう制度改正が刻々と進む中で、上記の内容は見直されている可能性もありますので、詳しくは法律の専門家にご相談ください。

 いわゆる「出自を知る権利」については、倫理的な観点から、近い将来、明確な法整備が行われるかもしれませんが、現時点では、双方に相続トラブル等が生じるリスクがあるため、血縁上の父親の特定につながる情報をお子様にお伝えいただくことは控えていただいております。
 しかしながら、精子ドナーの責務として、子どもへの関心を持ち続けるとともに、できる限りのアドバイスや対応はさせていただいております。例えば、出産された方に対しては、要望に応じて、幼少期や学生時代の写真の提示、趣味や性格、得意だった教科、小さい頃のエピソードなどをお伝えしたり、記念日のカメラマンなどを行っております。

 AID告知については、子どもの年齢(成長)に応じた対応が示されている書籍『大好きなあなただから、真実を話しておきたくて 精子・卵子・胚の提供により生まれたことを子どもに話すための親向けガイド』オリビア モンツチ(著),才村 眞理(翻訳)をご参考ください。