よもやま話

ドナーの日記(2023年9月)

『R5.9月の日記』

9/1 出産がゴールではないと言う人もいますが、まずは授かることをゴールにして、それ以降のことはそれから考える、でいいと思います。ときに、妊活はそれほど大変なことです。

9/2 計画無痛分娩でも、陣痛促進剤が効かずに、結果帝王切開になることをフルコース出産と言うそうです。

9/3 精子提供のマッチングサイトを利用している女性は1万人以上のようです。25歳~39歳の女性人口は1000万人以下なので、単純計算で、1000人に1人は精子提供を利用していることになります。

9/4 2021年に国内で体外受精によって生まれた子どもは過去最多の7万人とのこと。12人に1人が体外受精で生まれた計算になります。10人に1人くらいは体外受精を受けていらっしゃるようです。

9/5 卵子は、胎児期に一生分が作られます。つまり、齢を重ねるほど卵子の老化が進行し妊娠しにくくなってしまいます。一般的に、閉経年齢51~52歳の9年くらい前である43歳くらいが出産可能な境界線だと言われています。(参考)『じつは、日本は不妊治療の件数が多すぎる「不妊治療大国」だった…!衝撃の事実のウラにある「本当の理由」

9/6 40代前半でも出産可能性は意外に高いという記事を見ました。実際、大正時代の日本では、40代女性の合計出生率が0.46もあったようです。『「結局、人は何歳まで子どもを産めるのか」専門家さえ気づいていない”40代前半の出産可能性”の意外な高さ

9/7 100年後の日本人口は5000万人という推計もあります。人口減少は避けられそうにないため、現在の経済レベルを維持するには、高度経済成長期のモーレツ社員以上に一人一人が稼ぐ力を身につける必要があります。徹底的に無駄をなくして効率化を図るしかないのかもしれません。『この国ではもう「結婚も出産も増えない」…深刻すぎる少子化の「どうしようもできない現実」

9/8 排卵日と妊娠率の関係について、排卵1~3日前が最も妊娠率は高くなり、排卵2日前がピークとなります。排卵日の妊娠率は排卵5日前と同程度しかありません。確かに、排卵後は妊娠しませんが、ここで注意したいのが、排卵検査薬で陰性になったら妊娠しないと勘違いすることです。排卵検査薬が陽性の翌日も充分に妊娠できる可能性があるとされています。(参考)『排卵日検査とタイミング治療について | 扇町レディースクリニック (olc.ne.jp)』

9/9 精子の受精可能時間は、子宮に到達する5.6時間後~36時間や5日間~1週間など諸説ありますが、一番有力な説は、射精後3日間です。5日前のタイミングでの妊娠も実在しますが、これにはかなりの個人差があると思われます。

9/10 排卵日の予測方法やタイミングの取り方について、動画で詳しく説明されています。個人差もあるため、全ての方に当てはまる訳ではないと思いますが、参考にはなりますので、妊活をスタートする前に一度視聴していただければと思います。⇒『【自然妊娠】早く授かる 究極のタイミング法!!時間を無駄にしないで

9/11 タレントの川崎希さんが、第3子の妊娠に向けて、人と比較しない不妊治療、いわゆる「ゆる妊活」を続けられていますが、無理せず自分のペースで頑張ることが大事なようです。

9/12 手紙を知らない人とカプセルトイを通してやり取りする「手紙ガチャ」が、若い世代を中心に人気となっています。手紙を書く文化を残したいという思いで、始まったそうです。

9/13 知人のススメもあり、「5-ALA」というサプリメントを飲め始めました。老化や様々な健康トラブルを改善するといわれており、大学の研究でも疲労回復に高い効果があることが確認されているようです。

9/14 9月といえば読書の秋…。静かな時間が流れるおしゃれなカフェに行けば、読書も捗りそうです。せっかくなので、カフェ巡りもしてみると楽しそうです。

9/15 全国の100歳以上の高齢者は9万2000人余で過去最多を更新しました。元気の秘訣は、「仕事や趣味を頑張ること」、「仲の良い人と過ごせることを最高の幸せだと感じ、そうした時間をできだけ多く設けること」のようです。

9/16 9月に入り朝晩は幾分涼しくなってきたとホッとしていたら、暑さがぶり返して、関西の一部の地域では猛暑日となったようです。

9/17 民間のクリニック(はらメディカルクリニック)で、「子どもが希望すれば、精子提供者に接触できる」条件の不妊治療による国内初の出産がありました。妊娠した場合にはクリニックが夫婦に精子提供者の身長・体重と血液型、職業や病歴などを伝え、生まれた子が18歳以降に希望すれば提供者が面会や電話・手紙などで接触に応じるというものです。賛否はあるかもしれませんが、「出自を知る権利」に配慮された画期的な事例です。(参考)『精子提供者の情報を子に開示、民間クリニックで国内初の出産例…「匿名」の不妊治療に風穴

9/18 テレビドラマ「VIVANT」の最終話で、「日本には考えの違う相手を尊重する美徳がある」というセリフに心を打たれました。

9/19 不徳にも出先で自転車の鍵を無くしてしまいました。落ち込んでいたら、「スマホを無くすよりどっちがマシ?」と言われ、慰められました。大きな失敗をしたときに、叱るのではなく励ましてくれるのが、真の友であり家族であると感じました。

9/20 怪我を負わされて痛い思いをしても、悪気がなければ笑って許してあげられる…そんな素晴らしい人もいます。

9/21 センセーショナルなタイトルですが、書籍「射精責任」が話題となっているようです。予期せぬ妊娠は男性のせいとの主張です。

9/22 1989年の国連総会で採択された子供の権利条約に、「父母を知る権利」が記されましたが、日本では、「出自を知る権利」について、法律や制度で規定されたものはないのが現状です。

9/23 告知のことを真剣に考えている「一般社団法人AID当事者支援会」という団体があります。告知をするのであれば、「親=血がつながっているもの」という認識を持ち始める前の幼少期が良いそうです。告知の言葉としては、例えば「パパに卵がなかったからあなたに会えたんだよ。あなたに出会わせてくれて、親切なドナーさんにも感謝しているし、パパとママは本当によかった」と伝えると良いようです。

9/24 9割のカップルが事実婚の関係を解消するといわれているからでしょうか。法律婚ではなく、パートナーシップ関係を選択するケースが増えており、社会保障においては法律婚と同様の扱いになりますが、子どもを持つ場合、共同親権が認められている、法律婚を選んだほうが有利なケースが多いようです。

 

ドナーの日記(2023年8月)

『R5.8月の日記』

8/1 世界人口が80億人突破しました。50年前は40億人程度なので、人口爆発と言っていい状況です。1950年の25億人から2050年には100億人近くになると予測されています。

8/2 2023年最新の世界人口ランキングでは1位インド、2位中国、3位アメリカとなりました。

8/3 80億人中の55億人は、1日約10ドルで生活しています。物価と賃金の違いを考慮しているのかは分かりませんが…

8/4 世界人口の3分の2が少子化社会で暮らす一方、人口増加の半分はアフリカ・アジアの8カ国によるものとされています。

8/5 世界全体では、すべての妊娠のうちほぼ半数が望まない妊娠という点に愕然とします。

8/6 週刊ビッグコミックスピリッツで高度生殖医療の最前線を描く「胚培養士ミズイロ」が連載されています。今はWEBで不妊治療の体験漫画が読めたりもします。

8/7 国家公務員の「週休3日」導入が勧告されました。とはいえ、週の労働時間は変えないことから、勤務日がさらなる長時間労働になるのではと思います。

8/8 男性の育休取得率が10年連続で増加し17%超となりました。ただし、政府目標の「2025年度に50%、2030年度に85%」には程遠い状況です。

8/9 男性も育休を取得することで、子育て中の同僚の気持ちが分かり、生産性を上げる方法を考えるようになり、一層の効率を追求する会社になります。

8/10 先史時代から女性も狩猟に深く関わってきた事実が判明し、「男は狩猟、女は採集」という性別分業の定説が覆されています。「男は仕事、女は家庭」という固定観念も払拭されつつあります。

8/11 「2人目を持つかどうか悩んでいます」といったご相談もお受けします。不安が大きくなる気持ちも分かります。 ドナーとして最善のお手伝いはしますので、覚悟を持って進むべき道を決めていただければと思います。

8/12 発達しょう害者同士でも、お互いがそうしたいと思い、良きパートナーに出会えれば、結婚したり、子を持つことは可能です。ASD、ADHD、LDは子に遺伝する疾患でもありません。『夫28歳・妻33歳「発達障害同士」の結婚事情「100人いたら100パターン」と知ってほしい

8/13 熊本市の慈恵病院で新たに3人が内密出産制度を利用し、合計で14人になりました。養子として精一杯幸せにしてあげたいという人はたくさんいますので、是非、特別養子縁組制度で繋げて欲しいと願います。

8/14 カントという哲学者がいますが、死んだらどうなるかは考えても答えが見つからないから考えないことにしたそうです。

8/15 死んだら、喉仏(軸椎)以外は、土葬又は風葬により先祖の田畑の養分になれればとも思います。

8/16 ニューヨークには街で集めたDNA(髪の毛や爪)から、その人「ドナー」の顔を復元して3Dプリントしているアーティストがいます。

8/17 お盆が明けました。ビッグバンにより128億年前に真空から忽然と宇宙の元が生まれたと言われています。ビッグバンの前の宇宙はどんな感じだったのでしょうか。生命の神秘に似ています。

8/18 これだけ暑い日が続くと、省エネ、再エネ、創エネの政策に関心が湧いてきます。

8/19 素晴らしいお人柄の方と面談させていただきました。ご期待に沿えるよう善処したいと思います。

8/20 体育の先生役としてボランティアで子供の成長のお手伝いをすることになりました。

8/21 空振りを恐れず手遅れを恐れる。早め早めの妊活とタイミングを心掛けたいものです。

8/22 不妊治療において、藁をもすがる思いの人達にコンプレックス商法で弱みに漬け込んだ商売は看過できません。

8/23 「AIの遺伝子」という漫画を読みました。人工知能やロボットなどの技術開発により、人口減少でも経済成長を図る。科学的視点で、「クローン」を授かりたい(自分の遺伝子を残したい)人に対する支援により、人工的に人を増やす時代が来るのかもしれません。

8/24 パイオニアが限界を超えて失敗することは仕方ありません。「どこまでフル稼働できるか」を示することにより、次世代が適正に判断する前例になります。

8/25 昔の日本も含め、発展途上国が多子社会な理由は、農作業の労働力として子供を作るためです。そう考えると、先進国で少子化が進むのは必然です。「低出生率の罠」と言われますが、子どもが少なくなると、子育てコストが高くなり、ますます出生率が低くなっていきます。そのため、少子化対策としては、経済成長と結婚したくてもできない人のサポートが必要になります。

8/26 アメリカでは女性の4人に1人が45歳までに一度は中絶を経験すると言われています。日本でも年間15万件もの人工中絶が行われています。中絶の描写を含むテレビドラマと映画は2022年だけで60本以上とのデータもあります。オープンに語れることはでないかもしれませんが、男性は知っておくべきです。

8/27 「40代前半であれば、7割の女性は自然妊娠で出産ができる」という記事を見ました。2016年10月26日放送のNHKのクローズアップ現代「“老化”を止めたい女性たち~広がる卵子凍結の衝撃~」で示された40代の出産確率「8.8%」という数字は、体外授精1回当たりの出産に至る確率で、自然妊娠している40代が多々いるそうです。具体的には、2020年に日本では年間4万8517人の人が40歳を超えて出産しており、そのうち、不妊治療患者は1万3235人、残りの3万5282人は自然妊娠で、7割以上が自然妊娠のようです。「40代でも自然妊娠できます!」というデータは一人歩きしないようにした方がよい思いますが、40代の方にとっては希望のニュースです。『「40代でも自然妊娠できます!」みたいなデータはあまり大っぴらにしないほうがいいと個人的には思ってる。「40でも産んでる人いるから〜」

8/28 俳優の真木よう子さんが「事実婚」を発表されました。有名芸能人の公表が社会に与える影響は大きいので、今後、パートナーシップ制を選択する人はますます増えていくのでしょうね。婚姻という契約がない方が、お互いの自由を尊重し合えて、永く一緒にいられるのかもしれません。結婚は事実婚が主流になる時代はもうすぐそこかもしれません。試用期間は事実婚で、必要に応じて婚姻というステップアップでも良いかと思います。今の時代、婚姻と事実婚の将来的なメリット・デメリットを知った上でどちらかを選択すべきだと思います。

8/29 今夏の暑さは1898年の統計開始以降125年間で最高となる見込みです。CO2濃度の上昇により、周期的な気候の変化を突き抜けて、気温が上がる一方になっている可能性が大きいようです。

8/30 新型出生前診断ではわからない障害もあります。検査でわかる染色体異常は胎児に見られる異常のうち1/4を占めるに過ぎず、陰性であっても病気や障害がないとは言えないようです。ダウン症かどうかは確認できますが、視覚障害や聴覚障害、発達障害かどうかは検査ではわかりません。ダウン症ではなくても、生後自閉症と診断されることがあります。

8/31 今夜はスーパーブルームーンと言われる綺麗な満月が見れました。平和(平穏な生活と子供たちの健やかな成長)を願いました。

 

ドナーの日記(2023年7月)

『R5.7月の日記』

7/1 世界人口が80億人に達しました。日本では少子化が叫ばれていますが、世界的に見ると人口は急増しています。

7/2 『精子のクオリティーは30代がピーク』という記事を見ましたが、この表現が誤解を生んでいるようです。20代、30代、40代でどこがピークかは個人差もあります。20代のAさんより30代のBさん、30代のBさんより40代のCさんの方が、精子の質がよいこともあります。精子の質は年齢で判断するのではなく、詳細な精液検査結果や生活習慣病の有無で判断すべきです。ちなみに、80歳でも精子の質が高い男性がいたら、その子どもは長寿遺伝子を持った健康優良児かもしれません!!

7/3 アメリカとイギリスの科学者チームが、卵子も精子も使わずに人工的に合成受精卵を作り出しました。この合成胚には脳や心拍はありませんが、神の領域に入ってきたことに、医療界も衝撃を受けているようです。

7/4 不妊治療の反復着床不全にネオセルフ抗体という特殊な抗体が関与していることを山梨大学などのグループが解明しました。画期的な発見です。早く治療方法が確立されることを願います。

7/5 モデルのクリッシー・テイゲンさんが、2人の代理母による代理出産で、5カ月違いの双子のような第3子、第4子をお授かりになりました。

7/6 食事は本当に不妊に影響するのか?専門家によると、妊娠するのに有効な食べ物や栄養素があるのは事実ですが、即効性のあるものはないそうです。

7/7 シンガポール在住の元モデル、チュアンド・タンさんが、「世界一若い、奇跡の56歳」として話題です。美和目の若さは遺伝にもよるものかもしれませんが、ヘルシーな食事や週5回のエクササイズ、毎日8時間の睡眠が若さの秘訣のようです。

7/8 2023年6月に出産を発表した芸能人・有名人一覧が公開されました。最近、芸能人のニュースと言えば、芸能活動より妊娠・出産の記事の方が多いような気がします。

7/9 ダウン症の妊娠は女性の年齢の上昇に伴って高くなることが分かっています。一方、父親の年齢はほとんど関係していないようです。母体年齢ごとのDown症の確率が気になる方は、こちら『出生前診断に関するご質問』をご覧ください。 

7/10 子育ての壁“パートナーギャップ”を乗り越えるためには、夫が自分がしなければならない子育てを妻にしてもらっているという感謝の念を持ち、「ありがとう」と伝え、夫婦で家事育児の“できることリスト”を作り、見える化すると良いそうです。

7/11 ユニバーサルデザイン化されたeスポーツが、パソコンスキルやコミュニケーション能力の向上に寄与するなど、発達障害の人に希望の光を当てています。

7/12 実業家の青汁王子さんが、日本で1億円稼ぐのは超簡単と持論を展開しています。ポイントは、人と違うことに一歩勇気を出して挑戦する行動力のようです。

7/13 妊娠できるどうかについては、「卵子の数」(AMH検査結果)より「卵子の質」(PGT検査結果)が重要です。

7/14 妊孕性は加齢とともに低下します。理由は、加齢によって卵子の染色体異常の確率が増えてしまうためです。染色体異常の卵子は、受精卵に至れない、受精卵の成長過程で分裂がうまく進まない、胚の質の低下により着床しにくい、染色体異常の確率が上がることなどがわかっています。女性の場合は35歳を過ぎると妊娠率が急速に低下すると言われますが、個人差があるため、妊娠のベストなタイミングを知っておきたいものです。

