『R7.5月の日記』

5/1 精子提供活動は大変なときもありますが、それよりも皆様を応援している方が幸せなので続けられています。

5/2 女優の矢吹春奈さん(40歳)が、インスタグラムで、男児の誕生を報告されました。体外受精を4年間続け、あきらめかけていたとき、医者を変えたら奇跡的にすぐに妊娠されたそうです。

5/3 産みたいと思った時に手遅れ、という患者さんが多過ぎると聞きました。子供を持つ、持たないは個人の自由ですが、女性の体は繊細で、妊娠適齢期は短いのだという医学的事実からすると、妊活は早ければ早いほどよく、できれば、20台前半のうちに結婚して子供生むのがベストなのかもしれません。30歳を過ぎて、妊活して半年妊娠しなかったら、すぐに婦人科の受診をお勧めします。

5/4 妊活は、結果ではなく過程を楽しむ、という姿勢こそが、最終的に結果に結びつくのかもしれません。

5/5 総務省は15歳未満の子どもの推計人口が1366万人で、比較可能な1950年以降で最少を更新したことを発表しました。急速なペースで減少を続けています。都道府県別では、子どもの割合が最も高いのは沖縄県で約15.8%、最低は秋田県で約8.8%。男女別で見ると、男子が699万人で、女子は666万人で、かなり女子より男子の方が多くなっています。ネット上では育児の苦労話で溢れており、結婚すら敬遠されているのが現状です。昔と違い、今は娯楽で溢れており、育児のためにそれらが楽しめなくなるストレスも産み控えの大きな要因だと思います。少数精鋭で持続可能な国づくりをすることが重要なのかもしれません。

5/6 精子提供マッチングサイトの普及により、全国に、10人前後の子供がいる精子ドナーは多数います。この状況をみれば、日本は少子化とは無縁なように思えてしまいます。なお、提供方法は、シリンジ法に比べてタイミング法の方がやや少ない程度のようです。

5/7 芸能人の妊娠発表が集中しています。タレントの中川翔子さん(40歳)、YouTuberのゆんさん (30歳)、元宝塚の真彩希帆さん(31歳)、アナウンサーの吉田悠希さん(32歳)など。中でも、中川翔子さんは双子をご懐妊中のようです。ゆんさんと吉田悠希さんは第2子妊娠ですが、第1子誕生から間隔を置かずに授かられています。

5/8 日本の「合計特殊出生率」が低い主な理由として、「結婚する人の減少」、「仕事の忙しさ」 、「子育てにかかる費用」、「価値観の変化」の4つが挙げられますが、その中でも「結婚する人の減少」の改善が最優先課題だと考えています。

5/9 「負けず嫌い!」これが人を成長させ、そのポテンシャルを引き出します。最も重要な要素であり、これを培う教育が大切だと考えています。

5/10 ドラマ「対岸の家事」でのあるセリフが心に響きました。「上手く行かないとき、苦しいときこそ、笑顔で終わらせること。下を向かず、前を向いて、笑顔で終わる。それが必ず次に繋がる。」営業の極意のようですが、妊活においても同じだと信じています。

5/11 母の日です。これまでに未来かなえの精子提供により子どもを授かられたすべてのママさんに、心から感謝と尊敬の気持ち、そして労いの言葉を送りたいと思います。

5/12 ご主人の精子に異常(体外受精は可能な程度)があり、長年自然妊娠ができなかったご夫婦に提供したところ、2生理周期目でご懐妊されました。

5/13 元SDN48の甲斐田樹里さん(36歳)がインスタグラムで第3子を出産を報告されました。4年間で3人の出産とはすごいです。

5/14 精子や卵子の提供ルール「特定生殖補助医療法案」について、出自を知る権利が十分でないと当事者団体(「ふぁみいろネットワーク」、「ドナーリンク・ジャパン」、「あすには」等で構成)が懸念を示しています。法案では、ドナーに関する情報は、年齢、身長、血液型のみしか得られないこととなっています。また、法律婚した夫婦のみに限定され、同性カップルや事実婚の異性カップル、選択的シングルマザーの人などは特定生殖補助医療の利用が禁止されます。更に、これらの規定に違反した場合の罰則も設けられ(2年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金)、海外での医療行為であっても、国外犯規定により罰則の対象になるとされています。【参考】『「特定生殖医療法案の修正を求める会」ブログ(note)

5/15 オランダは精子提供が盛んな国で、25人以上の子供を持つ「マスドナー」や、中には550人以上の子供を持つ「スーパーマスドナー」が85人以上いることが明らかになっています。オランダの面積は、九州とほぼ同じであることから、不本意な近親相姦や近親交配のリスクが高まっています。

