『R4.12月の日記』

12/1 「精子提供で生まれた我が子へ」というテーマの作品がTwitterで話題になっています。着実に新たな家族の形や絆が広がってきていることに、ドナーとしても嬉しく思います。

12/2 Twitterで知り合った精子ドナーが不誠実だったことから、ドナーチェンジのご依頼をいただきました。「未来かなえ」では誠実をモットーにサポートしておりますが、Twitter上では様々なドナーの方がいらっしゃるようです。

12/3 タレントの高橋ユウさんが、第2子を出産されました。1人目は帝王切開、今回は経膣分娩で出産されたそうです。2020年1月に第1子、2022年12月に第2子、間隔が3年空いていると経膣分娩も安心なのかもしれません。

12/4 面接時に「結婚の予定ある?」、女性同僚から「まだ妊娠しないでね」と聞かれることがあります。女性が自由に働く権利をしっかり守るためには、人事担当者と上司、本人で、早い段階でそうした悩みが共有でき、どうやって留守中の仕事を補うのか代案を提案し合えるような職場環境(人間関係)づくりが重要だと考えています。

12/5 赤ちゃんポストに預けられた男の子が18歳になり、本人の想いが語られています。「ゆりかごに助けられて、今の自分がある。」「育ての親との親子関係がしっかりしていれば、成長できる。」「一番大事なのは、ゆりかごの後をどう生きるかだ。」という言葉に胸を打たれました。また、里親の夫妻は、5人の息子がいる大家族で、自分たちの子育てが一段落しつつあったときに里子に迎えたということも印象的でした。

12/6 貧乏子だくさんと言いますが、少し栄養失調気味のほうが妊娠しやすいそうです。アメリカの医者の本では、「贅沢な美味しいものばかり食べていると、妊娠しづらい。黒ごまにはちみつを混ぜたものを毎日スプーン1杯食べる。」ということも紹介されています。

12/7 最近はジェンダーレスの概念が広まり、不妊治療への保険適用が始まり、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)の先端医療も試すことができるようになるなど、いい時代になってきているように思えます。

12/8 妊活中は生理で体調が下がり、排卵でテンションが上がるの繰り返しなので、気を紛らわせる何かを用意しておいた方がよいようです。

12/9 ご妊娠のご報告をいただきました。体外受精の選択が功を奏したようです。このところ、毎月1名の方がご妊娠されており、コンスタントにお役に立てていることを嬉しく思います。

12/10 体温がグッと下がったときが排卵日と言われますが、正確には、グッと下がったとき(陥落日)より翌日のちょっと上がりかけた日の方が排卵日である確率が高いようです。(参考)『基礎体温と排卵日の関係(相関グラフ)』 

12/11 彼氏からの精子提供で体外受精を受けたいが、保険証と名義を貸していただけないかといった問合せがありました。あくまでボランティアの範囲内でということもあり、流石に協力はできそうにありません。

12/12 ネット上でインフルエンサーやyoutuberからの根拠ない無責任な発言が問題になっています。医師監修の情報が上位検索されるようコンテンツの信頼性対策が整備されているようです。

12/13 コンビニのトイレを利用後に買い物しない人は約4割いるそうです。清掃が負担を減らし、誰もが使えるコンビニトイレを継続していくために、「きれいに使う」ことを意識しなければなりません。

12/14 止まない雨はないと言いますが、終わらない妊活もないと考えると、少しは気が楽になるのではないでしょうか。

12/15 妊活は真剣勝負なので、妊娠判定がでなければ気が沈むのは当たり前のことです。雨の日の天気と同じでストレスに感じても仕方ありません。しっかり自信を持って取り組んでいただければと思います。

12/16 「どこまで行けるかどうかはどこまで行きたいと思うかにかかってる」サッカー元日本代表の本田圭佑さんが自身のツイッターで発信された言葉ですが、妊活にも同じようなことが言えると思っています。

12/17 アメリカで、同性どうしの結婚を保障する連邦法が成立しました。日本でも、東京地裁で、同性婚を認めない制度は、婚姻の自由に対して違憲状態にあるとの判断が示されました。婚姻の平等に向けた大きな前進です。70年以上前の憲法制定時、婚姻は男女間のものという考え方が前提でしたので、今の時代に合わない部分は見直していくべきです。

12/18 パートナーシップ制度を導入する自治体は全国で230以上あり、11月からは東京都全域で適用されていますが、法的な家族ではないため相続や親権で制限があります。社会の古い壁をとりはらっていってほしいと思います。

12/19 夫に不妊の原因があるため、義父に協力してもらい人工受精で子どもを授かった事例もあるようです。病院には内緒で進めたそうですが、全国的には、身内精子ドナーによる妊娠・出産事例もかなりあるように思います。(参考)『【義父の種で妊娠…!】「あなたが不妊の原因なら、お義父さんに協力してもらいましょう!」えええ!?