7/15 『SNSでの精子提供拡大 問題点・危険な点は?』というタイトルで、SNSを通じて精子提供が行われる背景や問題点、行政の対応などについて、テレビ朝日の女性記者が自らの見解も含めて解説しています。客観的には精子提供に賛成されているものの、子どもの権利が保障されない可能性があることや、法整備が追いついていないことを問題視されています。

7/16 『精子バンクとは?日本と外国の実態とメリット・デメリット!』というウェブサイトがあります。精子バンクを利用するメリットとして、「精子提供者の情報がわかるため安心」、「個人的な提供を受けるより費用が安い」とありますが、デタラメな情報に惑わされないように注意が必要です。

7/17 加齢に伴う妊孕能の低下の壁は高いものがありますが、卵子の質の低下に効果が期待できる内服薬もあるようです。新百合ヶ丘総合病院のリプロダクションセンターのホームページで述べられています。

7/18 卵子提供ドナーへの取材記事が掲載されています。卵子は正常なものの排卵数が少なく妊娠しにくい体質なため、卵子提供ドナーになったそうです。卵子提供の場合、精子提供と異なり、学歴や容姿によって数十万円の報酬を支払うビジネスが成り立っています。詳しくは、こちら『“卵子提供”で出産』をご覧ください。

7/19 受精卵の凍結保存期間を延長するか、廃棄届を出すか…少しでも迷いがある場合はとりあえず残しておくことをオススメします。あとで後悔しないよう、廃棄するにしても考え抜いて前向きな結論が出るまで待つべきです。

7/20 事実婚のカップルにも共同親権を認めるなど婚姻に準じた法的保護を与える制度の創設を、愛知県が政府に要請することになりました。とても良いことだと思いますが、今更感も拭えません。

7/21 毎年この時期になると、子どもが川遊びで流されて…というニュースをよく見かけますが、本当にやるせない気持ちになります。

7/22 デンマークでは、同性カップルあっても自己負担なしで生殖医療を受けらます。同国にある世界最大の精子バンク「クリオス」を通じ、これまでに生まれた子どもは8万5000人以上といわれています。同性カップルと生殖医療で授かった子どもたちは、普通の家庭以上に、仲睦まじい家庭を築かれているように思えます。参考HP『“妊活中”の同性カップル「気持ち一緒なのに線引きされて…」

7/23 今日も猛暑でしたが、来週が今年1年で最も暑くなるようです。

7/24 パレスチナでは、占領により刑務所に捕らわれた囚人から精子をひそかに持ち出し、妻が体外受精で出産するということが起きており、既に100人超が誕生しているようです。その子どもたちは「自由の大使」と呼ばれているそうです。

7/25 広島県尾道市が市内の妊婦に配布した「先輩パパからあなたへ」の文書について、批判の声が挙がっています。産後疲れのママに無理強いを促すかのような、確かにひどい内容です。

7/26 不妊治療クリニックで受ける検査を漫画で紹介されています。事前に知っておくと心構えができるので、是非ご一読ください。『32歳女性「妊娠できるか検査」で見えた残酷な現実

7/27 アメリカには、いくつもの精子バンクが存在してますが、1000ドル程のお金さえ支払えば、理想の遺伝子を追求することもできます。『何でも入手できる米国「精子バンク」の驚く値段

7/28 フランスの少子化対策の凄さは、子育て支援が非常にきめ細かく、コミュニティー全員で子育てに参加する意識を醸成していることにあるようです。『日本人が知らないフランス「少子化対策」真の凄さ

7/29 精子の大きさは卵子の24分の1程しかありません。そう考えると、精子が遺伝に及ぼす影響は卵子に比べてごくわずかではないかと思えてしまいます。

7/30 17mmで病院から2日間はタイミングと取らなくても大丈夫と言われたのに、当日の夜~翌日の朝に排卵したということもあります。20mm近くになると急に大きくなることや卵胞径計測には数ミリの誤差もあるため、医師のタイミング指導が外れることもままあります。

7/31 胚盤胞のグレードの読み方について。内側の膨らみが胎児になる内部細胞塊(ICM)をA~Cの3段階、外側の膜が胎盤になる栄養外胚葉(TE)をA~Cの3段階、成長のステージを数字1~5の5段階( 1~6の6段階)で分類されます。なお、胚盤胞のステージ、ICM、TE別の妊娠率や流産率を掲載しているHPもあります。ステージによってもかなりの差があり、グレードが良くても一定の流産率があることが分かります。 【参考】タイムラプスインキュベーター導入しました。 | さくらウィメンズクリニック (sakura-urayasu.jp) 【不妊治療】胚盤胞のステージとグレードから期待できる生児獲得率とは?

 

ドナーの日記(2023年6月)

『R5.6月の日記』

6/1 不妊の二大疾患として、「多嚢胞性卵巣症候群」と「卵管閉塞」が挙げられますが、これらは治療で治ります。一番の問題は、診断や治療が難しい「卵子の老化」です。これを乗り越えて赤ちゃんを授かるためには、精子ドナーの献身的なサポートが欠かせません。

6/2 2022年の日本の合計特殊出生率は「1.26」、2005年に並ぶ過去最低値です。出生数も77万747人で、統計を始めた1899年以来初めて80万人を下回り、過去最少となりました。

6/3 国立社会保障・人口問題研究所が2019年に実施した「第6回全国家庭動向調査」によると、妻が働きに出るときに子どもの世話を誰が見るかというアンケート調査の結果、「公共の機関」と答えた人が全体の42%を占め、それまで高割合をマークしていた「親」の割合を上回りました。高齢化や核家族化が加速するなか、世話を頼みたくても頼めない現実が見え隠れする結果といえそうです。

6/4 日本財団が2023年3月に少子化と子育てをテーマに実施した「第4回1万人女性意識調査」によると、女性の4割が「理想の子ども数は2人」、5人に1人は「持ちたくない」と回答しています。

6/5 「一度も恋愛したことのない未婚子なし女性の末路」 と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられています。トピ主さんは、勝ち組にならなくても、世間に合わせなくても、別に構わないという生き方を大切にされているようです。

6/6 双子を出産したアメリカ人女性が3つ子を出産しました。双子を自然妊娠した後、3つ子を自然妊娠することは統計を取るのが難しいほど珍しい現象だそうです。

6/7 国内初の精子バンクが2022年度末で活動を中止していたことがわかりました。理由について、子どもの出自を知る権利や、精子バンクの位置付けについての法整備が進まないことを挙げていますが、これは当初から分かっていたことです。赤字が続いたことも挙げており、これが一番の理由でしょう。ここの代表者は個人ボランティアの精子ドナーを批判していましたが、営利目的で考えていた自分たちが一番杜撰ではないでしょうか。

6/8 「着床前検査のミスで流産」夫婦が大阪の不妊治療クリニック提訴、との報道が各社から出ました。体外受精が急増する中、病院側も管理が大変なので、患者側でもしっかり確認したいものです。 

6/9 同性婚が認められていないことについて、福岡地裁でも「違憲状態」との判断が示されました。同性婚をめぐる集団訴訟は、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の全国5か所で起こされていて、「違憲」が2件「違憲状態」が2件、「合憲(とするも必要性に言及)」が1件となりました。

6/10 LGBT法案に民党が土壇場で合意しました。重要な法案なので、今の法案がベストかどうか、国民もしっかり勉強する必要があります。

6/11 梅風呂に入りました。 梅をお風呂に入れると美肌や疲労回復に効果を発揮するそうです。ほのかな甘い香りにも癒されます。

6/12 人気YouTuberのはじめしゃちょー(30歳)が、精子の「形態異常」見つかり、凍結保存をしたことを公表されました。将来的な保険として安心なので、男性も早めに精子の量や運動量を確かめる検査を受検することや、正常でない形態の精子が多いなどの場合は、凍結保存を検討することが望まれす。ただし、解凍すると運動率が半分以下になるので注意が必要です。

6/13 本日「こども未来戦略方針」を政府が決定しました。2024年度中に、児童手当が、3歳未満は月額1万5000円、3歳から高校生までは1万円、第3子以降は3万円に拡充される見込みです。

6/14 人間ドックを受けてきました。特質すべき点は見当たらないということでひと安心です。未だに視力が裸眼で左右とも1.5以上あることに驚かれました。

6/15 野球の大谷選手が何よりも大事にしているのが睡眠で、日々の肉体的な負担が非常に大きいこともあり、最低8時間、休日には12時間眠ることもあるそうです。睡眠優先のスケジュールを考えることが、今も将来も心身ともに健康に過ごすポイントのようです。

6/16 本日「LGBT理解増進法」が成立しました。「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう、留意するものとする」との条文が加えられたことで、一部の人が反対すれば、同性婚の法制化や教育環境の整備に関する活動が抑制される恐れがあるとの不満の声もあります。当事者団体は、「現状が後退する懸念がある」と抗議していますが、「一歩前進」と評価するようにしたいと思います。

6/17 赤ちゃんとママさんにお会いしました。赤ちゃんの笑顔を見た周りの方たちが「可愛い」とたくさん声をかけてくださり、ちやほやしてくださいました。役得とはこういうものでしょうか。

6/18 出産のご報告をいただきました。健康な女の子、おめでとうございます!

6/19 着床前診断の結果を教えていただきました。全項目異常なしで、これまで生まれた全ての子が健康児です。

6/20 シングルマザーさんのお子様の保育所参観に同席しました。これもドナーとしてのミッションの一つだと考えています。

6/21 吉本新喜劇の宇都宮まきさん(41)が、第2子出産を報告されました。昨年4月に第1子を出産されたばかりで、2人目とはほぼ1歳差です。

6/22 大阪府在住のsachinaさん(41歳)は、13年前の双子、9年前に三つ子を授かられています。自然妊娠で、一卵性の双子、一卵性の三つ子、しかも5人とも男の子、すごい稀な確率ですが、そんな事もあるのですね。

6/23 アメリカで生まれた、一卵性の三つ子全員が、母親と同じ産婦人科医になったというニュースを見ました。家族が信頼できるチームの一員であり、お互いを励まし合いながら勉強し、つらい時期を乗り越えてきたそうです。

6/24 アメリカのタレントであるコートニー・カーダシアンさんが、体外受精を中断して約1年後に妊娠したことをサプライズ発表されました。44歳で自然妊娠のようです。無事に元気な赤ちゃんが産まれてきますように!

6/25 「出自を知る権利」テーマに熊本大学でシンポジウムが開催されました。精子提供がこれだけ普及してくると、生まれてきた子どもたちが思春期を迎える10年後には大きな問題となっていそうです。ドイツでは、16歳になったら、子どもが出自を知るようにする仕組みがあるようですが、日本としても国としての方針を定める必要があるのではないでしょうか。

6/26 梅風呂にしてみました。 梅をおふろに入れると美肌や疲労回復に効果を発揮するそうです。 ほのかな甘い香りに癒されます。

6/27 子どもの頭の重さは約3㎏だそうです。新生児の赤ちゃん1人分ということを考えると、子どもの成長への思いが巡るのではないでしょうか。

6/28 道の幅は車の幅から、車の幅は人の幅から基準値が定められています。都市は、人間工学をもとにしたモジュールでできています。

6/29 「一度も恋愛したことのない未婚子なし女性の末路」 と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられています。トピ主さんは、勝ち組にならなくても、世間に合わせなくても、別に構わないという考え方を大切にされているようです。

6/30 女性が子どもを授かれる時間は本当に限られています。30代で子どもが欲しいと思ったら、キャリアより優先してもらいたいです。40代でも授かる方もいるので、私も大丈夫と思ってしまいがちですが、それは奇跡的なことであり、40歳からの不妊治療では体外受精を行っても妊娠率は1割にも満たないことを認識しておくべきです。

 

ドナーの日記(2023年5月)

『R5.5月の日記』

5/1 投資をしていると、いつの間にか金額が倍になっていたり、半分になっていたりします。お金って何なのでしょうね。お金に色はつけられませんが、やはり汗水たらして稼いだお金と投資で稼いだお金では質(大切さ)が違います。

5/2 DX化により、滞在時間が最短30分で済む不妊治療クリニックがあります。東京にある「torch(トーチ)clinic」では、デジタル化やオペレーションの工夫により、待ち時間を従来の不妊治療クリニックの3分の1まで短縮しているそうです。

5/3 民間精子バンクでは、1件で15万円程度の提供費用がかかります。営利目的であり、提供者は「非匿名」を選択できることから、誠実な精子ドナーとの個人間取引の方が健全なように思います。

5/4 今年のGWの人出はコロナ禍以前より多い状況です。そのためか、GW中の提供も次々にキャンセルとなっています。

5/5 精子提供やシングルマザーは選択してもしなくてもどちらも正解です。選択したことを正解にするのは自分自身の努力次第だからです。

5/6 精子提供により妊娠・出産する生殖医療は、日本でも70年以上前から行われています。その70歳になる方にお話しをお伺いしてみたいものです。

5/7 医学的には20代で産むことがベストと言われているため、少子化対策と女性の社会進出を両立させるためには、大卒直後の妊娠出産がキャリア形成の妨げにならないように人事評価を整える必要があります。

5/8 晩婚化が進むと、晩婚で生まれた子は、若くして親を介護することになります。子育てと介護が重なることになりかねません。

5/9 ふと自分が最期を迎えるときのことを想像することがありますが、ひだまりの中で、子どもたちの笑顔に包まれながらこの世を去れたら幸せだなぁと思います。子や孫、家族はそのためにいるのではないかと思ってしまうほどです。

5/10 人間は、あくまで自然の一部で、宇宙の中ではちっぽけな存在です。人生の豊かさは、生きた時間ではなく、家族や親しい友人との楽しいひと時や思い出の濃さで決まるのでしょうね。

5/11 精子が受精能力得るためには特定のたんぱく質が必要であることを大阪大学の研究グループが世界で初めて明らかにしました。NICOLたんぱく質が受精能力を獲得するスイッチとして機能していることを解明したことで、今後、不妊症の診断や治療薬、男性避妊薬の開発につながることが期待されます。

5/12 2023年4月28日に日本でも妊娠中絶薬が認可されました。稽留流産のときに掻爬法ではなく内服薬で処置ができ、体の負担や後遺症を少なくできるのであれば、画期的だと思います。

5/13 ロバート・デ・ニーロさんが、79歳にして、7人目の子どもが生まれたことを発表しました。第3子、第4子、第6子は代理母出産で授かられたようですが、今回も計画的だったと話されています。

5/14 精子ドナーの信用調査を行う探偵事務所『探偵興信所一般社団法人』があります。家系に遺伝的な病気があるかどうかの調査もできるようです。精子ドナーが経歴や身分を偽ったりのトラブルも発生しており、子供との人生を考える上で、リスクを回避したい場合は相談してみるのもよいかもしれません。

5/15 アメリカでは、精子を静止させる男性用の避妊薬の開発が進められています。服用後2時間で100%避妊ができる効果があり、翌日には薬の効果が切れ、精子は元どおりに動けるようになる薬で、8年後の製品化を目指すとしています。

5/16 心療内科は「内科」、精神科は「心」をベースにした診療科です。 ただ、睡眠の変化、うつ気分、食欲低下という三つの症状が続いている場合は、心療内科、精神科どちらでもいいのでまずは受診してみることが大切なようです。

5/17 出産された方から、「子どもの顔が未来かなえさんに似ていない」と言われることがあります。個人的には、精子ドナーの顔に似ない方が良いと考えていることもあり、何だか嬉しく思います。ご主人や1人目のお子様に似ていると尚喜ばしいです。

5/18 「妊娠・出産はゴールではなく始まり」という人がいますが、不妊治療している人にとっては、出産がゴールだと思います。妊出産してゴールしたら、次は育児がスタートする、そういう心構えでよいと思います。

5/19 育児期の親の労働時間を短縮するために、在宅勤務、休暇日数、ベビーシッターサービスが拡大される見通しです。児童手当も、第一子1万5000円、第二子3万円、第三子6万円が高校卒業まで毎月支給されます。

5/20 日本の人口は1億2000万人で、こどもの人口は2000万人未満ですが、インドの人口は14億で、こどもの人口は4億人以上います。

5/21 FTMのご家族の養子縁組、特別養子縁組については、籍を入れられていないのであれば凄く難しい問題です。現段階では、男女の夫婦でも厳しい状況で、相当ハードルは高そうです。赤ちゃんポストのある病院との連携などによる打開策があればよいのですが…。予期せぬ妊娠と叶わぬ妊娠…。皆が幸せになれる世界になるよう…ただただ祈るばかりです。

5/22 内密出産について、「赤ちゃんポスト」を運営する慈恵病院の院長は、「甘やかすというより労う」が正しい表現だとおっしゃっています。「(母親は)身元を明かすのが常識」という批判に対して、「甘やかしているわけではなく、壮絶な人生を生き残って頑張ったね」という寄り添いの気持ちで孤軍奮闘されているます。

