『R2.6月の日記』
6/1 一般的に、子育ては大変だと言われますが、その先入観が少子化・晩婚化につながっている要因のひとつではないでしょうか。それ以上の喜びがあることを、精子提供活動を通じて伝えていけたらと思います。
6/2 「ウィズコロナ」社会がスタートしましたが、三密の回避や人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗いなど、基本的にやることはこれまでと変わりません。ただ、30度以上の「真夏日」もスタートしたので、マスクの着用で熱中症にならないよう十分注意が必要です。
6/3 「Withコロナ」感染拡大を防止しながら妊活支援を両立するなど、新たな精子提供のあり方を検討し、提案します。安心安全な精子の提供をお約束します。
6/4 「マイクロツーリズム」によるものなのか分かりませんが観光客も増えてきました。閑散としていたホテルのロビーも少しは活気が戻ってくるといいです。
6/5 ご新規様からのお問い合わせが増えてきています。必要としていただけることはとても嬉しいです。定員はありますが、できる限りご希望にお応えいたします。
6/6 ご依頼者様のご自宅で精子を採取することになりました。駅近であれば、無理なく伺え、ホテル代もかからず、最もフレッシュな精子を提供できます。
6/7 コロナ対策として「ポスト投函」による精子提供というご提案もいただいています。確かに感染リスクは限りなく低くなりますが、ダイヤル錠付きのポストがある主要駅近くのアパートなど、対応できるのは限られたケースになりそうです。宅急便(アマゾン配送)のような方法です。
6/8 ポストインにより精子提供を行いました。指定時刻にダイヤル錠付きのポストに精液採取済み容器を入れ、あらかじめポストに入れていただいていた交通費を受け取り、お届け完了のメールを送信。時間に余裕がある時は、このような対応も可能です。最寄駅からのタクシー代をご負担いただけるのであれば、多少遠方でもお伺いできます。
6/9 無性にラーメンを食べたくなる時がありますが、特に、インスタントラーメンは控えています。良質な精子が形成されるよう良質なタンパク質の摂取を日々心掛けています。そのせいか、多くの方が早期にご妊娠されています。
6/10 梅雨入りしました。雨天時は移動が大変ですが、レシピエントの方々にとって恵みの雨となることを祈願しています。赤ちゃんという虹が空に架かるまでために、雨が降ろうとも雷が鳴ろうとも、今日も精子をお届けします。
6/11 排卵検査薬は生理予定日の17日前から使用するよう説明書に記載されていますが、生理周期が不順の場合、17日前には排卵済のこともあるようなので、注意が必要です。
6/12 ご出産のご報告をいただきました。妊娠や出産という結果がすべてではありませんが、やはりこの瞬間がドナー冥利に尽きるというか精子提供活動を通じて最も心が満たされます。これから、パートナー様と一緒に子どもを大切に育てていかれることを陰ながらではありますが、心より応援しています。
6/13 1ヶ月ぶりのカットに行ってきました。行きつけの美容院なのですが、いつもお世話になっている美容師さんから「髪を見て10年になるけど、髪の毛の本数や髪質に変化がなく、白髪もないので本当に驚いている。30代でも白髪や抜け毛が気になる人がたくさんいる中で珍しい。」と言っていただけました。お世辞もあると思いますが、若々しいことは良いことです。ちなみに、視力もいまだに左右裸眼で1.5以上です。これらの健康状態が、精子の質の良さにもつながっていると思います。
6/14 お昼に精子提供の事前面談、夕方に精子提供、それぞれ別の依頼者様ですが、時間を調整しながらできる限りご希望にお応えいたします。それにしても、大阪駅周辺の人だかりはすごかったです。自粛解禁の反動だと思いますが、3密状態なのにマスク着用なしで会話中の若者が多く、第2波につながらないことを祈ります。
6/15 細川ガラシャは織田信長がキューピットとなり、15歳で細川忠興と結婚し、三男三女の子宝に恵まれ、幸せな日々を過ごしたそうです。歴史上の人物の話ではありますが、現在の日本人女性の平均初婚年齢は29.4歳、第1子出生時の平均年齢が30.7歳(平成28年の厚生労働省「人口動態統計」)と比べると、ほぼ2倍になっていることが分かります。
6/16 梅雨の晴れ間に、特別なご報告をいただきました。双子の赤ちゃんのご出産です。双子の中で最も確率が低い「
6/17 面談の際に、赤ちゃんの性別は男の子と女の子のどちらが多いか聞かれることがあります。以前は男の子の割合が多かったのですが、最近は女の子も増えてきています。実績が増えるほど、自然の摂理に従い、徐々に半々(男1:女1)に近づいていくのでしょう。
6/18 双子の赤ちゃんに会わせていただけることになりました。これまで写真をお送りいただくことはあっても、実際に赤ちゃんに会うことはありませんでした。ましてや、双子の新生児と面会できるとは思ってもいませんでしたので、ご厚意に心から感謝いたします。それと同時に、プロの精子ドナーとして、感情移入しないよう留意しなければなりません。
