『12年で150人以上に精子提供した男性(アメリカ)』
米バーモント州在住の男性(49)は、2008年以来、世界中を飛び回り自分の精子を提供しており、2020年現在、自分の血を分けた子供が世界に150人以上存在し、今後も年10人のペースで子供を増やす予定だそうです。
精子提供活動を続ける理由は「諸事情により子供が欲しくてもできないカップルのために役に立ちたい。」ということで、精子を提供することはこの上ない喜びになっているそうです。
オンラインで仕事をする傍ら、約12年にわたって世界中を飛び回り希望者に自分の精子を提供しており、これまでにアメリカ、イギリス、イタリア、シンガポール、フィリピン、アルゼンチンを訪れ、「精子提供の依頼があればどこにでも行く覚悟」をお持ちです。ロックダウン中は精子提供のためアルゼンチンにいたそうで、現在はイギリスのロンドンに滞在し、1週間で5人の女性と会う約束を取り付けているようです。
今年も既に依頼者の1人が出産、5人が妊娠されており、コロナ禍も関係ないどころか、むしろこれまでで一番忙しくしているそうです。何よりも楽しみなのは、誕生した赤ちゃんの写真を見ることだそうで、自分に似た子が世界中のあちこちで誕生していることをと思うと嬉しくなるそうです。
精子を望む人々は、男性不妊症であったり女性同士のカップルなど事情は様々ですが、男性は精子を無償で提供しており、事前のやりとりはFacebookや電子メールで行うそうです。
ただ、精子提供は女性の排卵日に合わせなければならないため、スケジュール調整も大切です。男性は「現地には通常2~3週間滞在し、遠距離の依頼者の中には飛行機代を負担してくれる人もいるそうです。
提供方法は、依頼者に「精子だけを提供して人工授精をする方法」と、「排卵期に合わせて性行為をする方法」のどちらかから選んでもらっているそうです。「実際、子供の半分は性行為によって産まれており。自然な方法のほうが妊娠の確率が高い。」と明かしています。
『精子が安全かどうか不安』という人のために、年に1度は必ず性感染症の健診を受けており、『それでも不安』という依頼者のためには、精子提供前に健診を受けることもあるそうです。
男性は、現在49歳ですが、「90代になるまで精子提供を続け、依頼があるかぎり、もっとたくさんの人に精子を提供したいという夢があるようです。
このニュースを見て、精子ドナーとして、世界中を飛び回るバイタリティには感心するとともに、40~50代でも年齢に関わらず精子提供活動できることが分かりました。一方で、近親婚のリスクを少しでも低くする対策として、出生数の制限や、認知の届出の義務化などが必要だと思いました。ボランティアの精子提供である以上、出生数の制限は難しいですが、精子バンクへのドナー登録を推奨し、精子バンク側も年齢ではなく精子の質で登録の要否を判断すべきだと考えます。
ちなみにこのニュースには、「ドナーの1人当たりの出生数に制限を設けるべき」「倫理上許されていいものなのか」「きちんと精子バンクを通して行われるべき。きょうだい同士が惹かれ合ってしまうこともあるはず」「50%が性行為をしているって、信じられない」「感染症や遺伝疾患など不安が多すぎる。検査してもすぐ結果が出ないこともあるはず」「他に選択肢があるのでは?」「40年間、年10人のペースで子供が増えたら、彼の子供は550人を超えるよ。恐ろしいね」といった声もあがっているようです。
【引用】
「12年で150人以上に精子提供した男性「年に10人子供を増やし、90代まで続けたい」(米)」
TechinsightJapan編集部,2020年10月2日 21:00配信
https://article.yahoo.co.jp/detail/202889aae7a607be1e88fc06d404c4971573cf4e