『シリンジ法や性交のタイミング「排卵日まで3日連続」は必要か?』

 妊活する人は、まず、どうしたら妊娠しやすいのか、その常識を知ることが大切です。
 妊娠に最も重要なことは、性交のタイミングですが、排卵日までの6日間、特に排卵当日までの3日間に性交があれば妊娠の可能性が最も高くなると言われています。つまり、必ずしも排卵日に性交がなくてもよく、前日や前々日でもOKなのです。
 日本の婦人科では、妊娠の可能性を最も高めようと「排卵日までの3日間に毎日」という性交の勧めが行われているようですが、米国の研究に、妊娠可能性は1月経周期当たり毎日の性交で37%、隔日で33%、週1回は15%というデータがあります。このデータを基にすれば、毎日と隔日で、妊娠率に大きな差はないことになります。
 つまり、妊娠のためには可能性の高い期間内に1回では不安ですが、2回だとほぼ十分ということが言えます。必ずしも連日じゃなくてよいのです。私の精子提供の実績としても、1周期に2回程度の提供で30%以上の方が妊娠されています。
 妊活がストレスになって、排卵日が乱れないようにすることが大切です。

【引用】
「妊活で夫婦生活「排卵日まで3日連続」じゃなくていい」西日本新聞,2020年6月25日11:33 https://news.yahoo.co.jp/articles/58cabbd7f468302826aa710716e3eede7553f565

【参考】
「1日おきのセックスが有効?妊娠の可能性が高いタイミングっていつ?」Wedding Tips ウェブサイト
https://wedding-tips.jp/cw_fertility-treatments-timing/

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