5/23 「男女逆なら性被害をもっと真剣にとらえていた?」というアンケートに、約5割の男性が“そう思う”と回答しています。性被害の対策を講じるためには、国会議員に女性の割合を増やす必要があると感じました。

5/24 子宮内膜症(チョコレート嚢胞)は、排卵された卵子のPick up障害や、卵子の質の悪化を招くことが分かっています。妊娠を希望している女性は婦人科で検診と、適切な治療を受けることが大事なようです。(参考)『赤ちゃんが欲しいけど、子宮内膜症と診断されたら?~子宮内膜症合併不妊の治療法~』https://www.cl-sacra.com/archives/2721

5/25 不妊治療を効率よく進めるには、早めに専門病院へ行き、ホルモン投与が多くても、周期をなるべく28日に整えて、たくさん妊娠のチャンスを作ることだそうです。(参考)『「もっとこうすればよかった」2人目不妊と3人目不妊、二度の不妊治療経験を振り返る

5/26 不妊治療を開始するときは、上司に伝えておけるとベストです。「婦人科に通う」とだけ言えば察してくれます。立場的に、上司も一報が欲しいと思っています。クリニック側には夜間診療を行うようにして欲しいものです。

5/27 40代での出産を目指すなら、時間との闘いとなります。妊娠の可否を左右するのは、、卵子の若さなので、タイミング法で3周期ほどチャレンジしても授からなければ、できるだけ早く体外受精に入った方がベストです。

5/28 不妊治療中、他人への羨みや焦り、職場での休むことの申し訳なさを乗り越えることはできません。内診台での羞恥心も慣れるものではありません。心が折れない秘訣は、ひたすら「無」でいて、とにかく考えないことのようです。

5/29 不妊治療の結果、こうしたら妊娠・出産できた人の記事はよく目にしますが、むしろ頑張ったけどダメだったという記事の方が、頑張った人には救いになるのかもしれません。

5/30 阪大の研究チームが、精子成熟のタンパク質「NICOL(ニコル)」を発見したと発表しました。男性不妊の原因解明に期待が寄せられます。

5/31 年齢差のカップル、年の差夫婦の検索ワードが上昇しています。ミック・ジャガーは72歳で、ロバート・デ・ニーロは79歳で、アル・パチーノは83歳で、いずれも20代の恋人との間と子どもができるなど、快挙が続いています。日本でも、ミュージシャンの塩崎裕さんが68歳で、高齢パパになるようです。

 

ドナーの日記(2023年4月)

『R5.4月の日記』

4/1 日本の出生率の低下の要因について、フランスと比較して分析した記事があります。一言でいうと「20代の婚姻数の減少」が要因のようです。詳しくは、『フランスと日本の出生率の差~日本の20代が結婚できない問題』をご覧ください。

4/2 可能性は下がるとはいえ、40代前半で妊娠されている方もいます。悩んでいる時間がすごくもったいありません。「年齢で無理そう」と弱気になったときは、普通の産婦人科ではなく、最初から不妊治療専門のクリニックの門を叩いてみてください。

4/3 『ジネコTV』をご覧ください。https://jineko.tv/妊活の様々な疑問や悩みについて、 日本を代表する不妊治療専門のクリニックの医師が正しい情報を動画で分かりやすく説明しています。例えば、英ウィメンズクリニックの医師が『毎日射精したほうが、精子の質は よくなる。 これってウソ? ホント?』など、参考になる情報が盛り沢山です。

4/4 今話題のチャットGPTで、「未来かなえ」を検索すると、「夢や希望を持ち、それを実現するために努力すること」という答えが返ってきました。ある意味、正解です。

4/5 世界保健機関(WHO)によると、全世界の6人に1人が不妊の影響を受けているそうです。しかも、その割合は、高所得の国と低所得の国でほとんど差がないとのこと。世界中で、適齢期での出産が困難な状態に陥っているのかもしれません。

4/6 「若い頃、特に20代後半頃までは全く子供が欲しいと思わなかった。仕事も遊びも楽しくて、お金も自由に使えるし。でも30過ぎたあたりから、自分の子孫を残したい、子供を育ててみたいって、あの時と同じ自分とは信じられないくらいに切に思うようになった。結果遅すぎ→不妊治療→かえって無駄金、強い焦り。若い頃に教育の一環として、年取ると妊娠率が年々下がる事とか、きちんと教えて欲しかった。芸能人が高齢出産したからとか、信じちゃだめ。あの人達は惜しみなくお金使えるんだから。言ってないだけで、惜しみなくお金使っても産めない場合は多い。」…不妊治療の縮図のようなコメントです。

4/7 日本人の未婚率が上昇し続けていますが、高所得の男性のほとんどは既婚者です。具体的には、年収900万円以上の39歳までの男性は、9割超が既婚者です。また、非正規職員の既婚率は、正規職員の半分以下です。さらに、非正規職員のうちパート・アルバイトの男性は、正規職員の4分の1程度となっています。雇用形態の違いで、配偶者のいる率に大きな差があることが分かります。

4/8 親が育てられない子どもを匿名でも預かる、「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」から受け入れた養父母や施設が、子どもに真実を告知の割合は18%に留まっています。世間では、ネガティブなイメージが根強いようです。

4/9 『結婚はしないが、子どもを持ちたいという選択』は、決して無責任な希望ではありません。学会は精子提供に規制をかけていますが、規制してもニーズは減りません。逆に、海外の流入やアングラな方へ向かっていきます。結婚を促すだけが少子化対策でもありません。多様化を受け入れる持続可能な日本社会の発展のためにも、ニーズがある以上、何らかの方策を提供することが、権限を持つ学会や政府の責任だと考えています。

4/10 『「結婚より子どもが欲しい」私がシングルマザーを選んだ理由#女性の選択』というネットニュースを見ました。ここ数年、精子提供に関する記事が急増しており、社会的な関心の高まりを感じています。

4/11 出自を知る権利の保障を目的として、提供された精子や卵子をもとに生まれた人と、過去に提供した人などを結びつける支援を行う新しい民間団体「ドナーリンク・ジャパン」が設立されました。生まれた側、提供側が任意で登録し、DNA検査などをもとにマッチングするというものです。

4/12 日本の総人口が、55万6000人減り、1億2494万7000人となりました。人口ランキング25位の姫路市52万人がそっくりいなくなったようなものです。都道府県別でみても、人口増加は東京都のみで、沖縄県も日本復帰後初めて人口減少に転じました。

4/13 一夫多妻を求めるDJ社長の結婚観に共感が続々と寄せられています。確かに「恋愛だけ“100・0”」、「バツがつくことが犯罪者」という常識はおかしいというのは分かります。たくさんの人を愛しやすい社会があっても良いのかもしれません。

4/14 大阪のIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の整備計画を国が認定しました。経済効果とギャンブル依存症のバランスで議論がされていましたが、日本でIRを導入すること自体が最大のギャンブルだと感じています。

4/15 東京の新宿で地上48階の「東急歌舞伎町タワー」が開業しました。コンセプトは「ナイトタイムエコノミー」ということで、エンタメに特化した深夜も遊べるアミューズメント施設となっています。

4/16 韓国女性の5人に1人は不妊を経験しているそうです。不妊を招く原因としては、妊娠中絶と過体重が挙げられています。

4/17 未婚で子どもを産むことに無責任などの批判がありますが、両親がいても可哀想な子どもは存在します。シングルだから子どもが不幸になるとは限りません。生まれてくる子どもの未来は誰にも分からないので、他人が口を挟むことではないと私は思っています。

4/18 大手企業が相次いで初任給を引き上げています。初任給を上げることはとても良いことですが、就職氷河期世代は報われず、世代間格差は拡大する一方です。こんなに簡単に初任給を上げられるなら、勤労者全体の待遇改善を図るべきだと思います。給与体系の見直しを行わないと、中堅社員のモチベーションの低下にもつながります。

4/19 2020年度に1人目の子どもを出産した女性のうち、仕事を続けている人の割合は約63%、2人目の子どもを出産した女性のうち、仕事を続けている人の割合も約58%で、いずれも過去最高を記録しました。5年前の調査から17%以上増えており、働きながら結婚や出産をする女性が大幅に増えていることから、働き方改革待ったなしです。思い切って、共働きの子育て世帯は、午前9時~午後4時の勤務シフトにするというのも良いかもしれません。

4/20 育休はマックス(3年)取れるなら取りたいという人がほとんどですが、この言葉が仕事と育児のどちらが大変かを暗に示しているように思います。

4/21 2009年に「妊活」という言葉が使われ始め、2013年の「卵子老化の衝撃」というNHKニュースで、妊娠に対する意識が一気に広まり、それに併せて少子化対策も加速してきたように思います。

4/22 42歳のときに再婚されたフリーアナウンサーの住吉美紀さんが、不妊治療をしても子どもができなかったときの対処法を語られています。仕事と人生を一体で考えることや、幸せを毎日「つくる」という考え方がポイントのようです。

4/23 東尾理子さんが『妊活ヒストリー』を公開されています。5周期連続で採卵をされており、その努力が伺えます。「妊活は時間とのシビアな戦いなので、悩んだり落ち込んだりする時間はもったいない」という言葉に背中を押されます。

4/24 対話型AIは、知りたいことを何でも教えてくれる先生だと比喩されます。今後の学校教育はどう進化させていけばよいのでしょうか。AIが授業をできるようになることは以前から分かっていたことですが、対応が後手後手のような気がします。

4/25 「でき婚」、「授かり婚」という言葉があり、想定外かどうかで区別するようですが、どちらも「おめでた婚」であることには変わりないと思います。ちなみに、英語では「ショットガン・ウェディング」と呼ばれているそうです。

4/26 緊急の帝王切開での出産報告をいただきました。どんな出産スタイルであれ、それは立派なお産です。母子共に無事、元気に会えたことは何より幸せなことだと思います。

4/27 厚生労働省が、国内初の経口中絶薬「メフィーゴパック」の製造販売を承認しました。世界では、70以上の国と地域で承認され、世界保健機関(WHO)は安全な方法として推奨されています。

4/28 「電子マネー」が馴染んできたと思ったら、今後は「デジタル円」の導入検討がスタートしています。どちらもキャッシュレス決済と同じようなもので、デジタル円は企業側の手数料負担等がなくなるので、導入されればそれなりに浸透していくと思います。将来のイメージとしては、電子書籍化のように、電子マネーと紙幣が共存するのではないでしょうか。

4/29 フジテレビアナウンサーの山崎夕貴さんが、流産から不妊治療の継続への経験について語られています。流産したときの気持ちの立て直し方は、妊娠できたということを前向きに捉えるしかないのもしれません。(参考)『実は一度、流産していた…。それでも不妊治療を続けようと決意した理由

4/30 タレントの矢沢心さんも不妊治療のことを公表されています。多嚢胞性卵巣症候群のため25歳で不妊治療を開始し、27歳から3ヶ所の医療機関に2年ほど通い計7回の体外受精と顕微授精を行い、2度目の流産を経て、待望の子どもを授かられています。その後、次女、長男を授かられ、現在は3人の子育てに奮闘中のようです。

 

ドナーの日記(2023年3月)

『R5.3月の日記』

3/1 国内で人気の検索エンジンランキングTOP3は、1位Google(76%)、2位Yahoo!(16%)、3位Bing(7%)で、日本ではGoogleのシェアが断トツのトップです。ただし、精子提供サイトの検索はBingが適しているように思います。

3/2 おそらく出産の感動は命が尽きるまで消えません。その感動を与えるお手伝いをしたいと思っています。精子提供はまともじゃないと言われることもありますが、授かった赤ちゃんは命より大切なものとも言えそうです。何より、人は未来に希望を託すために子どもを望むのかもしれません。

3/3 私も含め、今の日本の現役世代に言えること又は言わなければならないこと。余裕を持つことも大事ですが、それ以上に危機感を持つことが大切です。

3/4 中国では、急激な少子化を食い止めようと、「精子バンク」への登録が奨励されています。精子ドナーには約10万円が政府から支払われます。中国が本気になれば「ゲノムベビー」でなりふり構わない人口増加に着手するかもしれません。一方、日本で精子バンクの議論が進まないのは、中国に比べ政府の危機感が低いのかもしれません。「異次元」の少子化対策というからには、保険適用の代理出産、無料の卵子提供、精子提供バンクを整備し、養子縁組も条件を緩和するくらいの大々的な改革をしなければ、少子化の壁は崩せないと考えています。詳しくは、こちらのネットニュースをご覧ください。⇒『中国で急激な少子化…精子バンク登録で10万円も 名門大学で「頭に脱毛がない人」「身長165cm以上」が精子提供者の条件に

3/5 代理出産で男児が誕生したセレブタレントのパリス・ヒルトンさん(42)が、「男の子の胚は20人持ってる。」と雑誌のインタビューで語っています。次は女児を家族に迎えるべく、「女の子の胚の形成」に向けて体外受精の治療を受けているそうです。アメリカでは、産み分けや代理出産も認められており、セレブならこのような選択もできるようです。ただし、採卵のプロセスを7回もされており、とても頑張っていらっしゃることには間違いありません。

3/6 Z世代(18歳~25歳)の約半数「将来子どもがほしくない」の半数近くがと答えています。その理由として、「お金の問題」と答えた人は2割弱に留まり、「育てる自信がない」「子どもが好きではない」「自由がなくなる」などの「お金の問題以外」が4割を超えています。やはり、少子化対策には金銭面以外の支援が必要です。祖父母のサポートがあれば共働きでも乗り切れると思いますが、晩婚化により、逆に祖父母の介護も必要になっている状況では、子育ての余裕はないでしょう。

3/7 政府は、4月発足の「こども家庭庁」の男性職員について、育児休業取得率100%を目指すと発表しました。賛否両論がありますが、休みたいときに休めるな環境整備が促進されることは良いことです。ただし、税金で給与が支払われている公務員だけを優遇するくらいなら、法律で男性の育休を義務化すべきだと思います。

3/8 2022年の出生数は79万9728人で、統計史上初の80万人割れとなる見込みです。合計特殊出生率が1.30なので毎年過去最低を更新するのは当たり前のことなので、「少子化対策」ではなく、「少子化を前提とした高齢者対策」が必要です。少子化自体が悪いわけではなく、問題は高齢者に対する生活医療支援が縮小することです。今の大人たちは、そんな自分たちの老後のことを心配しているのかもしれません。

3/9 2人目出産の壁として、“お金がかかりすぎる”ことがあるようです。2人目以降の出産を諦める理由として、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が最も多く、全体の52.6%に上っています。そろそろ、月謝が3~6万円もかかる学習塾は廃止して、国がオンラインで質の高い授業を提供するくらいのことをすべきだと思います。大学の学費を問題に挙げる専門家がいますが、大学に入る前の塾代の方が負担が大きいのです。

3/10 政府が保育士の配置基準の改善に乗り出しました。現行、1人の保育士が担当する子どもの数は、4歳児で上限30人となっていますが、現実的な数字に見直すようです。問題は、保育士給与の増額分の財源をどう捻出するかです。利用者である保護者の金銭的負担が増すことになるかもしれません。

3/11 東日本大震災の発生から12年、黙祷を捧げました。南海トラフ巨大地震が30年以内に80%の確率で起きると予想されています。半割れによる地震のマグニチュードは更に上で、被害が大きくなるようです。教訓を胸に、来たるべき日に備えなければなりません。

3/12 バレーボール女子の元日本代表・木村沙織さん第1子となる男児を出産されました。祖父が命名したという名前も公表されていますが、将来、ビッグになって活躍してくれることを信じているからなのかもしれません。バレーボール好きなので、活躍を期待してしまいます。 

3/13 タレントの時東ぁみさんが、4年半にわたる不妊治療に取り組み、昨年に第1子を出産した『経験』を語られています。早寝早起、骨盤矯正、筋力トレーニング、漢方などを試した結果、採取できた卵子の数が増えたことで妊娠できたとのことです。

3/14 阪大病院では、体外受精でできた受精卵の染色体異常を調べる「着床前検査」が「先進医療」として保険診療と併用できることになりました。検査は自費ですが、その他の体外受精に関わる費用には保険が適用されることになります。

3/15 阪大や九州大などのチームが、雄マウスのiPS細胞から卵子の作製に成功したことを発表しました。人の細胞から卵子を作るには、10年程度かかるようですが、理論的には可能なようです。将来的に男性カップルが子を持てるかもしれません。男性から卵子、女性から精子を作ることができれば、性別の壁を越えて子どもが生まれることになるため、倫理的な議論を踏まえたルール作りが急がれます。

