『R2.8月の日記』

8/1 ご面談と面談後のご提供を行いました。顔の見える関係で安心して精子提供を始めていただくことが、個人精子バンクのメリットの一つですので、面談時の雑談を大事にしたいと考えています。

8/2 休日も早朝から精子提供です。男性不妊のカップルさんで、精子提供により赤ちゃんを授かられた場合、ママがつい赤ちゃんへの愛情を注ぎ過ぎるあまりパパがへそを曲げてしまうこともあるため、ママは今まで以上にパパを大切にしてあげてほしいと思います。そうすることで、パパは例え遺伝子上の繋がりがなくても愛するママの子どもに一層の愛情を注いでくれるようになります。

8/3 某精子提供マッチングサイトの男性精子提供者の登録者が急増しています。精子提供が当たり前に社会になりつつあると感じました。精液検査・性感染症検査の受診は登録要件ではないため、検査結果の公開も含めて義務化できると、精子提供を望まれる女性は安心されると思います。

8/4 今日は大阪にご提供でした。朝一番で至急のご依頼があり、仕事を早退して提供してまいりました。週末にご予約をいただいていたところ、排卵検査薬が陽性反応を示したということで一刻も早くというものです。精子ドナー「未来かなえ」はそんな緊急の案件にも臨機応変に対応いたします。そんなフットワークの軽さやスピードが、個人精子バンクの最大のメリットかもしれません。

8/5 精子提供により産まれた赤ちゃんの動画を送っていただきました。旦那様も赤ちゃんを溺愛されているそうです。精子ドナーとしてこの上ない喜びです。それと同時に、親子関係には血の繋がりより過ごした時間の方が大事だと確信しました。

8/6 今日は大阪にご提供でした。通勤ラッシュの時間帯は避けたいところですが、時間指定のご依頼があれば、そうは言っていられません。ご妊娠されることと同じくらいコロナに感染されないことを祈るばかりです。

8/7 今日は奈良にご提供でした。コロナ禍の中、依頼者様の要望により、移動に特急電車を利用させていただきました。時間も短縮できるばかりかシートも広く快適で、消毒もされており衛生的でした。おかげで安心・快適にお届けできました。

8/8 突然記憶が蘇るというか、数十年前のある光景が脳裏に浮かびました。なぜ今日なのか調べたところ、驚くべき事実が分かりました。お盆の時期、生と死、夢と現が近づいたような本当に不思議な体験で、一日中、心ここにあらずでした。血縁関係にあった人達は時空を超越した目に見えない「糸」で繋がっているのでしょうか。

8/9 今日は京都でご提供でした。提供場所までお車でお越しになり、車内でシリンジ法により処置して帰られるそうでした。コロナの感染リスクやタイムロスがなく、最適な精子提供の方法です。

8/10 大切な人が生きた歳月に並ぶ日を迎えました。幼い頃、同じ歳になったら「死」というものをどう感じるのかと考えていましたが、自分にはまだ「死」というものを受け入れられませんし、こんなに若くして亡くなることの絶望や悲しみを想像することさえできません。しかし、不妊治療など、どんな深い悲しみにも「夜明けの来ない夜は無い」と信じて、暗い海を照らす燈台の灯りのように、赤ちゃんという朝日が水平線に光を放つその日まで、精子ドナーとして悲から生を紡いでいきたいと思います。

8/11 キャンプ1日目、レンタカーで到着。カレーを作って、花火をしました。突然の風雷雨に花火が大変でしたが、自然を学ぶいい機会です。

8/12 キャンプ2日目、川遊び、ツリーハウス、釜焼きのピザ、温泉、BBQ、大自然と食を満喫し、英気を養いました。

8/13 キャンプ3日目、水泳、サイクリング、テニス、仕上げはソフトクリーム、適度な運動と栄養価の高い食事、大自然の中でストレスも発散できました。良質な精子の生成にもつながります。

8/14 妊娠8ヶ月目の方から、性別判明のお知らせをいただきました。ここのところ女の子が3人続いており、今回も女の子でした。親戚にも4姉妹がいますが、少し驚いています。芸能ニュースでは男の子の出産が続いているので、日本全体の男女比率としてはバランスが取れているのかもしれません。

8/15 目もくらむような真夏の日差しの下、大阪と京都で観測史上最高の最低気温を記録するなど、厳しい暑さが続いています。最高気温も体温より高い状態が続いており、精子は熱に弱いため、精子ドナーは特に注意が必要です。夏は室内外の温度差が体調に影響しやすく、場所や天候にかかわらず熱中症に気をつけなければならないので、こまめに水分をとりながら、体調管理していただければと思います。

8/16 今日は京都にご提供でした。早朝でしたので朝食にとパンをいただきました。ご配慮に感謝するとともに、子宝に恵まれるという長年の夢が早く叶ってほしいと心の底から思いました。精子提供を希望される方は、心が清く素晴らしい方ばかりです。

