『R7.3月の日記』
3/1 多くの犠牲者が出ており、いつ戦死するかわからない状況のウクライナでは、命を失っても子どもを残したいという夫婦の願いから、 精子を凍結して保存する兵士が増えています。兵士はに、将来のために自分たちの生体材料を保存し、国家を復活させたいとの考えもあるようです。戦死した兵士が残した凍結精子の廃棄をめぐる議論も巻き起こり、ウクライナ政府は死亡後も精子を使うことを認める法改正をしています。
3/2 韓国の出生率が9年ぶり上昇しました。民間企業による出産祝い金1000万円、新婚世帯向け100円住宅などの支援の効果が出ているのかもしれません。日本の企業にとっても今最も求められている社会貢献は少子化対策なのかもしません。
3/3 30代でタイミング法や人工授精に1年間トライしても授かれず、医師から体外受精を勧められても、自然な形で授かりたいという思いも強く、体外受精に踏み切れないことがあります。とはいえ、早く決断しないとそれさえも成功率が低くなるので、どうしても子どもを授かりたいのであれば、躊躇している時間がもったいないのかもしれません。
3/4 元AKB48の川崎希さん37歳が第3子妊娠、元モーニング娘。の辻希美さん37歳が第5子妊娠を発表されました。どちらも元アイドルで、3~4年間の不妊治療の末に、30代後半の同時期に授かったことが共通しています。元アイドルグループの方は、たくさんの子供を望み、それを実現する体力や精神力がある方が多いように感じてます。それまで順調に産めていても、30代半ばで不妊になる事実と、産んでも産んでも次の子を授かるために不妊治療を続けるバイタリティに驚きました。
3/5 イーロン・マスク氏に14人目の子どもが誕生しました。辛辣なコメントもありますが、書籍「イーロン・マスク」を読めば記事の背景が分かります。同氏は人類という文明を発展させたいという考えのもとにテスラやスペースXを興し、少子化は人類にとって悪、子供好きで、子供は多い方が良いという考え方の持ち主です。現在のパートナーは、同氏の優秀なビジネスパートナーであり、同氏が彼女に精子提供して出産したと書籍に明記されています。昔は貧乏子沢山と言いいましたが、今は金持ち子沢山の時代になったようです。江戸時代の側室、アメリカ版大奥とも言えそうです。
3/6 韓国では、国際学校(中学校)で教育を受けるための学費が年間1億ウォン(約1100万円)ほどかかるそうです。急速な少子化の中、お金持ちしか通えない別世界の学校があることに、格差社会の拡大を感じます。
3/7 映画「石門(せきもん)」では、望まぬ妊娠に直面するとともに、お金のため卵子提供ドナーに志願する女性の姿が、現代の重い社会課題を映し出しています。
3/8 40歳を超えると妊娠する確率が急落することが明らかになっていますが、高齢妊娠率は個人差もあり千差万別です。厚労省によれば、令和5年度の人工妊娠中絶件数のうち、20歳未満が10053件、一方で40歳~44歳の件数が11170件となっており、40代の望まない妊娠率の意外な高さに驚かされます。妊娠中絶というと、知識や経験に乏しい若年層に多い印象ですが、性教育が必要なのは「むしろ大人」なのかもしれません。
3/9 精液の質と寿命に関連がある(精子の運動性が高い男性は低い男性に比べて約3年長生きである)とする研究結果が発表されました。単純に、健康で栄養状態がよい人は、精子の質もよくて長生きするということだと考えられます。【参考】『精子の質が長寿と関連か、「泳ぐ」能力が高ければ3年長生き(新研究)』
3/10 三菱UFJ銀行は4月から、39歳以下の女性行員を対象に、最大40万円の卵子凍結の補助制度の導入します。将来の出産に備えて、より柔軟にキャリア設計とプライベートの両立を図れるように後押しすることが目的としていますが、果たして正しい選択なのでしょうか。補助金があるに越したことはありませんが、付け焼き刃のような気がしています。妊娠適齢期に仕事より子供の出産や子育てを優先できる組織マネジメント体制の構築を急ぐべきです。
3/11 結婚・出産より仕事やプライベート楽しみたいと「不婚不生」を主張する若い女性が増えています。女性が子供を産むということは仕事が一旦ストップするということを意味するので、この間の収入や職場復帰後のポストを100%保障するといったコーポレートガバナンスの改革が必要です。
3/12 女性やカップルに、妊娠に関する正しい知識を身につけてもらう「プレコンセプションケア」について、広島市が業者(ベビーケア商品などの開発・販売を手がける東京の企業「ベルタ」)と連携協定を結びました。広島市は4月から妊娠届を提出する妊婦を対象に、葉酸のサプリなどを配布するほか、健康管理の実態について調査するとしています。
3/13 朝昼晩、1日で3回の提供を行いました。3回目でも精液量に問題はなく、逆にフレッシュな分だけ妊娠率は高くなると考えています。
3/14 卒業シーズン到来です。これまで卒業式の定番ソングと言えば「仰げば尊し」でしたが、先生を奉るような歌詞の表現が今の時代に馴染まないといった理由で、この曲が歌われなくなってきているそうです。何年経っても口ずさむだけで、卒業式の感動が蘇る思い出の1曲だけに寂しく思います。
3/15 モバイル社会研究所の調査によると、スマホ等の携帯電話の所有率は、小学6年生で半数を超え、中学3年生では8割にまで達します。注視すべきは、中学生の生成AI利用率は13%で、親の利用率9%を上回っていることです。