3/16 韓国の婚姻数が、10年前と比べ4割以上減少し、過去最少になりました。平均初婚年齢も男性33.7歳、女性は31.3歳で、男女とも最も年齢が高くなり、昨年の出生数も24万9000人で過去最少です。子育てコストの上昇や不動産価格の高騰、条件の良い仕事に就くのが難しい過酷な競争社会などが要因とされています。

3/17 「男女で育休取得」なら給付率“手取り10割“に引き上げると岸田首相が表明しました。子どもを産み育てたい人には至れり尽くせりですが、働くより休む方が得にならないように、休む人よりちゃんと働いてる人のモチベーションが下がらないように、育休を取得していない社員の仕事の負荷や給与の補償をセットで考える必要があります。

3/18 日本の男女8000人(20~49歳)への調査で、男女の4割超が「1年間、性的パートナーなし」と回答したそうです。研究チームは、「性的活動もその満足度も日本は低いことが分かる」と指摘する一方、「日本の場合、性産業の利用状況が諸外国に類を見ないほど高い」とも指摘しています。日本はアイドル文化や、それに伴う娯楽コンテンツが急増した一方、ナンパのような文化が不審者扱いで淘汰されて、対面での出会いがなくなっているのが要因かもしれません。

3/19 藤井聡太竜王が、史上初の年度内一般棋戦“グランドスラム”(偉業)を達成しました。一般棋戦は4つともトーナメント戦なので1つも負けが許されません。将棋をかじっていた者として、いかにありえないレベルのことか分かるだけに、とても嬉しく思います。

3/20 藤井竜王が、棋王位を奪取し、史上2人目&最年少六冠を達成しました。快挙のオンパレードです。過密スケジュールが気になっていましたが、冴えわたる頭脳に脱帽です。

3/21 DIYで汗を流しました。ネットで調べれば、大概のリフォームは素人にもできます。

3/22 ご出産の報告をいただきました。WBCの準決勝戦で日本が劇的な逆転勝利を収めた直後で驚きました。街角インタビューで、「負けたチームがかわいそう」と言った子どもがいて、その優しさにも感動するなど、記憶に残る一日となりました。

3/23 オーストラリアから親戚が来ました。ハーフの子どもたちはスタイルが良すぎです。小学生なのにピアスも付けるなど大人顔負けにオシャレです。1ヶ月も休暇が取れるようで、ディズニーランドなど日本各地に行くようですが、オーストラリアの物価からすると日本旅行はリーズナブルなのかもしれません。

3/24 春に向けて、別れの季節を迎えています。寂しくも、新たな門出にエールを送りたいと思います。

3/25 少子化対策の一つとして、男女で育休を取得すれば「手取りの10割が給付」されるようになるようです。ネットでは「20割」という声も出ていますが、職場のマネジメントをセットで考えなければ、経済にブレーキがかかり、益々少子化になるかもしれません。

3/26 少子化対策の一つとして、出産費用について将来的に健康保険を適用されることになりそうです。補助金(出産一時金)も現行と同額が支給されることになるのか気になります。

3/27 同性カップル(LGBTQ+)に証明書を交付するだけでなく、その子供も家族認定する自治体が増えています。パートナーシップ制度、ファミリーシップ制度が広がりを見せている中で、国が全国での導入を検討すべきです。

3/28 2023年度の国家予算が過去最大の114兆円超で成立しました。 高齢化に伴う福祉など社会保障費が際限なく増加し、防衛費や少子化対策費の増額分を賄うために、防衛増税、子育て増税が求められています。日本はODAで支援するより支援される側になりそうです。

3/29 歴史通のタレントとして知られる美甘子さんが40歳で3月22日に双子の男児を出産されました。4年半の不妊治療で採卵を17回(そのうち採れた卵子は計14個)、胚移植を6回されたそうで、赤ちゃんを望む強い気持ちが伝わってきました。頑張れば報われることがあると、勇気を貰えます。

3/30 アメリカで昨年、双子を出産した女性が6か月後に再び双子を妊娠し、4児のママになった方がいます。しかもどちらも一卵性双生児で、奇跡的な確率です。容姿が似ていることもあるのか、今はサーカスみたいなものでみんなの目を引くそうです。「今はただ子供たちの未来が楽しみ」という言葉に幸せを感じます。

3/31 「異次元の少子化対策」のたたき台で、児童手当について①所得制限撤廃や、②支給対象の高校卒業までの延長、③子どもが多い世帯への支給額の見直しが盛り込まれました。とはいえ、その財源は社会保険料の引き上げで確保する見込みです。これから結婚しようとする単身者や子供を生もうとする夫婦の立場で考えると、出産後の手当が充実しても、目先の収入が下がれば、本末転倒にならないでしょうか。

 

ドナーの日記(2023年2月)

『R5.2月の日記』

2/1 シリンジ法に付き添いました。一人では心細いときなど、希望があれば、処置のサポートも行います。女性には、立ち合い出産のような安心感があるようです。

2/2 人生100歳まで生きられるとして、猶予は36,500日です。平均睡眠時間7時間を除くと、実質25,800日です。もあると考えるのか、しかないと考えるのかで価値観が大きく変わります。しかないと考えると、仕事に明け暮れる生活は空しいと感じます。

2/3 「良くないことがあっても、良くなると考えていれば、良いことばかりになる」...良い言葉です。

2/4 『35歳以上の高齢出産といわれる方においては、3ヶ月間タイミング法を行っても妊娠が難しい場合においては、全国や過去の統計的にみても無駄に年齢や時間をかけてしまう可能性が高いために、ステップアップをおすすめしています。』とは、某不妊治療の専門クリニックのブログ記事ですが、精子提供の経験上共感できるものがあります。このコメントだけだと誤解をされる方もいらっしゃるかと思いますが、提供を行う側としても、少しでも早い妊娠をしてもらいたいと願うことから、1周期もムダになってほしくないと思っています。

2/5 基礎体温での排卵予測に対する誤解がよくあります。体温が上昇した初日が排卵日だと誤った判断をしてしまいがちなので注意が必要です。実は、高温期へ移行する期間は2~3日間もあり、正しくは、その上昇期間2~3日の間のいずれかに排卵が起きます。基礎体温での排卵予測は、あくまで目安程度に留めていただければと思います。(参考)『排卵日・基礎体温の見方に対する誤解

2/6 サッカー日本代表の長友佑都さんの妻でタレントの平愛梨さんが4人目を妊娠されました。18年2月に長男、19年8月に次男。21年4月に三男と、ほぼ1年半置きに出産されています。平愛梨さんの健康度が高く、長友佑都さんの大家族への願望が強いのでしょうね。とても幸せなことです。

2/7 歌手の川嶋あいさんは、養子縁組として施設から川嶋家に引き取られたそうですが、中学生の頃は、養母は自分の体調が悪いなか、借金をしてまで毎週日帰りで飛行機で歌のレッスンに東京まで行かせてくれていたそうです。血の繋がりがないからこそ、養母から子への愛情は、実母より深く清らかなのかもしれません。

2/8 あやまん監督が、第一子を出産されました。43歳という年齢的なことや、子宮筋腫が多かったことから顕微授精を選択されたそうです。高齢出産ということもあり帝王切開で羊水を含め3リットル以上出血したそうですが、やはりお産は命懸けだと感じました。

2/9 無痛分娩でも痛みがゼロになるわけではなく、最近では、和痛分娩という言葉が使われています。、痛みを十分に取ることで陣痛の辛さは大きく軽減し、産後の回復も早まることが期待できます。和痛分娩だと子どもへの愛情が持ちにくくなるといったことも一切ありません。

2/10 マスク着用と自転車のヘルメット着用が個人の判断に委ねられます。膨大なデータの中から、正確な情報を把握して、正しい知識を持って、正しい判断ができればいいのですが、そんなことはできないから専門家がいるわけです。このような、国の投げやりで曖昧な態度が一番の問題で、国民の混乱を招きます。

2/11 中国では1980年代から「一人っ子政策」を実施していましたが、少子化対策として、2013年には夫婦のうち片方でも一人っ子の場合、2人の子女を産めるように政策を転換。続いて2016年に全面的に2人の子女を産めるようにしたほか、2021年には「一家庭3人子女」も許可しています。更には、昨年の新生児数が1949年の建国以来初めて1000人以下に落ちたことを受けて、四川省では15日に産児制限を解除しました。あわせて未婚子女の出生登録も許可するとしています。

2/12 精子提供の実態に迫るとしてのスクープ動画『ネットで精子取引』が配信されています。相変わらずアンダーグラウンドな扱いにしかされず、一般論として批判の的にしかならないため、ドナーは取材に応じるべきではないと考えています。社会的意義はともかく、依頼者にしか分からない悩みや思いもあるのです。

2/13 同性婚を巡る元首相秘書官の差別発言を受け、共同通信社が全国緊急電話世論調査を実施したところ、同性婚を認める方がよいとの回答は64.0で、認めない方がよいの24.9%を大きく上回りました。当然の結果ですが、未来かなえでは同性婚のカップルが子どもを授かることも支持します。

2/14 元気で良質な精子の形成に重要度の高い栄養素として、「亜鉛」や「たんぱく質」がよく挙げられますが、「葉酸」や「ビタミンC」、「ビタミンE」、「コエンザイムQ10」の摂取も推奨されています。特に、「葉酸」は精子の内部のDNAの損傷が20%以上も減少するとの報告もあります。

2/15 世界最大の精子バンク企業クリオス・インターナショナルの日本窓口を通じて精子提供を受けた国内の利用者が、窓口開設から2022年10月までの約3年半で500人を超えたそうです。このうち何人が妊娠・出産されたかは不明ですが、2~3日に1人が新たに利用されている状況で、利用の広がりを感じます。ただし、超党派の議員連盟による2022年3月の新法骨子案では商業利用の精子提供の禁止を明記しています。

2/16 Uruさんの歌「それを愛と呼ぶなら」のメロディーに何故か号泣してしまいます。

2/17 毎年、2月のおやつは提供の際に頂戴したチョコレートを食べています。実はチョコは苦手ですが、高級チョコは味わい深いので食べれてしまいます。とはいえ、食べるのは2月だけかもしれません。

2/18 「マッサン」ヒロインのシャーロット・ケイト・フォックスさん(37)が第3子を妊娠、米女優のブレイク・ライブリーさん(35)が第4子を出産、ポーランドでは7児の母が7番目の子供の生後10ヵ月で5つ子を出産と、海外のおめでたニュースのラッシュです。ちなみに、この3人の共通点は、出産間隔が短いことです。

2/19 ウガンダには、妻12人、子ども102人、孫578人の大家族の男性(ムサ・ハサヒア・カセラさん、68歳)がいます。精子ドナーでもないので、驚異的な子沢山です。人口約4000人の村の名物的存在となっているそうですが、既に家族のみで村を作れるほどの人数です。 ウガンダでは、一夫多妻は宗教上の慣習に従い現在も認められており、一番若い妻は35歳のようですが、大家族を養うのが負担となっており、もう子どもはつくらないつもりだそうです。少子化とは無縁の世界で、少子化と貧困は別の論点ように思えます。少子化対策として、漫画「ハレ婚。」のような一夫多妻を認める国や地域が出てくるかもしれません。

2/20 男性用ピルの研究開発が進んでいます。アメリカの研究チームが、実験で精子の動きを一時的に止める経口薬を発見したとのこと。実用化されれば画期的ですが、避妊の効果があるとしても、ワンナイト的な場面では、女性の目の前で薬を飲んだとしても、女性側が信じられるかどうかが争点となりそうです。結局、性感染症も防げません。ネットニュース『男性用の経口避妊薬に期待 実験で精子の泳ぎ一時停止』では賛否両論のすごい反響です。 

2/21 「小1の壁」問題をもはや「山脈」と表現し、やたらと不安を煽る記事を見かけますが、学童保育を利用しながら、子供を自立させる機会だと考えれば、共働き家庭でも十分乗り越えられます。それが理由で2人目を諦めたという意見もあるようですが、本当でしょうか。

2/22 SNSで「学童落ちた」と悲痛の声を上げる3児のお母さんが、「子どもを産んでも苦労するだけなので、もう1人産みたいとは思わない。なので、もう1人産みたいと思えるように働きやすい環境整備が必要」といった主張をされています。主観的にそうした気持ちも理解でき、瞬間的にはそうした論調になるのも仕方ありませんが、何だか釈然とません。一般論として、子どもを産んだら苦労以上の幸せがあり、環境整備のためには自らが仕事の生産性を上げるしかありません。行政の支援ありきの考え方や社会批判では改善しません。この方は、「労働意欲のある人から仕事を奪わないでほしい」とも主張されていますが、これも自分本位の考え方だと思います。3児以上となると、どこの国でも仕事をセーブする必要があり、ましてや、セーブしながらでも倹約すれば生活は成り立つものです。エネルギー資源のある福祉大国の良いところ取りは、資源に乏しい日本ではできません。子育て支援を充実するには、他の何か(高齢者医療等)を犠牲にする必要があり、その主張もセットですべきです。現状の日本で多子でも贅沢な環境で安定して働き続けたいならば、退職の心配がない福利厚生天国の公務員になるのが一つの方法だと思います。「公務員落ちた」と悲痛の声を上げるかどうかも、自分自身の努力や計画次第です。もっとも、行政職員になると、家計より苦しい国や地方自治体の財政状況が分かるので、「学童落ちた」と悲痛の声は上げられなくなりますが…。また、子どもが1人もいなくて、福利厚生を一切受けられないのに、黙って精一杯仕事を頑張られている人達に対して、少しは配慮してコメントすることが大切です。

2/23 東京都内で、性感染症の「梅毒」の感染報告数が急増しています。10年前と比較すると、男性が9倍、女性は40倍にのぼっています。主な原因は、SNSやマッチングアプリでの出会いにあるようです。梅毒は、ほとんど症状がなく、気づかないまま他人に感染させていくことがあり、特に、妊娠している人が感染すると、胎児にも感染する恐れがあり、非常に危険とされています。性感染症には細心の注意が必要ということを学ぶためにも、やはり、性教育での正しい知識をつけることが必要な時代だと思います。

2/24 2022年の韓国の出生率が過去最低の0.78を記録しました。首都ソウルでは驚異の0.59です。1970年代初めまでは4を超えていましたが、女性への負担の偏りなどによる子育てと仕事の両立の難しさが背景にあるようです。ちなみに、日本の出生率は1.30(2021年)となっています。

2/25 内閣府は、人口や高齢化率を今に近い水準で維持できるよう、2021年の出生率1.30を、2030年に1.80、2040年に2.07に引き上げたい考えです。そのために“異次元”の少子化対策を掲げ、その具体案の検討の中で、京都大学の柴田悠准教授が、「児童手当の多子加算」(出生率0.24上昇)、「高等教育負担軽減」(出生率0.08上昇)、「保育定員増と質確保」(出生率0.13上昇)を挙げ、現在の1.30+0.45で、1.75になる可能性があると試算しています。ただし、これを実施するとなると、追加予算6.1兆円が必要で、将来への負担の先送りが懸念されます。そもそも、お金をばら撒くという考え方ではなく、働き方の見直しがポイントだと考えています。「働き方改革」という言葉を使うのであれば、給与同額での週休3日制や6時間労働制などのインセンティブを導入して、生活に時間的な余裕を与えるべきだと思います。そうすることで、仕事の効率化も図られるかもしれません。とにかく、生産性の向上が必須になることは間違いありません。

2/26 ハリウッドきっての子だくさんとして知られるジュード・ロウさんに、7人目の子どもが誕生されました。1人目の妻との間に3人、2人目の妻との間に1人、3人目の妻との間に1人、4人目の妻との間に2人の子どもを授かられていて、一番上のお子さんは26歳だそうです。そんな、妻と子どもとの関係について、ご本人は「たくさん子どもを持つのは素晴らしいことだ。人生で一番楽しいと思える相手と一緒にいられるのは幸福なこと。僕たち家族は信じられないくらい落ち着いていて健康的でとても楽しい。そこにはもう大人になった僕の子どもたち、ただただ喜びに満ちた楽しい幼い子どもたちの両方がいるんだ」と語られています。ちなみに、ジュード・ロウさんは私の父に顔が似ています。

2/27 お笑い芸人の横澤夏子さん(32歳)が、第3子を妊娠したことをインスタグラムで発表されました。20年2月に第1子女児、21年10月に第2子女児と、ハイスピードな出産ペースです。ひたすら婚活して、計画通り結婚して、直ぐに子供も3人、動物としての人間の本来の姿はこうなのでしょうか。なんでも、子どもは3人欲しいと決めていて、それに向けて婚活など計画的に行動していたそうです。芸人をやりながら5年間婚活続けて、27歳の誕生日に結婚して婚活本を出して、よしもとの劇場に託児所を作らせたり、もの凄い行動力です。積極的に幸せを掴み取りにいかれていて、まだまだお若いので、4人目、5人目も大丈夫かもしれません。