12/20 精子提供を受け入れる人、受け入れられない人、双方いると思います。答えは出ないかもしれませんが、最大多数の最大幸福、お互いに配慮し合い、多くの人が幸せで生きられる方法を模索し続けるしかないのかもしれません。

12/21 「水曜日のダウンタウン」という番組の「モンスターラブ」という恋愛企画で、クロちゃん(安田大サーカス)とリチさん(「熊本ちゃん」の愛称で活躍されている熊本県公認モンバサダーの福田莉千さん)のカップルが成立しました。リチさんをひと目見たときから本命はこの人だと確信していたので、恋愛が成就して本当に嬉しいです。自然豊かな熊本で育った方には、人の本質を見抜く目があるのでしょう。

12/22 医学界では、不妊症全体のうち男性不妊が3分の1、女性不妊が3分の1を占め、残りの3分の1は男性側の原因と女性側の原因が組み合わさったものであるというのが共通の認識だそうです。というのも、精子が70年代から6割も減少しているという研究結果が出ているからです。減少した原因は分かっていませんが、精子の数は男性の全体的な健康の指標ともされているため、病院で定期的な検査を行った方がよさそうです。詳しくはこちらをご覧ください。⇒『ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、「このままではほとんどの男性が不妊状態に

12/23 たまに提供が1週間ほど続くことがあります。医師の見解では、『射精の回数は気にしなくても良い』ようですが、2~3日に1日はインターバルを設けるようにしています。

12/24 子どもたちが生まれて、将来輝く未来が日本の未来だと思っています。

12/25 ボランティアでの精子提供は信頼が命です。信頼できるパートナーの一人として、夢を叶えるための道を歩んで行ければと思います。

12/26 テレビドラマ「エルピス」の最終回でした。「希望とは誰かを信じられるということ」というセリフが印象的でした。「いつも目の前に君がいてくれたから今日までやってこれた」と言っていただけるよう精進してまいりたいと思います。

12/27 一時期この方の動画を見ていました。タイトルは産み分けになっていますが、最初の方は妊娠するまでのメカニズム?みたいなお話です。女性であり助産師の視点、12人出産された経験から具体的なアドバイスが聞けます。妊活の知識が一気に増えます。

12/28 社会的卵子凍結は実際に相当数行われています。東京都内の不妊治療施設へのアンケート調査において、がん患者が治療の影響を避けるために行う「医学的卵子凍結」が136件だったのに対し、健康な女性が将来に備える「社会的卵子凍結」は1135件と、8倍以上にのぼることが分かっています。さらに、「社会的卵子凍結」で保存した卵子で体外受精を行ったすべての施設で、妊娠の実績があることも明らかになっています。

12/29 切迫流産と診断されるとドキっとしてしまいますが、切迫流産全体では90-95%程度が正常の妊娠に戻ると言われています。無理な運動や身体の負担を避ける以外に効果的と言える方法はなく、精神的なストレスも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。日常生活や通常の家事程度の動きではまず悪影響はないようなので、過度に不安を抱えることなく、医師に相談をしながら、正常の妊娠状態に戻るまで上手に対処をしていただければと思います。

12/30 子どもたちが平等に包括的な性教育を受けられるような仕組み作りが必要だと言われています。学校の性教育が進まない理由の一つとして、学習指導要領の「はどめ規定」が挙げられます。小学5年の理科と中学1年の保健体育の学習指導要領に、「人の受精に至る過程は取り扱わない」「妊娠の経過は取り扱わない」とあります。もう一つが、世間からのバッシングです。

12/31 今年も残すところあと僅かとなりました。お店のスタッフさんは今日が仕事納めという方も多く、頭が下がるばかりです。もちろん、精子提供も年末年始の休みはなく鋭意活動中です。