『R5.4月の日記』

4/1 日本の出生率の低下の要因について、フランスと比較して分析した記事があります。一言でいうと「20代の婚姻数の減少」が要因のようです。詳しくは、『フランスと日本の出生率の差~日本の20代が結婚できない問題』をご覧ください。

4/2 可能性は下がるとはいえ、40代前半で妊娠されている方もいます。悩んでいる時間がすごくもったいありません。「年齢で無理そう」と弱気になったときは、普通の産婦人科ではなく、最初から不妊治療専門のクリニックの門を叩いてみてください。

4/3 『ジネコTV』をご覧ください。https://jineko.tv/妊活の様々な疑問や悩みについて、 日本を代表する不妊治療専門のクリニックの医師が正しい情報を動画で分かりやすく説明しています。例えば、英ウィメンズクリニックの医師が『毎日射精したほうが、精子の質は よくなる。 これってウソ? ホント?』など、参考になる情報が盛り沢山です。

4/4 今話題のチャットGPTで、「未来かなえ」を検索すると、「夢や希望を持ち、それを実現するために努力すること」という答えが返ってきました。ある意味、正解です。

4/5 世界保健機関(WHO)によると、全世界の6人に1人が不妊の影響を受けているそうです。しかも、その割合は、高所得の国と低所得の国でほとんど差がないとのこと。世界中で、適齢期での出産が困難な状態に陥っているのかもしれません。

4/6 「若い頃、特に20代後半頃までは全く子供が欲しいと思わなかった。仕事も遊びも楽しくて、お金も自由に使えるし。でも30過ぎたあたりから、自分の子孫を残したい、子供を育ててみたいって、あの時と同じ自分とは信じられないくらいに切に思うようになった。結果遅すぎ→不妊治療→かえって無駄金、強い焦り。若い頃に教育の一環として、年取ると妊娠率が年々下がる事とか、きちんと教えて欲しかった。芸能人が高齢出産したからとか、信じちゃだめ。あの人達は惜しみなくお金使えるんだから。言ってないだけで、惜しみなくお金使っても産めない場合は多い。」…不妊治療の縮図のようなコメントです。

4/7 日本人の未婚率が上昇し続けていますが、高所得の男性のほとんどは既婚者です。具体的には、年収900万円以上の39歳までの男性は、9割超が既婚者です。また、非正規職員の既婚率は、正規職員の半分以下です。さらに、非正規職員のうちパート・アルバイトの男性は、正規職員の4分の1程度となっています。雇用形態の違いで、配偶者のいる率に大きな差があることが分かります。

4/8 親が育てられない子どもを匿名でも預かる、「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」から受け入れた養父母や施設が、子どもに真実を告知の割合は18%に留まっています。世間では、ネガティブなイメージが根強いようです。

4/9 『結婚はしないが、子どもを持ちたいという選択』は、決して無責任な希望ではありません。学会は精子提供に規制をかけていますが、規制してもニーズは減りません。逆に、海外の流入やアングラな方へ向かっていきます。結婚を促すだけが少子化対策でもありません。多様化を受け入れる持続可能な日本社会の発展のためにも、ニーズがある以上、何らかの方策を提供することが、権限を持つ学会や政府の責任だと考えています。

4/10 「結婚より子どもが欲しい」私がシングルマザーを選んだ理由#女性の選択』というネットニュースを見ました。ここ数年、精子提供に関する記事が急増しており、社会的な関心の高まりを感じています。

4/11 出自を知る権利の保障を目的として、提供された精子や卵子をもとに生まれた人と、過去に提供した人などを結びつける支援を行う新しい民間団体「ドナーリンク・ジャパン」が設立されました。生まれた側、提供側が任意で登録し、DNA検査などをもとにマッチングするというものです。

4/12 日本の総人口が、55万6000人減り、1億2494万7000人となりました。人口ランキング25位の姫路市52万人がそっくりいなくなったようなものです。都道府県別でみても、人口増加は東京都のみで、沖縄県も日本復帰後初めて人口減少に転じました。

4/13 一夫多妻を求めるDJ社長の結婚観に共感が続々と寄せられています。確かに「恋愛だけ“100・0”」、「バツがつくことが犯罪者」という常識はおかしいというのは分かります。たくさんの人を愛しやすい社会があっても良いのかもしれません。

4/14 大阪のIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の整備計画を国が認定しました。経済効果とギャンブル依存症のバランスで議論がされていましたが、日本でIRを導入すること自体が最大のギャンブルだと感じています。

