『R5.7月の日記』

7/1 世界人口が80億人に達しました。日本では少子化が叫ばれていますが、世界的に見ると人口は急増しています。

7/2 『精子のクオリティーは30代がピーク』という記事を見ましたが、この表現が誤解を生んでいるようです。20代、30代、40代でどこがピークかは個人差もあります。20代のAさんより30代のBさん、30代のBさんより40代のCさんの方が、精子の質がよいこともあります。精子の質は年齢で判断するのではなく、詳細な精液検査結果や生活習慣病の有無で判断すべきです。ちなみに、80歳でも精子の質が高い男性がいたら、その子どもは長寿遺伝子を持った健康優良児かもしれません!!

7/3 アメリカとイギリスの科学者チームが、卵子も精子も使わずに人工的に合成受精卵を作り出しました。この合成胚には脳や心拍はありませんが、神の領域に入ってきたことに、医療界も衝撃を受けているようです。

7/4 不妊治療の反復着床不全にネオセルフ抗体という特殊な抗体が関与していることを山梨大学などのグループが解明しました。画期的な発見です。早く治療方法が確立されることを願います。

7/5 モデルのクリッシー・テイゲンさんが、2人の代理母による代理出産で、5カ月違いの双子のような第3子、第4子をお授かりになりました。

7/6 食事は本当に不妊に影響するのか?専門家によると、妊娠するのに有効な食べ物や栄養素があるのは事実ですが、即効性のあるものはないそうです。

7/7 シンガポール在住の元モデル、チュアンド・タンさんが、「世界一若い、奇跡の56歳」として話題です。美和目の若さは遺伝にもよるものかもしれませんが、ヘルシーな食事や週5回のエクササイズ、毎日8時間の睡眠が若さの秘訣のようです。

7/8 2023年6月に出産を発表した芸能人・有名人一覧が公開されました。最近、芸能人のニュースと言えば、芸能活動より妊娠・出産の記事の方が多いような気がします。

7/9 ダウン症の妊娠は女性の年齢の上昇に伴って高くなることが分かっています。一方、父親の年齢はほとんど関係していないようです。母体年齢ごとのDown症の確率が気になる方は、こちら出生前診断に関するご質問』をご覧ください。 

7/10 子育ての壁“パートナーギャップ”を乗り越えるためには、夫が自分がしなければならない子育てを妻にしてもらっているという感謝の念を持ち、「ありがとう」と伝え、夫婦で家事育児の“できることリスト”を作り、見える化すると良いそうです。

7/11 ユニバーサルデザイン化されたeスポーツが、パソコンスキルやコミュニケーション能力の向上に寄与するなど、発達障害の人に希望の光を当てています。

7/12 実業家の青汁王子さんが、日本で1億円稼ぐのは超簡単と持論を展開しています。ポイントは、人と違うことに一歩勇気を出して挑戦する行動力のようです。

7/13 妊娠できるどうかについては、「卵子の数」(AMH検査結果)より「卵子の質」(PGT検査結果)が重要です。

7/14 妊孕性は加齢とともに低下します。理由は、加齢によって卵子の染色体異常の確率が増えてしまうためです。染色体異常の卵子は、受精卵に至れない、受精卵の成長過程で分裂がうまく進まない、胚の質の低下により着床しにくい、染色体異常の確率が上がることなどがわかっています。女性の場合は35歳を過ぎると妊娠率が急速に低下すると言われますが、個人差があるため、妊娠のベストなタイミングを知っておきたいものです。

7/15 『SNSでの精子提供拡大 問題点・危険な点は?』というタイトルで、SNSを通じて精子提供が行われる背景や問題点、行政の対応などについて、テレビ朝日の女性記者が自らの見解も含めて解説しています。客観的には精子提供に賛成されているものの、子どもの権利が保障されない可能性があることや、法整備が追いついていないことを問題視されています。

7/16 『精子バンクとは?日本と外国の実態とメリット・デメリット!』というウェブサイトがあります。精子バンクを利用するメリットとして、「精子提供者の情報がわかるため安心」、「個人的な提供を受けるより費用が安い」とありますが、デタラメな情報に惑わされないように注意が必要です。