2/28 サッカー選手のアンドレス・イニエスタさん(38歳)がインスタグラムで第5子の誕生を報告しされた。今は、日本でプレーされているので、公私ともに充実されることを嬉しく思います。子育ては大変ですが、その何十倍も喜びが増え、自分が成長に繋がることを願っています。

 

ドナーの日記(2023年1月)

『R5.1月の日記』

1/1 あけましておめでとうございます。昨年の精子提供活動実績については、懐妊された方の数がキャリアハイとなりました。みなさま、今年こそはという意気込みだと思いますが、引き続き、精一杯妊活を支援してまいりますので、モチベーションを保ちながら進めていただければ幸いです。

1/2 世界最大の精子バンク「クリオス・インターナショナル」の冷凍精子によって生まれた子どもは、100カ国以上約6万5千人にのぼります。しかし、海外から国内までの送料と精子購入代を合わせると40万円程かかり、自宅に届く頃には、液体窒素の期限は残りわずかとなっています。平均給与が先進国最低で、円高の日本では、利用のハードルも高そうです。詳しくは、こちらをご覧ください。⇒『世界最大の精子バンクで妊娠・出産したある日本人女性カップルの幸運 LGBTQで子を持ちたい人たちの願い叶える「凍結精子」の可能性〈dot.〉

1/3 母乳バンクのという施設が運用されています。日本小児学会も、母乳を与えられない場合は極低体重出生児にドナーミルクを与えることを推奨しています。しかし、供給不足の課題があります。早産で小さく生まれた命を守るために、母乳ドナーの登録が広がればと思います。

1/4 今日は、仕事始めでした。初日なので挨拶中心ののんびりできるかと思いましたが、結構慌ただしい一日となりました。

1/5 職場では妊娠、出産のラッシュです。それとともに、インフルとコロナが猛威を振るっています。不思議ですが、それでも仕事は回るものです。

1/6 人生は一度きり。一生でやりたいことの80%ができればいいと思っていても、年を重ねるごとにやりたいことが増えてくるとともにやれることが減ってきて、結局50%くらいしかできないことになってしまいそうです。

1/7 小さなお寺の地蔵尊で、皆様の子授・子安についてお参りをしてきました。皆様の願いが届きますように。

1/8 スマホのメモをすべて完全削除しました。10年間備忘録として書き溜めたものですが、ほとんど見返すことがなかったことから断捨離しました。正直、少し後悔もありますが、心機一転、心はスッキリするものです。またイチから、新たなページを刻んでいきます。

1/9 安倍なつみ(41)&山崎育三郎(36)夫妻に第3子が誕生しました。「モーニング娘。」の元メンバーは子だくさんのような気がしますが、その状況をまとめたサイト『元モーニング娘。メンバー出産&子供/結婚離婚は?現在の活動まとめ』もあります。

1/10 『2022年に妊娠・出産を発表した芸能人・有名人一覧』が公開されています。最年少は志田友美さん(25歳)、最年長はだいたひかるさん(46歳)のようです。

1/11 2014年にイギリスの大学で、40分間に2回射精してもらい、1回目と2回目の精子の状態を比べる実験が行われています。その結果、2回目の精子の方が量(数)は減るものの、妊娠を妨げるような量(数)ではなく、運動率は高く、DNA損傷率は低く、質の良い精子であることが分かっています。新しい精子の方が妊娠には有利であることが医学的なエビデンスで、WHO世界保健機関も認めている事実です。詳しくは、こちらの動画『【妊娠率】上がるのは排卵日の〇日前!男性も〇回目だと奇形率が下がる!』(7:45~10:10)を参照ください。

1/12 お金持ちの共通点は「迷わず行動が早い」「失敗の先に成功があるという思考がある」「確かな情報を重視するため雑誌を読まない・ネットサーフィンをしない」のようです。確かにそうかもしれません。

1/13 最近、お金は幸せになるための手段の1つであって、それを多く持つことが目的ではないと心から思うようなりました。

1/14 体外受精に再チャレンジされる方から金銭的な相談があり、採卵に係る費用を支援することになりそうです。

1/15 今日は「いちごの日」のようで、苺はもちろん、ストロベリー関係商品をたくさん買ってしまいました。

1/16 他府県から新幹線でお越しになられた方へのシリンジ法での提供でした。遠方からのニーズもあります。

1/17 ご出産のご報告をいただきました。3000g超えの元気な赤ちゃん。新年一番の吉報です。

1/18 ご懐妊のご報告をいただきました。年末の提供1回のみでのご妊娠です。幸先良く、吉報が続きます。

1/19 世界の測量技術のすごさまざまざと見せつけられました。図面・写真・CGの進歩の早さは、まさに日進月歩です。

1/20 本日20日は暦上での「大寒」ですが、冬将軍がやってきて、特に25日頃が寒気がピークとなるようです。向こう一週間は、ヒートテックを重ね着して過ごすことにします。

1/21 精子の持ち運び時の推奨温度は、20~26℃です。体温では高過ぎます。暖房の効いた室内くらいの温度がベターだとお考えください。

1/22 シリンジ法直後のフーナーテストでは、子宮に精子が届いておらず良い結果が出ないことがあります。

1/23 2022年、中国の人口が61年ぶりに減少し、インドが世界最多となった可能性があるようです。国際秩序の維持には、アメリカとインドの連携が必要だと考えています。

1/24 性感染症の潜伏期間は6週間程度あることもあります。また、一旦感染すると、他の人にうつす危険がなくなるまで数カ月間の経過観察が必要となります。まさかを信じて、タイミング法の際には細心の注意が必要です。

1/25 ヒルトンホテルの創設者のひ孫で、女優やモデルのパリス・ヒルトンさんに代理出産で男児が誕生しました。パンデミックのロックダウンの真っ最中に卵子凍結に注力できたしことが功を奏したようです。代理出産には賛否両論がありますが、お金がある方には有効な選択肢です。

1/26 タレントの神田うのさんが、長女出産後、3度妊娠も3回とも流産してしまったことを告白しています。3回も流産は本当に辛い経験ですが、それでも辛そうな顔を見せず自分らしく生きている姿勢に感銘を受けます。

1/27 女優の矢沢心さんも、2度の流産を経験したことを告白されています。医師からの「それは悪くない。あなたが悪かったわけではない」との一言ですごく救われたそうです。フリーアナウンサーの登坂淳一さんも、妻が2度の流産を経験されているそうですが、「夫婦で、その時の悲しいということを言葉にして伝えあったりしてゆっくりと気持ちを前に向けられる時間を取れると、次に向かっていける」とコミュニケーションの重要性を強調されています。

1/28 実業家の前澤友作氏が監修したシングルマザー限定の婚活・恋活マッチングアプリ「coary(コアリー)」がリリースからわずか1日で配信が停止となりました。小児性愛者などの不届き者が入り込む怖れを排除できないという課題があったようです。

1/29 NIKEのスニーカー「GOフライイーズ」が、妊婦や子育て中の人に人気です。手を使わずに脱ぎ履き可能なので、一見(一履)の価値はありそうです。

1/30 先日、病院で精液と性感染症の精密検査を受けました。精液検査の結果については、医師も驚くほど運動率が良好で、「自然妊娠には全く問題ない」とのコメントをいただきました。性感染症検査の結果についても、精液検査と同じで全く問題なく、全ての項目で陰性でした。おみくじで大吉を引いたような気分です。ちなみに、正常形態率のWHO基準値は4%以上ですが、最新機器で測定した場合、とても良い形態の精子しか拾わないため、4%で標準、5~6%あれば御の字とのことです。

1/31 おめでたいことに、お正月にお二人の方がご懐妊されました。幸先の良い新年を迎えられました。

 

ドナーの日記(2022年12月)

『R4.12月の日記』

12/1 「精子提供で生まれた我が子へ」というテーマの作品がTwitterで話題になっています。着実に新たな家族の形や絆が広がってきていることに、ドナーとしても嬉しく思います。

12/2 Twitterで知り合った精子ドナーが不誠実だったことから、ドナーチェンジのご依頼をいただきました。「未来かなえ」では誠実をモットーにサポートしておりますが、Twitter上では様々なドナーの方がいらっしゃるようです。

12/3 タレントの高橋ユウさんが、第2子を出産されました。1人目は帝王切開、今回は経膣分娩で出産されたそうです。2020年1月に第1子、2022年12月に第2子、間隔が3年空いていると経膣分娩も安心なのかもしれません。

12/4 面接時に「結婚の予定ある?」、女性同僚から「まだ妊娠しないでね」と聞かれることがあります。女性が自由に働く権利をしっかり守るためには、人事担当者と上司、本人で、早い段階でそうした悩みが共有でき、どうやって留守中の仕事を補うのか代案を提案し合えるような職場環境(人間関係)づくりが重要だと考えています。

12/5 赤ちゃんポストに預けられた男の子が18歳になり、本人の想いが語られています。「ゆりかごに助けられて、今の自分がある。」「育ての親との親子関係がしっかりしていれば、成長できる。」「一番大事なのは、ゆりかごの後をどう生きるかだ。」という言葉に胸を打たれました。また、里親の夫妻は、5人の息子がいる大家族で、自分たちの子育てが一段落しつつあったときに里子に迎えたということも印象的でした。

12/6 貧乏子だくさんと言いますが、少し栄養失調気味のほうが妊娠しやすいそうです。アメリカの医者の本では、「贅沢な美味しいものばかり食べていると、妊娠しづらい。黒ごまにはちみつを混ぜたものを毎日スプーン1杯食べる。」ということも紹介されています。

12/7 最近はジェンダーレスの概念が広まり、不妊治療への保険適用が始まり、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)の先端医療も試すことができるようになるなど、いい時代になってきているように思えます。

12/8 妊活中は生理で体調が下がり、排卵でテンションが上がるの繰り返しなので、気を紛らわせる何かを用意しておいた方がよいようです。

12/9 ご妊娠のご報告をいただきました。体外受精の選択が功を奏したようです。このところ、毎月1名の方がご妊娠されており、コンスタントにお役に立てていることを嬉しく思います。

12/10 体温がグッと下がったときが排卵日と言われますが、正確には、グッと下がったとき(陥落日)より翌日のちょっと上がりかけた日の方が排卵日である確率が高いようです。(参考)『基礎体温と排卵日の関係(相関グラフ)』 

12/11 彼氏からの精子提供で体外受精を受けたいが、保険証と名義を貸していただけないかといった問合せがありました。あくまでボランティアの範囲内でということもあり、流石に協力はできそうにありません。

12/12 ネット上でインフルエンサーやyoutuberからの根拠ない無責任な発言が問題になっています。医師監修の情報が上位検索されるようコンテンツの信頼性対策が整備されているようです。

12/13 コンビニのトイレを利用後に買い物しない人は約4割いるそうです。清掃が負担を減らし、誰もが使えるコンビニトイレを継続していくために、「きれいに使う」ことを意識しなければなりません。

12/14 止まない雨はないと言いますが、終わらない妊活もないと考えると、少しは気が楽になるのではないでしょうか。

12/15 妊活は真剣勝負なので、妊娠判定がでなければ気が沈むのは当たり前のことです。雨の日の天気と同じでストレスに感じても仕方ありません。しっかり自信を持って取り組んでいただければと思います。

12/16 「どこまで行けるかどうかはどこまで行きたいと思うかにかかってる」サッカー元日本代表の本田圭佑さんが自身のツイッターで発信された言葉ですが、妊活にも同じようなことが言えると思っています。

12/17 アメリカで、同性どうしの結婚を保障する連邦法が成立しました。日本でも、東京地裁で、同性婚を認めない制度は、婚姻の自由に対して違憲状態にあるとの判断が示されました。婚姻の平等に向けた大きな前進です。70年以上前の憲法制定時、婚姻は男女間のものという考え方が前提でしたので、今の時代に合わない部分は見直していくべきです。

12/18 パートナーシップ制度を導入する自治体は全国で230以上あり、11月からは東京都全域で適用されていますが、法的な家族ではないため相続や親権で制限があります。社会の古い壁をとりはらっていってほしいと思います。

12/19 夫に不妊の原因があるため、義父に協力してもらい人工受精で子どもを授かった事例もあるようです。病院には内緒で進めたそうですが、全国的には、身内精子ドナーによる妊娠・出産事例もかなりあるように思います。(参考)『【義父の種で妊娠…!】「あなたが不妊の原因なら、お義父さんに協力してもらいましょう!」えええ!?

12/20 精子提供を受け入れる人、受け入れられない人、双方いると思います。答えは出ないかもしれませんが、最大多数の最大幸福、お互いに配慮し合い、多くの人が幸せで生きられる方法を模索し続けるしかないのかもしれません。

12/21 「水曜日のダウンタウン」という番組の「モンスターラブ」という恋愛企画で、クロちゃん(安田大サーカス)とリチさん(「熊本ちゃん」の愛称で活躍されている熊本県公認モンバサダーの福田莉千さん)のカップルが成立しました。リチさんをひと目見たときから本命はこの人だと確信していたので、恋愛が成就して本当に嬉しいです。自然豊かな熊本で育った方には、人の本質を見抜く目があるのでしょう。

12/22 医学界では、不妊症全体のうち男性不妊が3分の1、女性不妊が3分の1を占め、残りの3分の1は男性側の原因と女性側の原因が組み合わさったものであるというのが共通の認識だそうです。というのも、精子が70年代から6割も減少しているという研究結果が出ているからです。減少した原因は分かっていませんが、精子の数は男性の全体的な健康の指標ともされているため、病院で定期的な検査を行った方がよさそうです。詳しくはこちらをご覧ください。⇒『ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、「このままではほとんどの男性が不妊状態に

12/23 たまに提供が1週間ほど続くことがあります。医師の見解では、『射精の回数は気にしなくても良い』ようですが、2~3日に1日はインターバルを設けるようにしています。

12/24 子どもたちが生まれて、将来輝く未来が日本の未来だと思っています。

12/25 ボランティアでの精子提供は信頼が命です。信頼できるパートナーの一人として、夢を叶えるための道を歩んで行ければと思います。

12/26 テレビドラマ「エルピス」の最終回でした。「希望とは誰かを信じられるということ」というセリフが印象的でした。「いつも目の前に君がいてくれたから今日までやってこれた」と言っていただけるよう精進してまいりたいと思います。

12/27 一時期この方の動画を見ていました。タイトルは産み分けになっていますが、最初の方は妊娠するまでのメカニズム?みたいなお話です。女性であり助産師の視点、12人出産された経験から具体的なアドバイスが聞けます。妊活の知識が一気に増えます。

12/28 社会的卵子凍結は実際に相当数行われています。東京都内の不妊治療施設へのアンケート調査において、がん患者が治療の影響を避けるために行う「医学的卵子凍結」が136件だったのに対し、健康な女性が将来に備える「社会的卵子凍結」は1135件と、8倍以上にのぼることが分かっています。さらに、「社会的卵子凍結」で保存した卵子で体外受精を行ったすべての施設で、妊娠の実績があることも明らかになっています。

12/29 切迫流産と診断されるとドキっとしてしまいますが、切迫流産全体では90-95%程度が正常の妊娠に戻ると言われています。無理な運動や身体の負担を避ける以外に効果的と言える方法はなく、精神的なストレスも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。日常生活や通常の家事程度の動きではまず悪影響はないようなので、過度に不安を抱えることなく、医師に相談をしながら、正常の妊娠状態に戻るまで上手に対処をしていただければと思います。

12/30 子どもたちが平等に包括的な性教育を受けられるような仕組み作りが必要だと言われています。学校の性教育が進まない理由の一つとして、学習指導要領の「はどめ規定」が挙げられます。小学5年の理科と中学1年の保健体育の学習指導要領に、「人の受精に至る過程は取り扱わない」「妊娠の経過は取り扱わない」とあります。もう一つが、世間からのバッシングです。

12/31 今年も残すところあと僅かとなりました。お店のスタッフさんは今日が仕事納めという方も多く、頭が下がるばかりです。もちろん、精子提供も年末年始の休みはなく鋭意活動中です。

 

ドナーの日記(2022年11月)

『R4.11月の日記』

11/1 不妊治療の保険適用について、専門家が簡潔に解説しています。おさらいに便利です。⇒『2022年4月スタートした“不妊治療の保険適用”、初心者にもよくわかる専門家解説

11/2 女性自身が妊娠できると思う年齢の平均値は「37.3歳」というアンケート結果が出ています。35歳以上の女性が自然妊娠する確率は約20-30%といわれており、女性の生殖能力としての妊娠適齢期とはギャップがあるように感じます。結婚しようと思う年齢も上がっているようなので、少子化は進んでしまいます。また、妊娠したいと思わない理由とし、「子育ての金銭面が不安」という回答がトップとなっています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。『「何歳まで妊娠できると思いますか?」…女性1500人に聞いた平均年齢は「37.3歳」