3/16 2月5日、初めての国会に提出された第三者の精子・卵子提供による不妊治療に関する法案について、多くの当事者たちから、待ったの声が上がっています。出自を知る権利が保障されていないこと、法律婚の夫婦以外は対象となっていないこと、精子や卵子の提供やあっせんによる利益の授受が禁止されていることなどが、その主な理由ですが、家族のカタチのあり方が多様化する中で、多くの当事者の声が反映された形となることが、この法案に求められています。【参考】『22年越しの提出「特定生殖補助医療法案」精子・卵子提供で生まれた子どもの権利とその家族のあり方は?』
3/17 精子バンクの提供精子で生まれた子どもたちは、どんなに出自を知りたいと望んでも生涯にわたり出自を知ることはできず、悩み続けてしまうかもしれません。そして、「精子提供者がわからない」という状況を両親が了承していたことにもショックを受けることになります。それは、私が将来、出自を知りたくても知ることができない状況をよしとしているのと同じことだからです。そのためにも、実際に会って話せる個人ボランティアの精子提供ドナーの存在意義は大きく、告知を前提とした依頼者にとっては不可欠だと考えています。【参考】『【実名告白】「精子提供者は”誰”だったのか、知りたい」…生殖医療の技術によって45年前に生まれた女性が明かす、「育ててくれた親への複雑な思い」』
3/18 人口動態の2024年速報が発表され、日本の出生数は約72万で過去最小となりました。これには、日本における外国人などを含むので、確定数は約69万人となる見込です。10年前の100万人から30万人も減少したことになります。この要因は、20代の出生率の低下によるものと分析されています。識者によれば、真の少子化対策は、20代の婚姻数・第1子出生数の向上、虚構の結婚コスト・育児コストの打消しに尽きるようです。【参考】『「もう1人産みましょう」にあまり効果はない…日本の出生数が過去最小になった「本当の原因」』
3/19 NISA投資額が政府の「倍増」目標を3年前倒しで達成し、計56兆円突破しました。投資の格言、①自分が理解できないものには手を出さない、②自分を信じて、③運と勘と臆病で投資を進め、④売ることには躊躇しない、特に①と④が重要です。
3/20 大谷翔平の2025年の広告収入は推定1億ドルと報じられました。「大谷翔平は自分の子どもを、少なくとも野球チームができる9人は作るべき。ほんとは1000人くらい、養える財力がある。」とのコメントも出ています。
3/21 日本大学の研究グループによる実態調査で、若者(15歳から39歳までの男女およそ4000人)の半数以上が「子どもは育てたくない」と回答したことがわかりました。本人の年収が299万円未満、世帯年収が399万円未満の人ではおよそ6割に上るとともに、無償化政策よりも働き方改革が必要だという人がやや多い傾向にあることも明らかになりました。
3/22 アメリカ在住の女優、矢吹春奈さん(40歳)がインスタグラムで妊娠を発表されました。体外受精を4年間続け、諦めかけていたとき、医者を変えたら奇跡的にうまくいったそうです。医師や培養士の技術力や診断力の差によるものなのかもしれません。
3/23 韓国では乳幼児の約半数が私教育を受けているという実態があり、この負担が出産忌避の(若者層が出産をためらう)理由の一つになっていると分析しています。塾や習い事が過熱し過ぎるのが良くないのであれば、国が制御するしかないのかもしれません。
3/24 共同通信世論調査では、私立高校の授業料無償化に反対の数が賛成を上回っています。高校は義務教育ではないため、その存在意義や、公立高校と私立高校の役割分担について整理すべきではないでしょうか。そのためには、受験予備校化や学歴主義の見直しも含めて、大学とセットで議論する必要がありそうです。【参考】『公立という存在』
3/25 「一夫多妻のヒモ男」として話題の渡部さんの第3夫人に第10子、第11子となる双子が誕生!というニュースを見ました。さらには、出産直前に、新しい夫人オーディションと題して「俺の精子欲しい女性DM下さい。ボランティアで配ります!54人の赤ちゃん作るのは過程であり無限に進む!令和の日本No. 1になる。」とXにポストし、現在37名の応募あったとのこと!一夫多妻や新しい夫人オーディションは、YouTuber・インフルエンサーとしての話題作りのようにも見え、流石に理解に苦しみます。
3/26 数学のノーベル賞といわれるアーベル賞に、京大の柏原正樹氏が、日本人として初めて選ばれました。精子提供により生まれた子どもの中にも、3歳にして算盤や九九ができる天才肌の子がいるので、将来そのような世界で活躍してくれるかもしれません。
3/27 子育て支援の予算は3倍になっても出生数は30%減少しています。その理由は、与えられるが奪われる状態、つまり給付しても増税で回収されるといった、少子化対策を謳った増税小芝居が続いているからです。
3/28 東京都の婚姻数が増加に転じたとのこと。「保育料の第1子無償化」などの子育て政策が功を奏したのでしょうか。いずれにしても、出生数増加に向けて良い兆しであることは間違いありません。
3/29 親に孫を抱かせてあげたいからという理由で卵子凍結を選択する女性が増えているようです。親に孫を抱かせる=最大の親孝行というマインドが刷り込まれてしまっているのかもしれませんが、親が喜んでくれるのは事実だと思います。
3/30 ネットで「財産はお金や土地ではなくて子供!!」というコメントを見ました。まさにその通りだと思います。逆もまた然りで「子供に残す財産はお金や土地」かもしれませんが…
3/31 今年度もたくさんの方に幸せをお届けすることができました。精子提供活動は、生きた証や親孝行(母への恩返し)、生まれてきた喜びを実感できます。