5/16 ユニセフの「幸福度」調査で、日本の子供の「精神的な健康度」(心配性で悩みが多いなど)が32位と下位に低迷する一方、「身体的な健康度」(肥満が少ないなど)は1位であることが明らかになりました。ちなみに、「精神的な健康度」の1位はオランダです。

5/17 2024年の合計特殊出生率は、過去最低を大幅に更新し、前年比0.05ポイント減の1.15となる見通しです。東京は既に0.9ですが、日本全体としても1.0を割り込むことが見えてきました。

5/18 出産費用の実質無償化について、厚生労働省が政府に提案し了承されました。とはいえ、実施時期は未定で、予算確保のことも考えると、実現には早くてあと2~3年はかかりそうです。また、これは「こども未来戦略」の検討会によるものですが、そのテーマである「次元の異なる少子化対策の実現」に寄与するかどうかは疑問です。

5/19 お笑いタレントのイム・ララさん(36歳)が体外受精を通じて双子を妊娠されました。結婚して直ぐ、30代半ばの卵子が若いうちに高度不妊治療を選択されたことが成功の秘訣だと思います。

5/20 不妊治療による経済損失は年間で3000億円に上ると試算されています。「子供は何人、いつほしいか」といった人生設計を考え、企業は不妊治療などの「妊活支援」や育児明け人材の「再雇用」に注力する必要があります。

5/21 こども家庭庁が「プレコンセプションケアの提供のあり方に関する検討会」において5か年計画をまとめました。今後5年間で5万人以上のサポーターを育成し、将来に子どもを持つことを希望する男女が正しい知識を持って健康管理し、ライフプランを描けるよう、妊娠前のケア体制を構築するとしています。

5/22 女優の橋本マナミさん(40歳)が、血液検査で抗ミュラー管ホルモン(AMH)の検査により、35歳と39歳で、卵子の数が平均値から半分以下に減っていたことを明かされました。つまり、妊娠率は加齢と共にみるみる下がります。また、AMH値が年齢の割には良い数字でも、採卵して胚盤胞凍結までできたのは1個だけなど、数が多いからといって質が良いとは限らないため注意が必要です。

5/23 良好胚盤胞の得られない場合、新鮮胚で2日目の分割胚をそのまま新鮮胚移植をするのがベストと主張される医師もいます。確かに一旦凍結するより新鮮が良いことは明らかなので、一理あると思います。【参考】『新鮮胚移植の有用性

5/24 アメリカで一卵性の四つ子が生またというニュースが入りました。4000万分の1の極めて稀なケースです。すでに2人の子供がいて8人家族になったものの、子供を「もっと欲しい」と話されているそうです。

5/25 皇居は東京ドーム50個分です。この「50」には節目の数字として大きな意味があります。

5/26 変異遺伝子持つ精子ドナーから生まれた67人の子どものうち10人ががんを発症し、規制強化を求める声が高まっています。このドナーは、デンマークにある民間の精子バンクの登録ドナーで、精液検査は正常だったようですが、このような問題が発生しました。遺伝子検索して、完全に遺伝性疾患を除外した精子のみ使用するということは今の医学では不可能です。子どもの遺伝子疾患があるかどうかも含めて、できるだけ多くの実績がある精子ドナーに依頼した方が安心なのかもしれません。

5/27 タレントの柳野玲子さん(43歳)が第3子男児出産を報告されました。40歳過ぎて、0、1、3歳の3人の育児とは体力が必要ですが、40代で3人恵まれるのは本当に幸運なことです。また、同日に、タレントの丘咲エミリさん(34歳)が、シングルマザーとして、第1子男児妊娠を報告されました。

5/28 熊本県が血液検査で卵巣に残る卵子の数を測る「卵巣予備能検査」のモデル事業を2025年度に実施することを発表しました。県職員の20代独身女性220人分を対象として、検査費用250万円の予算を計上しています。2026年度に一般の県民に対象を広げる考えです。

5/29 「こうのとりのゆりかご」、いわゆる“赤ちゃんポスト”に、2024年度は14人が預け入れられました。2007年の開設から18年間の合計は193人となり、「女性の匿名性」に配慮した結果としての子どもの「出自を知る権利」の侵害が議論となっています。

5/30 宮内庁は、秋篠宮ご夫妻の長女である眞子さんの第一子出産を発表しました。上皇ご夫妻にとっては初めてのひ孫の誕生となりますが、皇位継承に対する国民の心情に配慮してか、性別などは明らかにされていません。

5/31 漫画家のあさの☆ひかりさん(40歳)が第2子妊娠を発表されました。37歳で早期閉経の疑い(AMHは0.7以下、卵巣年齢は46歳以上)のと診断され、第一子を体外受精で出産されていますが、それからの自然妊娠での第二子妊娠だけに、漫画のようなスゴい奇跡です。人間の身体は何が起こるか分かりません。