11/3 出産のご報告をいただきました。日本国憲法が公布された日であり、明治天皇の誕生日でもある「文化の日」。きっと誠実で立派な大人になってくれるに違いありません。

11/4 アメリカ人のシングルマザーがTikTokで「11人の子供たちの父親は8人!」と明かしたことで注目を浴びています。8人の父親が仲良しで、子供の学校の卒業式には8人の父親がプレゼントを持って参加するそうです。「ゆくゆくは30人の子供が欲しい」と願っているようですが、両親や子供が幸せなら、こんな家族の形があってもよいと思います。

11/5 妊娠のご報告をいただきました。いわゆる「12週の壁」を突破してからの突然のご連絡ということもあり、とても驚きました。

11/6 ウガンダの母親が「異常なほど妊娠しやすい体質」で、27年間で44人の子供を出産したことがニュースとなっています。40歳になるまで双子が4組と3つ子が5組を出産しており、医師によると、多産の原因は「卵巣が異常に大きく過排卵(卵巣から正常の排卵数をはるかに超える数の卵子が放出される症状)のために双子や3つ子などの多胎を妊娠する可能性が非常に高くなっていると考えられる」そうで、遺伝的要因によるものによるものだと語っていいます。卵巣過剰刺激症候群と示唆されていますが、不妊治療における排卵誘発剤も同じ効果があるため、適量(副作用のない)排卵誘発剤の使用は、妊活にかなり有効だと言えそうです。

11/7 ウィズコロナ社会の到来によるものかどうか分かりませんが、新規の問合せが増えてきています。

11/8 不妊治療は、女の人だけの問題ではありません。ドナーとして、その不安を軽減できるかどうか分かりませんが、その苦しみや悩みを受け止め、共に立ち向かうパートナーでありたいと思います。

11/9 養子や里子は認められているのに、未婚や同性のカップルが子どもを持つことは認められていない理由が理解できません。血のつながりにこだわらない家族観という点では同じではないでしょうか。精子提供活動により、多様な家族の形ができて、受け入れられる機会が増えることにつながることを願います。

11/10 「まずは仕事を一生懸命やって、妊娠、出産はその後に」と考えられている女性には、まずこの記事『打ち明けられなかった妊娠 48歳で出産した記者が語る現実【高齢出産のリアル】』を読んでいただきたいものです。

11/11 金曜ロードショーで「そして、バトンは渡された」という映画を観ました。血のつながらない父と娘、母と娘の家族のつながりを描いた感動ストーリーで、涙が止まらないほどの秀逸作品でした。

11/12 先週に引き続き、出産のご報告をいただきました。これからは毎年、秋の深まりや実りとともにたくさんのお子様の成長を思い浮かべることになりそうです。

11/13 ドナーの精子を使った不妊治療(提供精子を用いた体外受精)の必要性が、ようやく日の目を見るようになってきました。是非こちらの記事『無精子症の判明で“ドナーの精子”に希望も…不妊治療に壁「理由を誰も説明できない」』をご覧ください。

11/14 採卵時に、直径16~23mmの中等大の卵胞から得られた卵の受精率が一番良好だと言われています。卵胞チェック後のタイミングの参考していただければと思います。

11/15 アメリカでは体外受精に1万5000ドルから2万ドルという高額費用がかかりますが、フランスの生殖補助医療では治療費用の100%が健康保険の適用範囲で行われています。それなのに、女性一人当たりの出産率が大きく変わらず、不妊に悩まされるのは、高齢出産を考えている女性が多いためです。女性因子の不妊の原因としては、これが一番だと思います。

11/16 欧州ヒト生殖医学学会の学術誌で、「40年間で、北米、欧州、オーストラリアで、精子濃度は半減した」と発表しています。 また、フランスでは、精子提供の有償化を禁止した結果、精子が不足し、待ち時間は平均15ヶ月と、精子提供が間に合っていない状況になります。 さらに、スペインでは精子提供は平均60ユーロ、アメリカでは平均1300ユーロという費用がかかります。このことを考えると、日本に無償の精子提供ドナーがいることは、精子の質に多少のバラツキがあるとしても、素晴らしい環境であるといえます。

11/17 オランダでは4歳から性教育が義務づけられています。日本でも、5歳から「からだのはなし」を通して性について学ぶ幼稚園があります。からだの仕組み以外にも、人間関係、多様な性、人権など多くのことを学ぶ必要があります。『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』も作られましたが、セクシュアリティ教育について早くから教わることができる 環境が整備されつつあります。

11/18 女優のリン・チーリンさんは卵子凍結されて、47歳で出産されましたが、卵子凍結で高齢出産できることもあります。二人目のためにとっておくこともできます。とはいえ、40歳になると40個凍結しないと妊娠する確率が80%に届かないと言われています。卵子凍結は補助が出ず、体外受精の確率も下がるので、お金の面や妊娠率のことを考えると、先に体外受精ができる人を探した方がいいのかもしれません。

11/19 世界的にみて、女性の社会進出とともに初産年齢が上昇し、子どもを持つ優先順位が後回しになっています。もっと言えば、生存本能が弱まっているようにも思えます。そのような思考を持つのは、動物の中で人間だけなのはもちろん、長い歴史の中でみても現代の人間だけではないでしょうか。

11/20 無精子症の夫婦において、ドナーの精子を使用した人工授精は認められていますが、体外受精は認められていません。なぜ提供精子の体外受精はダメかという理由を医師も誰も説明できない中で、患者の精神的な限界が来ています。こうした現状を受け、東京にある「はらメディカルクリニック」では、学会の見解とは異なるドナーの精子を用いた体外受精の治療に乗り出したようです。不妊治療の現場からは、「実態にあった制度を」との声が高まっており、国が法整備を急ぐ必要があります。詳しくはこちら⇒『無精子症の判明で“ドナーの精子”に希望も…不妊治療に壁「理由を誰も説明できない」

11/21 精子バンクとか精子ドナーについて個人的に肯定的になれなくても、子孫が残せるかどうかの瀬戸際の選択について、自然妊娠が簡単に叶った人や子どもを切望しない人がとやかく言うべき問題ではありません。血が繋がってても繋がってなくても、みんな幸せになっていい、そんな社会にすればいいだけです。

11/22 内密出産に力を入れる熊本市は、全国に先駆け、予期せぬ妊娠に悩む妊婦の相談にきめ細かく応じる「妊娠葛藤相談所(仮称)」を設置する方針を示しました。ネーミングはどうあれ、イチ自治体の独自の取組として評価できるものだと思います。

11/23 妊活中、毎月のように生理と共に来る落胆を、パートナーが共感するのは難しいことです。しかも、10年近くの不妊治療を経て子なしを選択する女性の胸の内は計り知れないものがあります。孫を残す意識は欲と同じで、切り替えることはできても、無くすことはできないようです。そんなとき、パートナーとしては、「子どもを作るために一緒になったんじゃない。子どもができなくてもふたりで楽しい人生を過ごしたい」という言葉をかけてあげたいものです。それが、女性の自己肯定感を取り戻せる救いになると思います。

11/24 妊娠のご報告をいただきました。このまま順調に育ってくれることを唯々祈るばかりです。

11/25 不妊治療を数年頑張っても授からなかったのに、絶対あり得ないはずの治療なしで授かれることもあります。

11/26 採精場所によって精液量が異なることが分かりました。自宅採精の方が商業施設採精より精液量が1.5~2倍になります。同じ日数の禁欲期間で、何度も比較しましたので間違いありません。横になってゆっくりできるからだと推察されます。今後は、多少持ち運び時間が長くなるとしても、自宅やホテルなどリラックスして時間が取れる場所での採取を心掛けたいと思います。

11/27 タレントの後藤祐樹さんがインスタグラムを更新し、「人工授精から体外授精(顕微)に切り替わりました!」と不妊治療の進捗を報告しています。デリケートな部分の公表に対する賛否両論はありますが、誰にも言えずに何年もゴールの見えない暗闇のトンネルの中を夫婦二人きりで歩かなければならないように環境を整えていくべきだと思います。

11/28 女優のジェニファー・アニストンさんが、妊娠に苦労した過去を初告白されました。体外受精や卵子凍結など何でも試されたそうです。その中でも「(若い頃に)もし誰かが“自分のために、卵子を凍結して”と私に言ってくれていたら、(今)何だってあげたと思う。」という言葉が印象に残りました。

11/29 武井玲奈さん、佐々木希さん、新川優愛さんなど、芸能人女性の妊娠発表が続いています。芸能人に限らず、会社でも妊娠の報告が続出していますが、年末ムードに入る中で発表しやすい時期ということもあるのでしょうか。

11/30 著名人が妊娠を発表されるとき、「安定期に入りました」と言うことが多いですが、「安定期」とは、胎盤の形と機能が出来上がり、“安定的に”胎児に血液が送られるようになる、またつわりが落ち着く時期として一般的には妊娠5ヶ月以降(妊娠16週~)を指すことが多く、決して、「この時期を過ぎれば“妊娠が安定”し、トラブルが起きない」という意味の安定ではないので、無理をしないよう、させないように注意が必要です。なお、職場の上司への妊娠報告をする目安としては、自然流産の可能性が低くなる「妊娠3ヶ月(12週)ころ」とされています。男女雇用機会均等法では、重労働のほか、妊婦にさせてはいけない業務が定められているため、直属の上司への報告はできるだけ早めにしておきたいものです。もちろん、同僚などへの報告は安定期に入ってからでも十分ですので、業務内容に応じて、職場のみんなへの報告時期を上司と話し合っておけると安心です。

ドナーの日記(2022年10月)

『R4.10月の日記』

10/1 婚姻制度が定められたのは120年以上前の明治時代のことで、社会も価値観も変化していく中で、夫婦の形も多様化しています。自らシングルマザーを選択し、体外受精で女の子を出産された千尋さんのインタビュー記事『「娘の父親と、男女関係になったことは一度もない」不妊治療でシングルマザーが掴んだ幸せ』が印象的です。ちなみに、この記事が事実だとしたら、婚姻関係なしで(入籍していなくても)体外受精が可能な病院があることを認めていることになります。

10/2 直近3年間で精子ドナーが急増しましたが、卵子ドナーも増えているようです。ただし、NPO支援団体の卵子ドナー登録の条件は、「卵子提供のための採卵回数が、3回未満であること。」となっているなど、登録のハードルも高く、ニーズに対して卵子ドナーは不足していると聞きました。もちろん、国内では受け入れてくれる病院も不足しています。

10/3 2020年に「第三者からの卵子提供・精子提供によって生まれた子との親子関係を特例的に認める法律」が成立しました。これは、第三者からの精子提供・卵子提供による生殖補助医療が、日本で容認されたことになります。これまで、日本では認められていない治療(海外で提供配偶子による体外受精)を実施するときは、後ろめたい想いをしなければなりませんでしたが、今回の法律により、そうした不安が払しょくされ、遺伝的なつながりを重視してきた日本において、血縁社会から志縁社会へ、大きな転換期となるのではないでしょうか。

10/4 あるアンケートでは「自身が妊娠できると思う年齢は?」の回答平均値が、高齢出産の37歳となっています。20代から30代前半に産み終えて、あとは育児と仕事と家事を家族で分担する社会が望ましいと考えていますが、出産育児ではなく仕事のキャリアを優先する社会が浮き彫りになっているようです。

10/5 出産育児と仕事のキャリアの両立に向けての課題は、他者へのシワ寄せを負担させることになることです。仕事においては特に顕著で、個人の家庭の事情で、無関係な人間がその家庭のシワ寄せを一方的に負担させられる構図になります。ブランクがあるのに復帰後もキャリアに影響しないとすると、成果もなく待遇が保障されており、到底受け入れられないという人がいます。バランスを取るためには、その間も働き続けていた人への同等の優遇と、子育て家庭への国の支援が必要なのかもしれません。

10/6 今年上半期の出生数が40万人を下回った(38万4942人)ことを厚生労働省が発表しました。上半期で40万人を下回るのは2000年以降初めてで、新型コロナの影響で感染の不安などから妊娠を控えるケースもあったとみられています。これについて、キャスターの辛坊治郎さんは、コロナで亡くなった人の数よりも、コロナの騒動のせいで生まれてこなかった命のほうがはるかに多いのではないかと持論を展開されています。また。高齢者ばかりが増えていて、高齢者を支える現役世代がどんどん先細りしていることから、人口問題こそ日本最大の問題と指摘しています。こういう記事を見ると毎回思うのですが、高齢者が子育てをサポートする社会になればよいのではないでしょうか。

10/7 代理出産の合法化には反対の声が多いようです。そこまでして赤ちゃんが欲しい人がいて、双方合意のうえ対価も支払われるのなら、他人がとやかく言う話ではなく、そっとしてあげられないのかなと思います。友人が代理出産を選択しようとしている場合など、個々のケースでアドバイスしてあげていただければと思います。

10/8 30歳を過ぎて来ると女性は「産み時」に悩むそうです。不妊治療はすごくコストもかかり、35歳を過ぎると妊娠率が大きく下がることから、35歳を超えたときに、一歩を踏み出す決心がつく方もいらっしゃいます。妊活に向けては、婦人科に通うことが当たり前の社会になりましたが、病院の医師や周囲の友人に相談しながら、AMH値を測ったりして、自分の体を知ることから始めてみるのが良さそうです。

10/9 48歳の米女優ヒラリー・スワンクさんが双子を妊娠されました。アメリカは体外受精の成功率世界一と言われていますが、そのような医療技術の進歩による恩恵なのかもしれません。

10/10 50歳で出産され、シングルマザーになられた女性の知人から、子どもを産み育てることは女性にとってのこの上ない幸せだということを、お聞きしました。若い頃には、気づかないことだったそうで、今の気持ちを若い世代の人に伝えたいそうです。家族で体験する喜びが人にとって一番の幸せであり、そのような幸せを分かち合うことが生きる意味なのかもしれません。

10/11 リアルな話ですが、1回目の採精後、短時間で採精した2回目の精子で顕微授精をしたところ、顕微授精に成功した方が事例があるそうです。量は少なくても質のいい精子が採れたことが理由かもしれません。

10/12 20代でも早発閉経により排卵がなくなることもあります。発症頻度は 30 歳までで 0.1%、40 歳までで 1% 程度と決して高くはありませんが、後で後悔しないためにも、月経不順や無月経がある場合、早めに婦人科の受診をしていただければと思います。

10/13 「ペリネイタル・ロス」や「グリーフケア」など、、ドナーとして、まだまだ勉強すべきことがあります。自然流産は全ての妊娠のうち10-15%程度の頻度で発生するとされていますが、その確率未満での支援実績があり、幸運に感じています。

10/14 女優の菊川怜(44)さんが、第3子を出産していたことを明かされました。17年4月に結婚後、19年4月に第1子、20年12月に第2子と、40歳を過ぎてから立て続けに3人出産されており、ものすごいパワーと拘りを感じます。

10/15 ヤフコメに「スコスコ産むのは、本当にお金持ちか、お金のない家の、両極端。その、一番多い層が、産みたくても産めないまともな層です。」という子育てに関する政策を担当している省庁向けのコメントを見かけました。「産む」を「結婚」に置き換えても通じますが、計画を持って進めようするほど躊躇してしまうのでしょう。

10/16 骨髄ドナーのように周囲に公表できるようにならない限りは、精子ドナーや卵子ドナーは、アンダーグラウンドな活動としてタブー視されつづけることを危惧しています。ただ、日の目を見ることはなくても、ささやかな活動の方が社会的に健全だと考えています。

10/17 不妊治療の排卵誘発剤は妊娠の確率が上がりますが、多胎妊娠のリスクより、副作用を懸念して使用を躊躇する方が多いように感じています。排卵誘発剤にはさまざまな手法があるため、悩んでいる方はこちらのコラム『不妊治療の排卵誘発剤とは? 効果や種類など疑問を婦人科医が回答 使う・使わないの選択の参考に!』をご覧いただければと思います。 

10/18 妊治療をした夫婦が「子どもを持ちたい」と決めてから実際に妊娠するまでの平均期間が約6.4年かかることが、製薬会社の調査で明らかになりました。自然妊娠できなかったカップルが病院を受診するまでが、約3.2年。ここで不妊症と診断を受けて、治療開始するまでにも、もう約1.3年。その後、実際に不妊治療で妊娠した人の平均では約1.9年と、トータルで約6.4年かかるということです。受診することへのためらいと金銭的なことへのためらいが、これほどの期間がかかっている理由のようです。関心がある方は、こちらの記事『不妊治療…「妊娠まで平均6年超」 背景に“2つのためらい”』をご覧ください。

