『R3.8月の日記』

8/1 批判型より提案型の政治家が求められています。精子提供ボランティア「未来かなえ」は、提案型の精子ドナーとして、早期に妊娠できなかった場合、確実に妊娠できる方法を教示しています。

8/2 オリンピックの影響だと思いますが、公園ではスケートボードを練習する人やマスクをしない若者を多数見かけました。大人でもマスクを付けずに人前でクシャミをしている人がいましたが、日本人特有の気質を垣間見ました。あらためて、不要不急の外出について再定義すべきだと考えています。

8/3 トランスジェンダーの女性選手が五輪史上、初めて出場しました。重量挙げの競技種目ということもあり、スポーツ界では「不公平だ」との批判も相次いでいましたが、3回ともバーベルの持ち上げに失敗し、記録なしに終わりました。心ない発言に配慮して、敢えて失敗したのかもしれないと思うと、とても悲しくなりました。

8/4 国立競技場が40℃の酷暑を記録するなど、オリンピック史上最高の気温とも言われ、選手達の体調が心配です。精子も40℃の高熱で死滅すると言われているので、精子提供後の運搬時には保温に気をつけていただく必要がありそうです。

8/5 産婦人科の医師も新型コロナワクチン集団接種の応援に駆り出されて、臨時休業となる病院があるそうです。感染拡大により、移動の制限だけでなく、不妊治療そのものに支障をきたしています。

8/6 東京オリンピックの男子400メートルリレー決勝で、日本はバトンミスにより棄権となりましたが、今大会で最も感動しました。精子提供も親から子へと命のバトンを繋ぐお手伝いなので、より早く、より確実に受け渡しできるようにしっかり準備していきたいと思います。

8/7 新型コロナ感染拡大に伴い、沖縄では陽性となった妊婦さんの出産が相次いでいます。胎児への感染は稀だとされていますが、親としては本当に心配だと思います。

8/8 特殊事情により1年延期となった東京オリンピック2020もついに閉会です。オリンピックとは何なのかについて考えされられる大会でもありました。メインスタジアムの国立競技場でメダルが獲れなかったことは、王道のトラック種目以外は経済力の差が成績に直結することを物語っています。精子提供とは何のなのかについてもあらためて考え直してみたいと思います。精子バンクは営利目的であり、精子購入に多額の費用がかかるため、お金のない方にもボランティアで支援する仕組みは一定必要です。

8/9 凍結精子で出産の子の認知を求め、女性カップルが国を提訴しました。原告の40代女性は、凍結保存していた自身の精子を使ってパートナーがに長女を産んだ後、性同一性障害特例法に基づき性別を男性から女性に変更しました。変更後、次女も生まれています。同性カップルの婚姻は現在の法律で認められておらず、事実婚の状態で生活しており、子どもを産んだパートナーのみ親子関係がある状況です。家族の多様性や生殖医療が進む現状に、戸籍法など国のシステムが対応していないことが明らかとなってきています。

8/10 自民党が、不妊治療の公的保険適用に伴う患者の窓口負担が増えることがないよう対策を求めました。助成を受けられる範囲で治療を受けている人は、現在、自己負担はなく、保険が適用されると治療費の3割を窓口で支払う必要があるそうです。具体的に、どのような事例なのか発表が待たれます。

8/11 秋田大が、不妊治療の成功率向上を目的に、人の受精卵を作製し、受精直後の状態を詳しく調べる研究を始めることが分かりました。センセーショナルなニュースですが、作製した受精卵は、国の指針に沿って「受精後14日目までに廃棄し、母胎に移植しない」としおり、現時点でゲノムベイビーが誕生する心配はなさそうです。

8/12 凍結卵子を解凍して使ったケースは、まだ少ないそうです。融解卵子による妊娠率も不透明なことから、卵子凍結には、期待し過ぎない方がいいと思います。

8/13 アメリカでは、男性用ピルの開発研究が進んでいるようです。ただ、開発されても有効に使用されるか甚だ疑問です。

8/14 近い将来、オリンピック選手や芸能人、モデル、メンサ入会者など特定の才能を持つ者のみが精子ドナーとして所属するプレミア精子バンクができると考えています。

8/15 職場関係の女性から「噂どおりのイケメンですね。かっこいいと噂になっていますよ。」と言われました。お世辞かもしれませんが、年甲斐もなく嬉しくなってしまいました。

8/16 百貨店や商業施設でのクラスター感染が続発しています。これらの施設のトイレを採精場所として利用している精子ドナーにとっては、ホテルが頼みの綱かもしれません。