8/17 ご出産のご報告をいただきました。「女の子」です。コロナ禍の中、40代での初産ということもあり、何かと大変だったようですが、その分大変喜ばれています。赤ちゃんの写真も送っていただきましたが、生まれたばかりにも関わらず、あまりに端正な顔立ちに驚きました。たった1回のご提供でご妊娠されたことからも、卵子の質がとても良かったのだと思います。望まれるなら、40代で2人目の妊娠・出産も夢ではありません。

8/18 他の精子ドナーさんを紹介することによって、依頼者様のご希望に沿った支援ができることになりました。生まれてくる赤ちゃんと生活を共にして、将来にわたり支えていかれるのは依頼者様やパートナー様ですので、よりよい選択をしていただけるよう、日本中の精子ドナーが一丸となって一人一人に寄り添った丁寧な支援を行っていければと思います。

8/19 今日は京都にご提供でした。卵子はきれいに育っているそうで、精子の量も十分だったので、上手く行くといいです。帰り道、あまりの暑さに大型電気店に涼みに立ち寄りましたが、エアコンコーナーは最高のクールスポットです。

8/20 ご出産のご報告をいただきました。「女の子」です。20代の方ですので、将来的に2人目もお望みになられるかもしれません。

8/21 不妊治療の体外受精によって2017年に誕生した子どもの数は、5万6617人だったとの調査結果を日本産科婦人科学会がまとめています。この年に生まれた子どものおよそ16人に1人の割合です。また、アメリカでは精子提供を受ける女性は年間5万人ほどおり、3〜5万人の子どもが産まれると言われています。ひと昔前は慎重論があった体外受精も今や当たり前の時代となりました。近い将来、精子提供も欧米のように受け入れられる社会になるかもしれません。

8/22 関西以外の遠方の方からご依頼がありました。これまで長年、病院での非配偶者間人工授精による不妊治療を続けてこられましたが、精子提供ボランティアによるシリンジ法に切り替えられるそうです。遠方、ご高齢の方でも、妊娠の可能性が1%でもあれば、時間の許す限りお手伝いしたいと思います。

8/23 ウクライナの代理母出産が「赤ちゃんオンラインストア」だと批判されています。商業的な要素があったとしても、強制しているわけではなく、お金に困っている人と子どもに困っている人が、Win-Winの関係で助け合うことのどこがいけないのでしょうか。批判する前に、当事者双方の声を聞き、批判するのであれば支援の代替案を示すべきだと思います。

8/24 アイデアレベルですが、LGBTをはじめとする多様なセクシュアリティ当事者の交流会で、「精子提供」をテーマに話し合っていただいてはどうかと漠然と考えています。

8/25 精子ドナーの責務として、未来かなえより数カ月間にわたり精子提供を受けられても妊娠されなかった方で、不妊症でもなく、資金的に余裕のない方については、ご希望に応じて不妊治療費の一部を支援する方向で検討したいと考えています。

8/26 精子提供の中止のご連絡がありました。これまで遠方からお越しいただいていたのですが、ご近所で血液型の合う精子ドナーさんが見つかったそうです。妊活は最後の1年にされるそうなので、何とか赤ちゃんを授かっていただけるようお祈りしています。

8/27 卵子提供によるご妊娠を検討されている方から、精子提供のご相談をいただきました。養子という選択ができない、どうしても子ども必要というご事情もあり、何とかお手伝いさせていただきたいと思いますが、色々とクリアしなければならない課題もありますので、時間をかけて調整してまいりたいと思います。

8/28 今日は奈良にご提供でした。他府県からのご依頼がありますが、近場より多少遠い方が、知り合いという可能性も低く安心なのかもしれません。

8/29 今日も奈良にご提供でした。排卵検査薬の反応と排卵日はズレることもありますので、卵胞の成長を病院で診てもらい、排卵検査薬の反応と合っているか確認していただきたいと思います。

8/30 今日は大阪にご提供でした。今月は、卵管造影検査により片側卵管閉塞と診断された方がいらっしゃり、ドクターから「どっちか詰まってて、詰まってる方が排卵して妊娠した人、40年やってきてて、2~3人やから難しいなあ~」と言われ、体外受精を検討されることになりました。何もなければないでいいですし、何か分かれば分かったで対応できますので、精子提供を開始して半年経っても赤ちゃんを授かれない場合は、お近くのクリニックにご相談されてみた方がよいと思います。

8/31 今日は奈良にご提供でした。連日のご提供が続きますが、量も一定確保できており、体が慣れてきているのかもしれません。7月の長梅雨、8月の酷暑、地球温暖化の中で異常気象が頻繁に発生するなど自然環境も厳しさを増すばかりですが、人間が適用できるようなるしかないのかもしれません。