10/19 ご妊娠のご報告をいただきました。このところ毎月約1名の方から喜びの声が届いています。

10/20 最近は、電話番号などの個人情報を教示される方がいらっしゃいます。それでけ精子提供活動がオープンになってきたということかもしれませんが、信用していただいていることを嬉しく思います。

10/21 1人のお母さんが産む子どもの数は1980年代とたいして変わっておらず、人口減少の本質は少子化ではなく未婚率が増加による「少母化」のようです。子どもを希望していても結婚できない若者の雇用環境を見直す必要があると思います。

10/22 3Dプリンターの技術により、500万円で一軒家が建つ時代が到来するようです。国内の企業が、2023年春までに、約500万円で1LDK一戸建て住宅の販売を目指しています。そうなれば、長期の住宅ローンに苦しむこともなくなり、少子化対策に寄与することも期待できそうです。

10/23 転落防止用にて良かれと思って付けた小さな段差は、子供にとっては思わぬ段差となり、つまづいて転落し大怪我を負わせてしまうことがあります。バリアフリー設計には細心の注意が必要です。

10/24 4月からの保険適用の影響で体外受精にトライする人が増えおり、薬剤の供給不足で1~2周期は胚移植ができなくなっている病院もあるとのことです。予想していたとおり保険適用による弊害が起きてます。それだけニーズがあるということなので、政府には高度不妊治療の安定化に向けて早急な対策が求められます。

10/25 不妊治療に当たっては、ステップアップや費用について一定のルールを決めておいた方が良さそうです。

10/26 自分ですべてなんとかしようと思うと、追い詰められてしまいます。特に産後は、慣れない育児やホルモンバランスの変化で心に余裕がなく、情緒不安定になりやすいので、親としての自覚は持ちながらも、人に頼るという気の持ち方が大事だと考えています。

10/27 未婚、事実婚でも治療が受けられる生殖医療の専門クリニックがあります。法律婚をしていなければ不妊治療を受けられないというルールは、社会の変化に応じて見直すべきです。

10/28 秋色に色づきはじめる頃、北アルプスの山々はもう雪化粧です。日本の四季は、水平方向、垂直方向の両方の変化が見られ、とても楽しめます。

10/29 地元の商店街ではハロウィンで盛り上がっています。屋台ゲームで遊ぶ子供たちの笑顔を見ると、強面で言葉使いの荒い店主も福の神に見えてしまいます。

10/30 読書の秋、ふと思い立って、村上春樹の1Q84(いちきゅうはちよん)という小説を買いました。1~3巻がそれぞれ前編と後編とに分かれる全6冊の長編小説ということもあり、なかなかページが進みませんが、現代の投資社会にも役立つヒントが込められているようなので、なんとか読了を目指したいと思います。

10/31 最近は「こちらアニマル社商品企画部育児課」、「こちらアニマル社商品企画部保育室」という本がなかなか面白かったです。ヒトのオスが動物に子育てを学ぶという、学びものの漫画ですが、これから父親になる人は是非読んでほしいと思います。

 

ドナーの日記(2022年9月)

『R4.9月の日記』

9/1 精子ドナーとして、妊娠率UPの方法について日々勉強中です。今月は、某有名クリニックの妊活コラムを見た感想等を主に書いてまいりたいと思います。

9/2 『タイムラプスインキュベータと妊娠率』というコラムを見ました。タイムラプスインキュベータとは、設定した時間間隔で胚の写真を撮影しつなぎ合わせることで発育の過程を確認することができる培養器のことですが、胚の発育過程が詳細に確認できることにより、凍結融解胚盤胞移植による妊娠率の上昇が期待できるようです。

9/3 『男性の禁欲期間? 短い方が結果は良好』というコラムを見ました。2017の論文では、精子の前進性、臨床妊娠率、出産率の全ての項目において、禁欲期間が7日間より2から4日間の方が良い結果が期待できることが示されています。

9/4 『単一胚移植と多胎妊娠について』というコラムを見ました。日本産婦人科学会では、多胎妊娠を避けるために単一胚移植を推奨していますが、単一胚移植でも多胎妊娠となる場合もあります。実際、未来かなえの精子提供により体外受精をされた方の中にも、単一胚移植で双子を出産された方がいらっしゃいます。

9/5 『着床の兆候(着床痛・チクチク痛)について』というコラムを見ました。医学的に定義されている「着床痛」「チクチク痛」は存在しないようです。たまたま感じた子宮の収縮によるもので、妊娠とは無関係のようです。では、もう一つよく聞く「排卵痛」はどうなのかが気になります。

9/6 『採卵月で結果に差が出る?』というコラムを見ました。気温(採卵月)の違いで体外受精の結果(受精率&胚盤胞到達率編)に影響はないようです。

9/7 『凍結卵子・胚・精子の取り扱いについて』というコラムを見ました。採取した卵子は、普通に冷蔵庫など凍結すると水分が氷晶という氷の塊を作ってしまい、卵子・胚にダメージを与えます。そのため、、溶液と細胞内の水分を交換してから、液体窒素で瞬間的に凍結することで、ダメージを最小限に抑えるようにされています。ちなみに、精子の凍結方法は少し異なるようです。

9/8 『関係ある? ない? 男性年齢と不妊治療』というコラムを見ました。30歳未満の男性と40歳以上の男性を比較した場合、1年間の妊娠成立率は後者が30%低い調査結果も出ています。年齢を重ねることでパートナーと機会を持つ回数の減少が要素の一つと見られています。シリンジ法の精子提供の場合、男性機能ではなく、精液状態が重要なので、年齢による低下がないか定期的な精液検査が必要です。

9/9 『いつから始める? 体外受精の始め時』というコラムを見ました。なかむらレディースクリニックの統計では、一番多くの割合を占めているのは36から40歳のグループですが、35歳以下のグループで約4割を占めています。体外受精における妊娠・出産は、年齢が若いほど良好な結果が期待できるので、早めにスタートするに越したことはないようです。

9/10 ご妊娠のご報告をいただきました。提供回数が少なくても、授かるときは授かります。やはり、タイミングを取れるかどうかがポイントです。

9/11 『よく聞かれる質問 〜妊活中のお薬〜』というコラムを見ました。妊娠中の予防接種や薬の内服は気になるものですが、添付文書に禁忌「妊娠中は内服しないでください。」 との記載がある場合は他の有益性投与のお薬に切り替えればいいだけで、心配ないようです。「有益性投与(薬の効果が不利益を上回る)」という記載は、症状がつらければ内服可能という意味です。

9/12 『生まれてくる赤ちゃんは女の子?それとも男の子?』というコラムを見ました。生まれてくる赤ちゃんの性別は、体外受精と顕微授精、.胚盤胞に到達した日数による差異はないようです。

9/13 『卵巣機能低下に効くかも? 〜delayed start法〜』というコラムを見ました。訳すと「遅延スタート法」ですが、従来の卵巣刺激法で反応が薄かった方にも一定の効果が見られ、発育卵胞数の増加や妊娠例も出ています。この方法はコストもかかりますが、今後に期待大です。

9/14 『今のままの生活で大丈夫?〔生活が及ぼす精液への影響〕』というコラムを見ました。ウイルスや細菌を退治するという大切な役割がありますが、過剰になると精子のDNAが傷つけられ、精子の形成異常や受精率の低下などが生じます。活性酸素の過剰発生を抑えてバランスを回復させる方法としては、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、カルニチンといった抗酸化物質を摂取することで、DNA損傷の減少、精子の運動率の増加などに効果的であるとされています。

9/15 『着床率を上げる方法〜assisted hatching法について』というコラムを見ました。「Assisted Hatching(孵化促進法)」は、略称で「AHA」と呼ばれています。年齢因子や体外受精における凍結処理をすることにより胚を包んでいる透明帯が固くなってしまうことがあると言われており、透明帯の一部または全体を切除したり、薄くしたりすることにより、胚が透明帯を破って脱出するのを助け、子宮内膜に着床しやすくする処理のことです。体外受精や顕微授精の場合しか行えませんが、反復不成功の場合に有用かもしれません。

9/16 『初期胚のグレード 〜フラグメント〜』というコラムを見ました。初期胚は①分割速度(成長の速さ)、②割球の状態(細胞の状態)、③フラグメントの割合の3項目の状態によりグレードが付けられます。特に、フラグメントの割合は重要な評価基準であり、フラグメントが10%未満であれば、その後の発育に大きく影響しないといわれており、25%以上を占めるような胚では着床率が低いといわれています。

9/17 『着床の適切な時期は? インプランテーションウィンドウについて』というコラムを見ました。たまごは胚盤胞まで発育しなければ着床できませんが、胚盤胞まで成長しても「着床の窓」と呼ばれる時期がズレていても、妊娠には至りません。子宮内膜の受容期は、LHサージ後7日前後、もしくはプロゲステロン(P)分泌から5日前後であることもわかっていますが、より一人一人に最適な移植のタイミングを探る方法として、ERA (: Endometrial Receptivity Analysis/子宮内膜着床能検査)が、近年注目されています。

9/18 某医療機関の妊活コラムに全て目を通しました。依頼者様のご希望を叶えるために、ドナーとして多少は成長できたかと思います。

9/19 生まれてきた子どもにどんなスポーツをさせたらよいか。野球やサッカーやバスケなど、どのスポーツに才能があるか。分からないときには、家の中に様々な種類のボールを転ばせておけばよいかもしれません。

9/20 台風一過、気温もグッと下がり、過ごしやすくなりました。精子の持ち運びにも適した気温ですので、シリンジ法の効果も高まる時期だと考えています。

9/21 歌手の華原朋美さんが、48歳で第二子を望み不妊治療中であることをブログに投稿されています。色々な意見も寄せられていますが、一人目の出産により二人目をとなることは素晴らしいことだと思います。

9/22 8月26日に仲良し夫婦仲で子どもも産まれたりゅうちぇるとぺこ夫婦が『法的には夫婦ではない』と性自認を理由に離婚したことが報道されました。ネットで批判的な意見も多いですが、りゅうちぇるさんのカミングアウトについて、ぺこさんも納得した上で離婚を選択され、離婚後も同居しながらパートナーとして生活や子育てをされるそうですので、それが家族の円満の形なら何も問題ないと思います。

9/23 事実婚のSHELLYさんが第3子妊娠のマタフォトを公開されました。事実婚相手のパートナーと授かった赤ちゃんですが、元夫を含めてワンチームで育児に励んでいるそうで、今の時代に合った新しい家族の形なのでしょうか。

9/24 初代バチェロレッテの福田萌子さんが第1子妊娠中の幸せ写真を公開されました。結婚を選択せずパートナーとして愛を育み、授かった命だそうです。経済力がある女性にとっては、籍を入れることのメリットがあまりないのかもしれません。

9/25 元AKB48メンバーで実業家の川崎希さんが、公式YouTubeチャンネルで、5歳の息子と1歳の娘のどちらも不妊治療の末、体外受精により授かったことをカミングアウトされました。不妊の原因は分からなかったそうですが、そんな時にも体外受精がお勧めなのかもしれません。ちなみに、夫でタレントのアレクサンダーさんは、その後、子どもが9人欲しいと打ち明けられています。

9/26 タレントの安田美沙子さんが雑誌「妊活たまごクラブ」の「今だから話せる 私の不妊治療」というテーマの中で、体外受精にトライしたことを明かしています。昔は話題にすることが憚られていたことが、今では当たり前になってきていると感じます。妊活についておおらかな社会になることを望みます。

9/27 アウトドアメーカーの「スノーピーク」の3代目女性社長が、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、辞任を発表しました。この記事に対しては批判的なコメントが目立ちますが、34歳という年齢的なことや、心から尊敬できる男性との出会いがあったのかもしれません。資産はある方なので、誰にも迷惑をかけずに一人で子供を育てていけるのであれば、女性としてはあり得る選択肢なのかもしれません。

9/28 自民党プロジェクトチームが「生殖補助医療の規律に関する立法」の中で、代理出産を限定的に容認する案をまとめています。無償の代理出産ならまだしも、ビジネスとして産業化してしまうことに懸念の声が上がっています。

9/29 最近、排卵予測がつきにくい方が多いように感じます。ストレスや年齢によるものでしょうか。多角的に情報を集めて、自分の身体のことを理解した人が妊娠に近づけるのだと思います。

9/30 昔はプライベートより仕事を優先してましたが、今はプライベートを優先することにより仕事もはかどるようになると考えるようになりました。

 

ドナーの日記(2022年8月)

『R4.8月の日記』

8/1 過去最高の精液検査結果が出ました。全項目驚異的な数値です。年を重ねるほど精子所見が良好になっています。

8/2 ベビーモデルに合格した赤ちゃんが二人となりました。最初は男の子で、今度は女の子、見たこともないほど美男美女です。

8/3 妊娠のご報告をいただきました。二人目のお手伝いでしたが、二人とも直ぐに授かられています。

8/4 出産のご報告をいただきました。ルイ・ヴィトンと同じ誕生日の女の子。将来はブランド好きなお洒落さんになるかもしれません。

8/5 精子提供は、小説「マスカレードホテル」のような非日常のひと時かもしれません。ドナーとドニーは、お互い何かしら仮面を被っているのでしょうか。

8/6 2020年に行われた体外受精で生まれた子どもの数が初めて前年比で減少したそうです。と言っても、前年よりたった201人減で、6万394人もいます。出産数自体が自然減となっていますが、コロナ禍により、病院が新規患者の受け入れを中止したことも理由の一つだと考えています。

8/7 全ての卵子の質は調べることができないので、妊娠できるかどうかはトライしてみないと誰にも分かりません。年齢を重ねてもそれなりに数は残っていて、その中に質の良い卵子が必ず1つはあるはずです。その質の良い卵子が排卵するときにタイミングが取れれば、妊娠の可能性も十分にあるのではないでしょうか。

8/8 出産予定日を調べるなら、こちらの『妊娠週数カレンダー』が分かりやすいです。最終月経(生理)開始日か排卵日を入力すれば、出産予定日が表示されます。

8/9 南明奈さんが第1子男児を出産されました。1年前の死産を乗り越えての出産に、とても嬉しく思います。

8/10 小栗旬(39才)と山田優(38才)の間に第4子が誕生していたそうです。芸能人で多忙な中、計画的に産んで、完璧な育児をされているようで、頭が下がります。

8/11 車椅子に乗って人工呼吸器をつけてるもえぴーさんが、ブログで妊娠を報告されました。障害者であることで、出産を決意するまで、さまざまな葛藤があったそうですが、だからこそ、赤ちゃんを授かる幸せな気持ちを味わって欲しいと思います。

8/12 自然妊娠するために知っておくこととして、アメリカ生殖医学会は、『Optimizing natural fertility: a committee opinion』において、①夫婦の年齢について、②妊娠しやすい期間、③夫婦生活の頻度、④妊娠しやすい期間を認識する方法について述べています。

8/13 基礎体温のグラフが正常な値を示さないときは、病院で卵子を診察してもらうしか正確に妊娠のタイミングを知る方法はありません。不妊治療専門クリニックでは、自分の体のことを知る機会にもなります。気になることがあるときは、軽い気持ちで訪れてみはどうでしょう。

8/14 子宝成就の寺や神社を訪れて神頼みし、観葉植物の「子宝草」を育てるほどに子どもがほしい人がいます。それくらい妊活に真剣な人にお手伝いしたいと思っています。

8/15 人生にも妊活にも潤いが大切です。

8/16 韓国では未婚女性の卵子凍結施術が急増しています。「子どもは欲しいが、結婚は遅い」という韓国人女性の考え方が、社会的変化として反映されています。

8/17 子宮筋腫は、絶対にとらないといけないものではありませんが、切除して直ぐに妊娠された方もいらっしゃいます。受精卵の着床を助けるという意味では、治療することで妊娠につながるメリットは大きいようです。

8/18 1人目を直ぐに自然妊娠で授かった場合、2人目不妊のつらさは相当なもので、子どもができない事実に向き合えず、妊活を中断される方もいらっしゃいます。そんなときは、3回だけチャンスをくださいと言いたいです。

8/19 久しぶりにご新規の方から問合せがありました。ご希望をお聞きしながら、丁寧な説明と誠実な対応に努めたいと思います。

8/20 50歳近くの方から依頼を受けることもあります。そもそも50歳の自然妊娠はあり得るかというと、確率的にかなり低いと言えますが、絶対ないというわけではありません。そのため、妊娠した際には母子ともに危険があるということを理解していただく必要があります。

8/21 生理不順・無月経でも、不妊治療の排卵誘発剤を使うことにより、直ぐに妊娠できることがあります。早めに病院へ行くことと、ちゃんと通うことが大切です。ただし、授乳中はクロミッドを処方しない方針の病院が多いようです。