6/19 家を出るときにマスクを忘れたのですが、精子提供の予約が入っていたので、電車移動もあり、特に大阪駅周辺では人だかりができていたので、流石に冷や冷やしました。今やマスクは精神安定剤のようなものです。
6/20 先日、ご出産されたママさんから、退院時の荷物運びを頼まれましたので、お手伝いに行ってまいりました。よろしければということで、赤ちゃんにも面会させていただき、なんと、抱っこ、授乳(ミルクです)までさせていただきました。精子ドナーにとっては、新生児と面会できることは奇跡的・感動的なことなので、本当に貴重な体験をさせていただきました。抱っこ中に赤ちゃんと目が合い、授乳中の幸せそうな顔を見ると、感慨深くもあり、そしてとても心が温かくなりました。もう二度と会えないかもしれませんが、「素直で優しい人間になってね」と囁きながら、新生児室を後にしました。
6/21 ご新規のご相談をいただきました。これまでに2名の精子ドナーに精子提供を受けられるも妊娠に至られなかったとういうことで、3度目ご依頼になられます。セカンドオピニオンならぬサードオピ二オン、一般の精子ドナーであればお断りされるかもしれませんが、精子バンク「未来かなえ」では鋭意お引き受けいたします。
6/22 精子提供活動を通じて、本当に多くの方から様々な価値観やお悩みなどの貴重なお話を聞かせていただきます。ひとりの人間として成長させていただいています。
6/23 少し腹痛があったため念のために病院に行ってきました。案の定、「異常なし」との診断。良質な精子生成のために最近はタンパク質を積極的に摂取していますが、牛肉を食べすぎたのが原因かもしれません。安心して精子提供を受けていただくために、たとえ無駄足になったとしても、引き続き、こまめなメディカルチェックを心掛けたいと思います。
6/24 最近、ご新規のお問い合せが続いています。ご指名を受けることは本当に光栄です。その嬉しさはナイトクラブのホスト以上かもしれません。ナンバーワンホスト並みのサービスができるよう、夜の街だけでなく昼の街でも、精一杯サポートさせていただきたいと思います。女性に癒しや希望・勇気を与えているという意味でいえば、精子提供活動はボランティアの水商売と言えるかもしれません。
6/25 この日記を書き始めたきっかけは、ある依頼者様との面談の際に「ある精子提供サイトの日記を毎日楽しみに見ていました。」というお話をお聞きしたことです。精子提供を前向きに受け留めることができるようになる!日記にはそんな効果があります。精子提供サイトは怪しいサイトいうイメージもある中で、ドナーの人となりを知ることで、安心して相談できるようになります。逆に言えば、日記を書き続けられている“ある精子提供サイト”のドナーさんは、相手を想う心がある方だと思います。また、このようなことができることも個人ボランティアによる精子提供サイトのメリットでもあると思います。
6/26 「自分たちに与えられた、自分たちの範囲で、自分たちの時代に、堪る(たふる)限りの力を尽くして生きるしかない」という宮崎駿監督の名言があります。少子化の時代において、関西の精子ドナーとして堪る限りの力を尽くして支援してまいりたいと思います。
6/27 以前に男性不妊で精子提供させていただいたママさんから出産7ヶ月目のご報告があり、「赤ちゃんのおかげで私も夫も笑顔が増えました。」というお言葉をいただきました。このようなお役に立てることが本当に幸せです。互いを思いやり励まし合い、辛いことも嬉しいことも分かち合える、そんな心が通った家族の存在が明日を生きる力を生み出します。精子提供により赤ちゃんをご出産されたみなさん、これからも素敵な暮らしを続けていってください。そして、明日を明るく照らしてください。精子ドナーとして応援しています。
6/28 最近、小用を優先されたり、コロナの不安やパートナー様の同意等の関係で、面談や精子提供のキャンセルが続いています。早期に妊娠されるかどうかは、精子レシピエント様の積極的な姿勢が大きく影響していると感じています。妊娠される方は「ぜひ(何としても日程を調整していただき場所もどこでも伺うので)提供してください」、そうでない方は「できれば(日程が合えば無理のない範囲で)提供してください」という精子レシピエント様のスタンスに違いがあります。どちらが良い悪いというわけではありませんが、精子ドナー(未来かなえ)としては前者を歓迎しています。妊活や「赤ちゃんが欲しい」という想いに遠慮は不要です。
6/29 社会情勢も変化している中、みなさま様々なご事情がおありのようで、精子提供のキャンセルが増えています。精子ドナーとして一層柔軟な対応が求められているのかもしれません。「持続可能な開発目標」ではありませんが、安心して妊娠・出産・育児をしていただけるよう「持続可能な精子提供・妊活支援プラン」なりとも考えてみたいと思います。
6/30 某精子提供マッチングサイトでは、男性精子登録者の新規登録が殺到しているようです。最近、TV等で紹介されていることが原因かもしれません。慶応病院では、出自公表への懸念から精子ドナーを確保できないとしていますが、この某精子提供サイトの急増の様子をみるかぎり、全国に募集さえすれば、「出自を知る権利」を保障するどころか、実名も公表できる精子提供者が数多くいらっしゃると思います。