『R7.1月の日記』

1/1 新年早々、ご妊娠の嬉しいご報告を頂きました。初回の提供で授かっていただき、2025年は開運の一年になりそうです。このまま育ってくれることを信じながら、できるだけストレスフリーでお過ごしいただければ幸いです。

1/2 「子ども1人につき1500万円支給」を提案する国会議員もいますが、子ども1人に、いったいどれくらいの価値があるのでしょうか。試算では「子ども1人を成人するまで18年間育てる労働換算費用1000万円」、「保育園から大学までの教育費1000万円(うち、習い事代400万円)」、「国民1人当たりが国庫に支払う80年間の税金4000万円」、「生涯賃金の2億5千万」、「9.11テロ時の補償額である最低25万ドル、最高700万ドル」など様々ありますが、そもそも「命に値段はつけられない」、「どんなお金を積まれても、ひとりの人間の価値を超えるものなんてない」、「お金は社会的地位を証明する要素の一つであり、給料の高低と人間の価値は本来関係ない」といった意見もあります。

1/3 2人目、3人目の育児においては、上の子どもを上手に育児に参加させること、いい意味で頑張りすぎないこと、上手に手抜きをすることが大切なポイントのようです。【参考】『産科医ママの年子三姉妹の子育てをのぞき見!きょうだい育児って大変?』『3人のママ鈴木亜美。子育ての先輩は、YouTubeの“頑張りすぎない”ママたち。3人目にしてやっと、頑張りすぎない育児の大切さを知った

1/4 三つ子や四つ子を出産された方曰く、出産までには不安だらけになりるものの、「案ずるより産むが易し」、産んでみたらなんとかなるものだそうです。

1/5 不妊治療においては、妊娠確率が20%と言われても「まだ20%ある!」といったポジティブマインドが大切です。

1/6 結婚相談所などの婚活現場では「いきなり結婚」を目指す「婚活タイパ主義」の人が増えているそうですが、妊活現場でも「効率よく無駄なく子どもを授かりたい」と考え、精子提供を選択する人が増えているように感じています。【参考】『芸能人も「いきなり結婚」!「婚活タイパ主義」の現状

1/7 「眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話」という書籍で、「双生児法」という双子の研究でわかった遺伝の影響が述べられており、興味深く拝読させていただきました。

1/8 YouTubeに学習効果はあまりないそうです。知識が身についたり、視野が広がったりするメリットは多少あるかもしれませんが、受動的な学びはほとんど身にならないとされています。【参考】『YouTube学習=ほぼ時間の無駄

1/9 接客では、「自分を楽しませる洗脳」、「自分の不安を消す洗脳」、「相手をポジティブな気持ちにさせる洗脳」の「3つの洗脳」を意識することが大事なようです。精子提供ボランティアもある意味接客なので、多少勉強になります。

1/10 歌手のレディ・ジェーンさん(40歳)が、体外受精3回目で双子を妊娠したことを発表されました。新年早々、希望のあるニュースです。

1/11 東京都は、今年9月から第1子にも保育料無償化を適用する方針を明らかにしました。恩恵を受ける方も多いと思いますが、これについては、地域差を設けずに、政府が全国一律で実施すべきではないでしょうか。

1/12 妊活、とりわけ高度な不妊治療の道を歩むには、パートナーに、苦しいときは一緒に泣いて、嬉しいときは一緒に笑って、一途に応援するといった献身が大切で、それが結果として愛を育むことになると考えています。

1/13 44歳で出産された元・宮崎宣子アナウンサーによれば、「若い方と一緒の方法ではもう間に合わないので、最短で最高確率の方法でお願いします」と先生にお伝えしたことが成功のポイントになったようです。【参考】『「卵子だけは取っておいてと言いたい」44歳で第1子出産の元日テレ宮崎宣子アナに聞いた“妊活事情”

1/14 40代で出産する女性が増加しており、49歳で自然妊娠、50歳で出産する事例も出てきています。これについて、否定的なコメントもあります。周囲の人は、その年齢で子供を授かることに決めた理由を完全に理解することはできないかもしませんが、理解しようとすることはできます。何より、理解している本人がいます。

1/15 「セブンティウイザン」というドラマ化もされた本があります。70代で自然妊娠し、第一子を産むお話ですがなかなかに学びの多い作品です。世界の妊娠最高齢の記録は自然妊娠で57歳、体外受精で66歳とされている中、70代で自然妊娠はさすがに現実的ではありませんが、卵子凍結や人工子宮の技術が進展すれば、そう遠くない将来、海外セレブなどを通じて事例も出てくるのかもしれません。

1/16 知人や親戚、同僚に子どもが生まれて、羨ましいと思うことがあっても、人それぞれの幸せがあるので、そこから先はなにも考えないことが大事だと考えています。人と比べてしまうときは、自分の幸せがわからなくなっているときなので、自分が何を楽しいと思うのか、ときめく方向に進むように心がけたいものです。

