『4人に1人 “男性不妊” 日本の生殖医療の現実ゲキ追X』

 2020年6月16日に関西のニュース番組「ten.」のゲキ追Xで、“男性不妊”をテーマにとして、精子提供の実態が報道されていました。60人以上の子を持つ関東の精子提供サイトの運営者に取材されていましたが、案の定、精子提供サイトを“怪しい事業者”、“闇”と決め付け、最後は「闇がはびこる」とまで批判していました。悪役のレッテルを貼り、法整備を促すいつものパターンです。
 2019年10月29日の同番組のゲキ追Xでも、同様の報道がされており、いつもの専門家がいつもの発言をするお決まりのパターンです。
 これだから、取材には応じないようにしているのですが、取材に応じる方は売名効果を期待されているのでしょうか。定期的に精液検査や性病検査を受けているベテランの精子ドナーでさえ“危険”と非難するのでしたら、一般的な男性は、性感染症検査すら受けていないのですから、全員、危険で怪しいといえるのではないでしょうか。
 精子提供サイトを通じて出産された方は、個人の精子ドナーを“光”だとおっしゃられます。だとしたら、本当の“闇”は、問題を指摘するばかりで一向に解決しようともせず、非難ばかりを繰り返す専門家なのではないでしょうか。
 論点整理はされているので、精子提供レシピエント、精子提供ドナー、医療と法の専門家、政治家の当事者が集まって各々のリクエストを基に入口の議論をする必要があります。困っている人を明るみに出すだけで、不公平なうわべだけの報道に終始するマスコミにも責任があります。問題を棚上げ、先送りにするのはもう止めませんか。そして、急ぎましょう。

【関連記事】
『世界初!男性の不妊原因を解明(熊本県)』
『個人の精子提供ボランティアが急増』