4/15 東京の新宿で地上48階の「東急歌舞伎町タワー」が開業しました。コンセプトは「ナイトタイムエコノミー」ということで、エンタメに特化した深夜も遊べるアミューズメント施設となっています。

4/16 韓国女性の5人に1人は不妊を経験しているそうです。不妊を招く原因としては、妊娠中絶と過体重が挙げられています。

4/17 未婚で子どもを産むことに無責任などの批判がありますが、両親がいても可哀想な子どもは存在します。シングルだから子どもが不幸になるとは限りません。生まれてくる子どもの未来は誰にも分からないので、他人が口を挟むことではないと私は思っています。

4/18 大手企業が相次いで初任給を引き上げています。初任給を上げることはとても良いことですが、就職氷河期世代は報われず、世代間格差は拡大する一方です。こんなに簡単に初任給を上げられるなら、勤労者全体の待遇改善を図るべきだと思います。給与体系の見直しを行わないと、中堅社員のモチベーションの低下にもつながります。

4/19 2020年度に1人目の子どもを出産した女性のうち、仕事を続けている人の割合は約63%、2人目の子どもを出産した女性のうち、仕事を続けている人の割合も約58%で、いずれも過去最高を記録しました。5年前の調査から17%以上増えており、働きながら結婚や出産をする女性が大幅に増えていることから、働き方改革待ったなしです。思い切って、共働きの子育て世帯は、午前9時~午後4時の勤務シフトにするというのも良いかもしれません。

4/20 育休はマックス(3年)取れるなら取りたいという人がほとんどですが、この言葉が仕事と育児のどちらが大変かを暗に示しているように思います。

4/21 2009年に「妊活」という言葉が使われ始め、2013年の「卵子老化の衝撃」というNHKニュースで、妊娠に対する意識が一気に広まり、それに併せて少子化対策も加速してきたように思います。

4/22 42歳のときに再婚されたフリーアナウンサーの住吉美紀さんが、不妊治療をしても子どもができなかったときの対処法を語られています。仕事と人生を一体で考えることや、幸せを毎日「つくる」という考え方がポイントのようです。

4/23 東尾理子さんが『妊活ヒストリー』を公開されています。5周期連続で採卵をされており、その努力が伺えます。「妊活は時間とのシビアな戦いなので、悩んだり落ち込んだりする時間はもったいない」という言葉に背中を押されます。

4/24 対話型AIは、知りたいことを何でも教えてくれる先生だと比喩されます。今後の学校教育はどう進化させていけばよいのでしょうか。AIが授業をできるようになることは以前から分かっていたことですが、対応が後手後手のような気がします。

4/25 「でき婚」、「授かり婚」という言葉があり、想定外かどうかで区別するようですが、どちらも「おめでた婚」であることには変わりないと思います。ちなみに、英語では「ショットガン・ウェディング」と呼ばれているそうです。

4/26 緊急の帝王切開での出産報告をいただきました。どんな出産スタイルであれ、それは立派なお産です。母子共に無事、元気に会えたことは何より幸せなことだと思います。

4/27 厚生労働省が、国内初の経口中絶薬「メフィーゴパック」の製造販売を承認しました。世界では、70以上の国と地域で承認され、世界保健機関(WHO)は安全な方法として推奨されています。

4/28 「電子マネー」が馴染んできたと思ったら、今後は「デジタル円」の導入検討がスタートしています。どちらもキャッシュレス決済と同じようなもので、デジタル円は企業側の手数料負担等がなくなるので、導入されればそれなりに浸透していくと思います。将来のイメージとしては、電子書籍化のように、電子マネーと紙幣が共存するのではないでしょうか。

4/29 フジテレビアナウンサーの山崎夕貴さんが、流産から不妊治療の継続への経験について語られています。流産したときの気持ちの立て直し方は、妊娠できたということを前向きに捉えるしかないのもしれません。(参考)『実は一度、流産していた…。それでも不妊治療を続けようと決意した理由

4/30 タレントの矢沢心さんも不妊治療のことを公表されています。多嚢胞性卵巣症候群のため25歳で不妊治療を開始し、27歳から3ヶ所の医療機関に2年ほど通い計7回の体外受精と顕微授精を行い、2度目の流産を経て、待望の子どもを授かられています。その後、次女、長男を授かられ、現在は3人の子育てに奮闘中のようです。