8/17 お盆休みも終わり、忙しい日常が戻ってきました。とはいえ、精子提供活動は落ち着いており、仕事との両立には全く問題がありません。

8/18 連ドラの「TOKYO MER」を観て、毎回泣いています。涙もろくなったのかもしれませんが、医療の世界はやっぱりイイです。もし、精子提供で生まれた子どもが医者になりたいと望んだら、最大限の金銭的支援をしたいと思います。精子ドナーは骨髄ドナーと違い、命の恩人にはなれませんが、それでも人を助けることはできます。

8/19 スポーツについては、様々な部活で大会にだけ出場させられるなど便利使いされていました。いわゆる器用貧乏で大成しないタイプなのかもしれません。なので、この精子提供活動については、多少なりとも大成できればと思っています。

8/20 「結婚難」が止まりません。日本人の平均初婚年齢は年々上昇し、男性は30.7歳、女性は29歳となっています。精神年齢は20代前半の新婚気分でも、30歳を過ぎる頃になると、生殖機能が衰えて受精や妊娠がしにくくなります。子どもを作ることを考えるならば、30歳以上での結婚はもはや「晩婚」なのかもしれません。

8/21 体外受精のお手伝いをしました。お手伝いといっても精子提供ではなく、体外受精を受けるためのアドバイスです。

8/22 女性アスリートのトップ選手は、年齢的に、次期オリンピックを目指すか、穏やかな家庭をつくるかの選択に悩まされるそうです。そうした心理的負担を減らすためにも、卵子凍結に対する金銭的な支援を充実させるべきだと思います。

8/23 子どもは可愛いので、手をかけようと思えばいくらでもかけられます。ただ、そうなると、無限に時間が必要になるので、一人っ子の子育てで限界となります。兄弟・姉妹を望む場合は、子どもに「ママは、1人しかいないから全部はできない」と言い聞かせることも必要です。それが、子どもの自立にも繋がり、自分で決断できる大人に成長するきっかけにもなると信じています。

8/24 人間の出生性比は地域、時代にかかわらず男女がおおむね105:100前後になるそうです。1:1とならないのは、産み分けなどの性別選択が理由のようです。また、生まれてくるのは男性が多いけど、女性の方が平均寿命が長いなので、総人口としては女性の方が多くなります。精子バンクの普及を考慮すると、今後は、出生性比も女性の方が高くなってくると推察されます。

8/25 ほとんどの精子提供サイトは無償のボランティアを謳っていますが、全ての精子ドナーは自分と遺伝的つながりのある子の誕生という見返りを求めていると思います。

8/26 不妊治療のための「医療従事者向けのガイドライン」が初めて作成されました。しかし、中身は検査や標準的な治療方法などをまとめた技術的な解説書に過ぎません。それよりも、医師のモラル育成の方が大事だと考えています。医師は、結果が出なくても、命に別条がない限り、患者へお詫びすることもありません。医師も悪気はないのかもしれせんが、その場しのぎの対応をされていることも多く、一人一人真摯に向き合った診察が行われていないようです。反論したくても、コロナ禍の中、新規患者の受け入れを停止されている病院もあるくらいなので、患者は泣き寝入りのような状態です。いい御身分と言ったらそれまでですが、心構えのガイドラインも作成して欲しいものです。

8/27 今の日本で性別を変えるには、生殖機能を永続的に欠く状態にあることが条件となっていますが、どこか野蛮な風習のような気がしています。何故、生殖機能を失う手術を受ける必要があるのでしょうか。

8/28 実子がいて2人目を精子提供や卵子提供により希望される方がいますが、これは男性不妊や卵子の老化が原因なので止むを得ない選択だと思います。一方、きょうだいでドナーが違うことがありますが、こちらはレシピエントがドナーや子どもを商品だと考えていると受け留められることもあるようです。

8/29 歌手で女優のナタリー・インブルーリアさんは、精子提供者の協力を経て体外受精で子どもを授かっていることだけでなく、子どもの名前も公表されています。不妊治療中の人を支援するため、自身の電話番号をよく知らない人にも渡しているそうです。このような世話人のような方がいると、同様の苦労を経験している方々にとって大切な存在だと思います。

8/30 職場の同僚(女性)から妊娠の報告を受けました。最近の聞く赤ちゃんの性別は何故か「男の子」ばかりです。芸能人の出産も「男の子」ばかりなので、実は産み分けをされているのではと思ってしまうくらいです。そして、男(オッサン)だらけになった世界を想像するとちょっとゾッとします。

8/31 過去にタイミングを合わせられなかったレシピエント側の要因としては、自然災害(大雨、台風)に伴うの列車運休、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う移動自粛、体調不良、他の予定が入っている、卵胞の成長停止、シリンジの使い方の失敗(シリンジの持参忘れ、容器の転倒、外部に放出、注入箇所の誤り、体外に流出)、排卵予定日の特定ミス(排卵済)というものが挙げられます。