『R7.11月の日記』

11/1 2024年の出生数(日本人)は70万人未満となり、1949年の「第1次ベビーブーム」(約270万人)から75年間で約4分の1に減少しました。その一方で、子どもを強く望みながらも、自然な妊娠が難しく、様々な事情から高度不妊治療にアクセスできない女性が少なくありません。現在、出生児全体の約10人に1人(約10~12%)が体外受精などの生殖補助医療により誕生している現実において、「未来かなえ」(個人精子バンク)は子どもを授かりたいという女性の願いをサポートしています。

11/2 「胎児性マイクロキメリズム」といって、出産後も胎児の細胞は母親の体内に定着し、臍帯が切断された後も長期間にわたって残ることがあります。つまり、親子の間の生物学的なつながりは出産後も続き、その影響は生涯にわたる可能性が考えられています。実際に、ある研究で男児を産んだ経験のある母親59人の死後の脳組織を調べたところ、その約3分の2にあたる女性の脳内で男性のY染色体を持つDNAが検出されました。これは、胎児性マイクロキメリズムの一つの証拠と見なされています。男性のDNAが検出された中で最年長の女性は94歳でした。この発見は、母と子の「一心同体」という言葉が持つ絆を科学的な側面から裏付けるものとも解釈できるのではないでしょうか。