『R7.11月の日記』
11/1 2024年の出生数(日本人)は70万人未満となり、1949年の「第1次ベビーブーム」(約270万人)から75年間で約4分の1に減少しました。その一方で、子どもを強く望みながらも、自然な妊娠が難しく、様々な事情から高度不妊治療にアクセスできない女性が少なくありません。現在、出生児全体の約10人に1人(約10~12%)が体外受精などの生殖補助医療により誕生している現実において、「未来かなえ」(個人精子バンク)は子どもを授かりたいという女性の願いをサポートしています。
11/2 ドジャースが球団史上初のワールドシリーズ連覇を果たし、山本由伸投手がシリーズMVPに輝きました。ちなみに、「山本」は、日本の代表的な姓の一つです。日本で7番目に多い名字であり、日本には「山本小学校」が7校存在するそうです。
11/3 生まれてきたこと自体が、世界一の栄光よりも計り知れないほど幸運なことです。正確には、「生まれてくる」ということが、確率的に考えられないほどの奇跡であり、何かを成し遂げて「世界1位になる」という幸運よりも、はるかに大きな幸運であるという意味です。
11/4 アメリカ人(大卒)の生涯年収は平均4億円と言われています。もし子どもが50人いて全員が将来的にアメリカで平均的な生涯年収を得ると仮定すれば、彼らが合計でもたらす生涯の経済活動は概算で200億円(4億円×50人)と試算できます。
11/5 嫉妬は特に身近な人に対して抱きやすいものです。羨み、妬みといった感情を完全に「なくす」ことは難しいかもしれませんが、自分の人生は自分だけのものと認識し、「人は人、自分は自分」という意識を持つことが大切です。そもそも、自分と他人の人生は、生きる土俵がまったく違います。自分がすでに持っているものに感謝し、満たされていると感じると伴に、他人の成功を自分の成長の機会と捉えることで、健全に感情をコントロールできるようになります。【参考】『他人への「嫉妬心」に苦しまないたった1つの方法』『妬みやひがみ、嫉妬の気持ちを解消する現実的な7つの方法』
11/6 不妊治療におけるステップアップに関する考え方として、女性の年齢が高い場合や、数回のタイミング法を試みても妊娠に至らない場合、人工授精を省略し、体外受精へステップアップするという選択肢を検討することが有効な場合があります。特に、人工授精による妊娠の可能性が低いと検査結果から判断される状況においては、早期に体外受精に進む方が、期間的な負担や経済的な負担を軽減し、妊娠への最短ルートとなる可能性があるためです。検査結果に基づき人工授精による効果が期待できないにもかかわらず、その実施を安易に推奨する医師がいる場合、患者様は、その治療の妥当性について、ご自身の状況や希望に合わせた十分な説明を求めることが重要です。医師は、患者様一人ひとりの身体的・精神的な状況を考慮し、科学的根拠に基づいた治療計画を提案する役割が求められます。治療方針について疑問や不安を感じた場合は、セカンドオピニオンを検討するなど、納得のいく形で治療を進めることが大切だと考えています。
11/7 日本の総人口(外国人を含む)は約1億2,321万人で、2の27乗は134,217,728です。家系の広がりとして、子どもが平均2人、約25年後に子どもを産むと仮定すると、理論上は、遡ること27世代(675年)以内、あるいは27世代(675年)の子孫の範囲で、現在存在する全ての人と血縁関係にあることになります。これは、一人の人間が持つ祖先の数が、代を遡るごとに単純に2倍になると仮定した場合の数学的な計算に基づいています。この話の背景にある理論は、すべての人類が比較的近い過去に共通の祖先を持つ」というもので、現実には約30世代程度遡ると、その時代の人口の数よりも理論上の祖先の数(2の30乗≒10億人)がはるかに大きくなるため、祖先が重複し、最終的には「全員が共通の祖先を持つ」という結論に至ります。まさに「人類皆兄弟」です。
11/8 「胎児性マイクロキメリズム」といって、出産後も胎児の細胞は母親の体内に定着し、臍帯が切断された後も長期間にわたって残ることがあります。つまり、親子の間の生物学的なつながりは出産後も続き、その影響は生涯にわたる可能性が考えられています。実際に、ある研究で男児を産んだ経験のある母親59人の死後の脳組織を調べたところ、その約3分の2にあたる女性の脳内で男性のY染色体を持つDNAが検出されました。これは、胎児性マイクロキメリズムの一つの証拠と見なされています。男性のDNAが検出された中で最年長の女性は94歳でした。この発見は、母と子の「一心同体」という言葉が持つ絆を科学的な側面から裏付けるものとも解釈できるのではないでしょうか。
11/9 歌舞伎町で「伝説のキャバ嬢」と呼ばれ、現在は複数の事業を手掛ける経営者である愛沢えみりさんは、未婚のまま体外受精で出産(二児)を決断した理由を告白されています。ご自身が33歳のときに、結婚願望はあったもののパートナーに結婚願望がなかったため、この決断に至ったことを明かしています。シングルマザーとしての不安や葛藤はあったものの、「自分で選んだことだから正解にしようと努力する」「迷いはない」という考えが大切であると語られています。たとえ重大な判断ミスがあったとしても、それを後悔することなく受け入れ、未来志向で前進できるのが、真の大人の持つ力だと考えます。