1/17 「子ども人口時計」は、695年後の2720年1月5日に日本の子供の数は1人になると指し示しています。

1/18 結婚に関して、恋愛結婚する人の数は、昔とそれほど変わらないとする調査もあり、見合結婚が減った分、結婚数が減ってしまいました。

1/19 大正から平成初頭までの社会では、「子宝にも恵まれ」は幸福な夫婦を表す定型文で、未婚者は「当たり前の状態からの逸脱」とみなされ、相対的に幸福度が押し下げられていましたが、現代の日本社会は「幸福の観点でいえば、未婚者にとってより生きやすい社会」となっていることが、皮肉にも婚姻率の低下につながっているのかもしれません。

1/20 今では、子育ての苦労ならどれほど述べても良いけれど、子育ての喜びは、うっかり述べれば叩かれるため、子どもを持つことについて、ネガティブなイメージが先行する傾向にあると感じています。

1/21 女の子を希望される方が、生み分け専用のゼリーを使って、双子の女の子を授かられました。男女生み分け法の成功率は60~80%とされており、確実ではありませんが、確率が高まることは証明されています。 男女生み分けの役割も時代とともに変化し、男系家族の跡継ぎ問題で男の子を望む人から、老後のことを考えて女の子を望む人が増えているそうです。【参考】『赤ちゃんの性別を選ぶ…『男女生み分け法』に挑んだ女性の結末、医師が語る現実

1/22 内閣府の生命倫理専門調査会は、ヒトのiPS細胞由来の精子や卵子で受精卵を作製する研究を容認することにしました。胎内への移植を禁止する条件付きではあるもの、母胎にあれば胎児となり、人として誕生することができます。既に精子や卵子の前段階までの作製に成功しており、今後5年程度でヒト胚の作製に至ると予想されています。より研究が進めば、男性同士や、同一のヒト由来の精子と卵子で受精卵を作ることも可能になるとしています。生命の誕生をコントロールする、神の領域に足を踏み入れることになりました。

1/23 卵子提供エージェント「クレインズハーモニー」のホームページで、卵子提供の体験談を拝見しました。年齢的な理由で自然妊娠と養子縁組は希望がついえ、肉親の死に接し、どんなことをしても子供のいる人生を選びたいと強く願ったことが実行のきっかけになったそうです。【参考】『ご夫婦卵子提供体験談

1/24 「無課金妊婦」というワード(不妊治療中の女性から自然妊娠した女性へのねたみのメッセージ)が炎上しています。不妊治療に頑張っている人ほど妊娠できる人への感情は自制できないため、自然妊娠した女性は、わらにもすがる思いで妊活に取り組んでいる人がたくさんいることに配慮した発言をすること、クローズドな場で心境を吐露できる病院や行政による環境整備が必要だと思いました。

1/25 先日、大阪駅で、政治家の辻元清美さんを見かけました。大きな声で電話をしながら、足早に立ち去っていかれました。女性議員で立憲民主党の代表代理を務められているだけあって、迫力とバイタリティのある方でした。早急に、精子提供や卵子提供を促進するための法整備がなされることを要望したくなりました。

1/26 精子提供のマッチングサイト「Ton Bébé」の設立理由に共感しました。精子提供を本当に必要としている人が時間面・金銭面で多大なコストを払わないといけないという現状は制度として明らかに成り立っていないという社会課題を解決する目的に運営されているそうです。【参考】『精子提供プラットフォームへの想い Ton Bébé運営代表に迫りました

1/27 「テレグラム」の創業者が、自身の精子を使って体外受精で子どもをもうけることを望む女性に、費用の全額支援をすると公言しています。既に、2人の元交際相手との間に5人の子どもをもうけているだけでなく、過去15年間にわたり精子バンクに提供を行い、100人以上の子どもをもうけているようで、次元の異なる価値観とオファーですが、全世界的にみれば、ニーズはかなりありそうです。【参考】『テレグラム創業者、自身の精子と「無料の体外受精」を女性に提供へ

1/28 Netflixで配信中の「1000人の子供を持つ男」という番組が話題となっています。【参考】『1000人の子供を持つ男公式サイト

1/29 日本史におけるNo.1の子だくさんは「55人」(死産や流産のカウントの仕方により「53人」や「57人」ともされる)の子どもを残した徳川家斉将軍といわれています。ただし、新1万円札の顔に選ばれた渋沢栄一には、認知しなかった子を含めると授かった子供は100人ほどいたという伝説もあります。精子ドナーとしては、50人以上の支援ができれば、社会に貢献できたと胸を張れるかもしれません。

1/30 卵子提供は不妊治療の最後の砦とも言われますが、養子縁組より自然な方法だと考えています。試験管ベビーと特別視されてきた体外受精は、今や一般的な方法となりました。卵子提供も国内で実施可能となってきており、出口支援として普及していくのではないでしょうか。【参考】『終わりが見えない不妊治療 私は「卵子提供」を選んだ

1/31 デンマーク発の精子バンク「クリオス」は、これまで世界100カ国以上に精子を配送し、6万5000人以上の子どもが生まれています。日本でも、クリオスから精子を個人輸入した利用者は500人を超えており、精子バンクの需要は高まる一方です。ただし、精子バンクは、ビジネス要素が強く、収益性を重視した内容になっていることが気になります。【参考】『【直撃】世界最大の精子バンクをつくった男