7/17 加齢に伴う妊孕能の低下の壁は高いものがありますが、卵子の質の低下に効果が期待できる内服薬もあるようです。新百合ヶ丘総合病院のリプロダクションセンターのホームページで述べられています。

7/18 卵子提供ドナーへの取材記事が掲載されています。卵子は正常なものの排卵数が少なく妊娠しにくい体質なため、卵子提供ドナーになったそうです。卵子提供の場合、精子提供と異なり、学歴や容姿によって数十万円の報酬を支払うビジネスが成り立っています。詳しくは、こちら『“卵子提供”で出産』をご覧ください。

7/19 受精卵の凍結保存期間を延長するか、廃棄届を出すか…少しでも迷いがある場合はとりあえず残しておくことをオススメします。あとで後悔しないよう、廃棄するにしても考え抜いて前向きな結論が出るまで待つべきです。

7/20 事実婚のカップルにも共同親権を認めるなど婚姻に準じた法的保護を与える制度の創設を、愛知県が政府に要請することになりました。とても良いことだと思いますが、今更感も拭えません。

7/21 毎年この時期になると、子どもが川遊びで流されて…というニュースをよく見かけますが、本当にやるせない気持ちになります。

7/22 デンマークでは、同性カップルあっても自己負担なしで生殖医療を受けらます。同国にある世界最大の精子バンク「クリオス」を通じ、これまでに生まれた子どもは8万5000人以上といわれています。同性カップルと生殖医療で授かった子どもたちは、普通の家庭以上に、仲睦まじい家庭を築かれているように思えます。参考HP『“妊活中”の同性カップル「気持ち一緒なのに線引きされて…」

7/23 今日も猛暑でしたが、来週が今年1年で最も暑くなるようです。

7/24 パレスチナでは、占領により刑務所に捕らわれた囚人から精子をひそかに持ち出し、妻が体外受精で出産するということが起きており、既に100人超が誕生しているようです。その子どもたちは「自由の大使」と呼ばれているそうです。

7/25 広島県尾道市が市内の妊婦に配布した「先輩パパからあなたへ」の文書について、批判の声が挙がっています。産後疲れのママに無理強いを促すかのような、確かにひどい内容です。

7/26 不妊治療クリニックで受ける検査を漫画で紹介されています。事前に知っておくと心構えができるので、是非ご一読ください。『32歳女性「妊娠できるか検査」で見えた残酷な現実

7/27 アメリカには、いくつもの精子バンクが存在してますが、1000ドル程のお金さえ支払えば、理想の遺伝子を追求することもできます。『何でも入手できる米国「精子バンク」の驚く値段

7/28 フランスの少子化対策の凄さは、子育て支援が非常にきめ細かく、コミュニティー全員で子育てに参加する意識を醸成していることにあるようです。『日本人が知らないフランス「少子化対策」真の凄さ

7/29 精子の大きさは卵子の24分の1程しかありません。そう考えると、精子が遺伝に及ぼす影響は卵子に比べてごくわずかではないかと思えてしまいます。

7/30 17mmで病院から2日間はタイミングと取らなくても大丈夫と言われたのに、当日の夜~翌日の朝に排卵したということもあります。20mm近くになると急に大きくなることや卵胞径計測には数ミリの誤差もあるため、医師のタイミング指導が外れることもままあります。

7/31 胚盤胞のグレードの読み方について。内側の膨らみが胎児になる内部細胞塊(ICM)をA~Cの3段階、外側の膜が胎盤になる栄養外胚葉(TE)をA~Cの3段階、成長のステージを数字1~5の5段階( 1~6の6段階)で分類されます。なお、胚盤胞のステージ、ICM、TE別の妊娠率や流産率を掲載しているHPもあります。ステージによってもかなりの差があり、グレードが良くても一定の流産率があることが分かります。 【参考】タイムラプスインキュベーター導入しました。 | さくらウィメンズクリニック (sakura-urayasu.jp) 【不妊治療】胚盤胞のステージとグレードから期待できる生児獲得率とは?