8/22 体外受精により50歳で第1子を出産された女性がいます。44歳から5年間で5回の体外受精に失敗し、精神的にも相当な辛さがあったようですが、妊娠、出産できる確率がどれほど低くても、妊娠できない理由が分からなくても、待ち続け、祈り続けることで生まれた奇跡です。(参考記事)『体外受精で5回失敗も50歳で第1子を出産した女性「同じ悩みを持つ人の希望になれば」(英)

8/23 呼吸器疾患の障害を持ち、車椅子生活を送るにもえぴーさんが妊娠を発表されました。障害が有ろうと無かろうと、元気な赤ちゃんを産んで、みんなで育てて行く、そんな社会になることを願います。(参考記事)『陽性反応がでた妊娠検査薬をみた彼の反応「だけど…私は障害者」

8/24 第2子を授かることができないことに悩む「2人目不妊」の人も少なくありません。仕事と育児の両立の負担が重くのしかかり、治療をしていることを誰にも明かすことができない事情もあり、1人目より不妊治療自体が大変です。ただ、2カ月に一度のペースで採卵を20回以上は行い、治療費が1,000万円を超えても、可能性がある限り諦めきれないものです。そのようなときは染色体検査を受けてみるのがよいようです。妊娠反応があっても初期流産を繰り返すような場合、受精卵の染色体異常が原因ということが分かるかもしれません。(参考記事)『何で赤ちゃん来てくれないんだろう――2人目不妊の治療を終えた母の言葉と決意

8/25 長年、体外受精による不妊治療を頑張られていた方から、妊娠が確認できたとの待望のご報告をいただきました。奇跡だとおっしゃっていますが、念願叶って本当に嬉しいです。

8/26 コロナの関係で仕事に追われてます。3分の1くらいしか出勤できていない状況です。自分はいたって元気ですが、体調に変化のない者にしわ寄せが来ています。

8/27 コロナについてはウィズコロナ政策に舵を切っており、感染爆発により早期収束を図っているようにも思えます。ドナーとしては油断大敵ですので、簡易検査キットを常備しています。

8/28 最近は、数日先まで診察予約が取れないクリニックが増えているそうです。ご予約はお早めに!というところでしょうか。

8/29 BMIと着床率には関係性もあるようで、妊活中の暴飲暴食は控える必要がありそうです。ERA検査や子宮内膜に問題がなくても、BMIが高いと何回移植しても着床に至らないことがあります。ちなみに、BMIは22くらいにコントロールできると良いそう。(参考)徐クリニックARTセンター『肥満と着床』、仙台ARTクリニック『肥満大敵!卵子や精子にも大事なBMI

8/30 女性はオーガズムを感じた方が妊娠しやすいと言いますが、オーガズムと妊娠率の相関関係は医学的に証明されている訳ではなく、ただの迷信かもしれません。ただ、もしそうであったとしても、赤ちゃんを授かるには運も必要であり、その運を手繰り寄せるための努力が大事だと思っています。

8/31 精子提供の移動には電車が必須です。たまに、遅延により困ることがありますが、今日はJRの遅延対応に感動しました。トラブルが起きても誰を責めるでもなくスタッフ一丸となってリカバリーする。流石の結束力とリスクマネジメントに脱帽です。

 

ドナーの日記(2022年7月)

『R4.7月の日記』

7/1 全国で南から順に梅雨が明けていく7月。いよいよ夏本番です。体を整えて、妊活に取り組んでまいりましょう。

7/2 6月下旬から昨日まで真夏日や猛暑を飛ばして酷暑のような記録的な暑さが続いていましたが、今日から1週間は梅雨の戻りとなり、暑さは一旦和らぐようです。

7/3 買いたかった服が1週間後には売れていて、あの時買っておけばよかった後悔しました。妊活も同じで、タイミングや判断が大事です。もちろん、人生に失敗はつきものなので、ミスをしてもそれを次にいかして行ければOKです。

7/4 令和4年度(2022年度)から、バイアグラが保険適用となりました。バイアグラと妊活の関係性は、性行為の回数を増やす効果があるという点です。子どもがほしい方にとっては朗報です。しかし今回の保険適用はあくまで「不妊治療での利用」の際だけに限られます。

7/5 妊活中のED薬(バイアグラなど)の使用は、20~24歳が断トツでトップとなっています。ED薬(バイアグラ)の服用で精子の運動量や精子量、胎児の奇形率に影響がおよぶことはないと記されていることもあり、女性の希望で「仕方なく飲んでいる」のかもしれないそうです。

7/6 通販で購入できる精液検査キットとして、「seem」、「コウノトリ 男性用4回分 採取キット」、「プレグナクト」、「TENGA MEN’S LOUPE」、「dotest スマートフォン用運動精子濃度テストキット」など沢山ありますが、精子提供を希望される方は、最も正確な病院(男性専用の泌尿器科)での検査結果を参考にされる方がベターです。

7/7 「虹を見たけりゃ雨を我慢!!」というポジティブなようでネガティブなスローガンを見ました。確かにそうですが、雨は我慢するものではなく、恵みの雨という考え方もあるのではないでしょうか。「赤ちゃんを見たけりゃ妊活を我慢!!」とはならないことを願いました。

7/8 大和西大寺駅前で空前の日本最大事件が起きました。安倍元首相は持病の潰瘍性大腸炎をおして遊説に出ていたようですが、7月7日に潰瘍性大腸炎の完治の可能性がるオルガノイドの移植に成功したというニュースも出ていただけに残念でなりません。

7/9 不妊治療の権威として知られる杉山産婦人科で、国内では原則的に認められていない第三者の卵子提供による体外受精を行っていることが判明したそうです。国内では法的整備がないため提供卵子が認められていませんが、海外に渡れば卵子提供を受けられるというのは変だと思います。お金がある人とない人の医療格差という不公平感もあります。法令に定められていない行為は全て悪という訳ではありません。営利目的にではなく、患者の希望に寄り添うためにということであれば、正しい行為であり、予約が取れない超人気クリニックというのも頷けます。生まれてくる子供の意思は、DNAとは関係ないため、血統にこだわらない考え方があってもいいのではないでしょうか。

7/10 上記とは別のクリニックでも、第三者による卵子提供の体外受精や受精卵を子宮に戻す前に検査する着床前診断は行われています。日本産婦人科学会は卵子提供を認めていませんが、その学会に所属しているクリニックが提案しています。高額な費用でなければ、選択肢の一つとしてそのような提案をしてくれるクリニックは患者に寄り添ったクリニックであるようにも思えます。

7/11 赤ちゃんを抱っこさせていただきました。一時的に泣き止んでくれて、記念写真も撮ってくださいました。

7/12 お一人の方に1周期で8回の提供を行いました。余裕があるときは、希望に応じていくらでもお手伝いできます。

7/13 二人目をお手伝いさせていただいている方からは、毎月のように美味しいお菓子をいただきます。ボランティアなのでお構いは結構と申していても、気持ちは嬉しいものです。

7/14 妊活は本当に大変です。だからこそ、楽しんでいただきたいと考えています。

7/15 ドナーはホストのような接客対応を心掛けるべきです。ボランティアであったとしてもマナーが大事です。気持ちが前向きになるように努めることも役目です。

7/16 ドナーのタブー行為としては、ドナーからタイミング法をもちかけることです。氏名を聞くといったことは御法度です。

7/17 妊活を数ヶ月続けても結果が出ないと気持ちの浮き沈みも大きくなります。そんなときは、不安や不満を何でもおっしゃっていただいて構いません。妊活のパートナーとして、雨が降って地を固めながらお手伝いできればと思っています。

7/18 女性のカラダのことは人それぞれなので、男性の私には正直分かりません。ネットに載っている教科書のような情報も人によっては全く当てはまらないこともあります。

7/19 気心知れた関係になると、ドナーとしてお役に立てればと真剣になり過ぎて、ついつい余計なことをお聞きしてしまうことがあります。よかれと思って対応したことでも、人によっては辛い思いをさせることもあります。受け身で機械的な対応に終始した方が、余計な誤解を招くこともなく、お互いにとって良いのかもしれません。

7/20 1週間ほど生理が早い目に来た場合、黄体ホルモンが出ない、足らないなどの黄体機能不全の可能性があります。医師に卵胞Checkやホルモン検査などで診てもらい、健康排卵が促進されるよう治療を受けていただいた方がよいのかもしれません。

7/21 おりものは、膣のうるおいを保つとともに、精子が子宮の中に入りやすくします。受精の手助けという大切な働きがあるので、おりものの量が増えたときが排卵のサインでもあるそうです。

7/22 定期的にセックスにより、ホルモンバランスが調整される可能性もあるようです。お肌や睡眠の質改善など、女性にとって嬉しい効果もあるようです。精子の質が改善も期待できるそうです。エクササイズのように、妊活には排卵期以外の仲良しが大事なのかもしれません。(参考)『「定期的なセックス」が体にもたらすメリット18

7/23 ご主人のEDに悩む奥様から妊活支援に関する相談がありました。

7/24 シリンジに入れての受け渡しを希望されたため、容器からシリンジに移し替えたところ、シリンジに入りきれない精液量でした。余った精液は容器に入れたままでお渡ししました。1度で2回分の提供ができたことになるので、妊娠の確率もアップすると思います。ちなみに、シリンジ渡しとする場合、精子がシリンジの隙間から零れないように、シリンジの先端を塞ぐなど工夫が必要です。

7/25 7月の最高気温は10年前と比べて3~4℃程上がっているようです。移動するだけでも脱水症状で体力が大きく奪われるので、こまめな水分補給が必要です。

7/26 京都市など、体外受精や顕微授精の保険適用の3割負担がさらに半額になる助成を開始した自治体があります。

7/27 妊活が上手くいかなくたって、それは役で、そういう主人公の役を演じているだけだと思えば気が楽になります。視点を変えれば、気持ちが切り替わります。

7/28 文春で報道された「杉山産婦人科」以外にも、第三者による卵子提供の体外受精を行っているクリニックはあります。本当に必要としている人にとっては「希望の光」そのものです。不妊で悩むマイノリティの方々にとって大切な選択肢の一つだと思います。

7/29 子供だけは欲しいという男性も増えています。知人の男性は、自分の遺伝子を残したいという理由で、子どもが生める結婚相手を探していますが、女性にそれを話した途端、出産マシーンのように思われて関係が終わってしまうそうです。

7/30 ご出産のご報告いただきました。コロナの影響で立ち会い出産が禁止になったのもの、本陣痛から出産まで2時間かからずのスピード安産で、母子ともに元気だそうです。

7/31 キツネ目(ツリ目)とネコ目(タレ目)の親の子はキツネ目(ツリ目)になることが多いように感じていますが、どちらかが優性遺伝とかあれば確率も分かってくるのでしょうが、客観的にはどちらが多いのでしょうね。

 

ドナーの日記(2022年6月)

『R4.6月の日記』

6/1 今日は、憧れの方にお会いすることができ、メモリアルな一日となりました!仕事の合間に声をかけてくださるなど、気遣いの人でした。

6/2 今日も、憧れの方と素敵な方のお二人にお会いすることができました。一生分の運を使ってしまったのかもしれません。

6/3 とても風情のある路地を見かけました。隠れ家的なカフェやエステがあります。

6/4 神戸の異人館巡りをして来ました。ふらっと一人旅、歴史と文化が感じられる街をゆっくりと散策するのが趣味です。

6/5 マリア・テレジアは、「子供は1人でも多ければ多いほど良い」という信念の持ち主で、20年足らずの間に16人の子供を産みました。ほとんどが年子でいつも妊娠していることになりますが、夫婦仲が睦まじく、終生寝室を共にしていたそうです。さらに、10女は17人、3男は16人、4男は9人の子供をもうけました。医学が十分に発達していない中で、そのようなことが可能だったのが不思議ですが、極めて健康な体だったのでしょう。

6/6 モーツァルトは、妻のことをこう述べています。「彼女は醜くはないが、美しいわけでもない。でも、彼女は世界で一番良い心の持ち主だ。僕は彼女を愛し、彼女も僕を心から愛している。」…何だか、とても素敵です。

6/7 フーナーテストで、めっちゃおるわ!と言われて、先生がビックリしていたそうです。ドナーとしても、精子の状態がわかり、安心しました。

6/8 テレビドラマ「やんごとなき一族」で精子提供について触れられています。いつものことですが、マイナスイメージで取り扱われています。

6/9 シングルマザーで子供を持つことについて、世間体は気になるかもしれませんが、二の次のことです。

6/10 初産が40歳以上の好きな「ママ芸能人」TOP10が紹介されていました。第1位は水野美紀さん、第2位は平野ノラさん、第3位は田中美佐子さん、どんな基準で選ばれているのか分かりませんが、みなさん、ママとしての普段の姿が共感を呼んでいるようです。

6/11 体外受精で5回失敗も50歳で第1子を出産したイギリスの女性が、「同じ悩みを持つ人の希望になれば」とをされています。妊娠、出産できる確率がどれほど低くても、一度は、奇跡を信じてみてもいいのかもしれません。

6/12 授乳を続けていても、多くの場合、産後1年くらいまでには月経(生理)が再開します。つまり、授乳したまま妊娠することもあります。また、前回採卵をおこなって凍結余剰胚がある方は授乳中、月経がもどってこなくてもホルモン補充周期であれば、妊娠にトライできます。

6/13 お金のことだけは、リスクを冒さないことが人生の大前提です。

6/14 西日本は例年よりも遅く、6月14日にようやく梅雨入りしました。

6/15 梅の実が熟し、紫陽花の花が色づく季節となりました。さやさやとした涼しいひとときをお過ごしいただければ幸いです。

6/16 梅雨は空や気持ちもどんよりしがちですが、二十四節季にちなんだ和菓子を食べると、それもまた風情を感じます。

6/17 妊活を機にダイエットに取り組まれる方もいらっしゃいます。体質改善に繋がるようなら一石二鳥です。

6/18 体外受精が保険適用となり、一子につき6回まで移植可能です。移植時期を調整できるので、4~6月生まれの子供が増えるかもしれません。

6/19 統計上、7~9月の出生数が多いようです。年末までは妊娠数も多いということになります。ひと恋しいシーズンと重なりますね。

6/20 山上憶良の歌にあるとおり、銀も金も玉も、子どもという宝には及びません。

6/21 4日以上禁欲した場合、精子のDNAの損傷率が高くなったり、運動率も低下したりといった研究結果もあります。そのため、NPO法人男性不妊症ドクターズ(MIDS)は2~5日程度の禁欲期間を推奨しています。ある研究によると人工授精の場合は禁欲期間が2日以下において総精子数は少なくなるものの、妊娠率は高くなったと報告されています。受精率だけで見ると、禁欲期間で大差は見られなかったのですが、胚盤胞発生率、良好胚盤胞発生率は禁欲期間が短い方が高いという結果が出ています。

6/22 「しばらく性欲を我慢したほうが精子の数が増えて、妊娠しやすいのでは?」と思っている人もいるでしょう。けれども実は、これは大きな誤解です。射精をしないと古い精子がたまって、精子全体の質が低下。つまり精子にとって、射精の回数を制限することは大きなマイナス要因になってしまうのです。精子の数も大事ですが、それよりも重要なのは精子の質です。無理に禁欲をしなくても、1~2日空ければじゅうぶん。実際、頻繁にセックスするカップルほど、妊娠しやすいというデータも存在しています。

6/23 まず精子の数だけのことを問題にすると、元の数に回復するのに数日かかります。ですからかなり精子数の少ない方は毎日よりも少し間を空けて夫婦生活をもたれた方が良さそうです。しかしながら精子数に問題のない方は、毎日夫婦生活があっても妊娠できるレベルは十分に維持できると思われます。

6/24 アメリカ生殖医学会委員会報告「自然妊娠の最適条件への勧告」(2013年)によると、妊娠可能なのは排卵日とその前5日間の計6日間としています。また、連日射精しても精液の性状は悪化しない一方、5日以上禁欲すると悪化しやすいそうです(但し、本邦の報告では、連日射精すれば精子濃度は減少するというのが一般的です。)。

6/25 男性の5日以上の禁欲期間は精子数に悪影響を及ぼす可能性がありますが、2日程度の禁欲期間であれば、精子濃度は正常です。頻繁な射精することが男性の生殖能力を低下させるというのは誤解です。約10000の精液を分析したレトロスペクティブな研究によると、精液の質が正常な男性では、毎日射精しても精子濃度と運動性は正常に保たれていました。また、乏精子症の男性では、毎日の射精で精子濃度と運動性が高くなることもあります。

6/26 精子は精巣の中で平均74日かけて作られ、毎日1億2000万個も作られます。一回の射精で射出された2~4mlの精液中に約3億個あると言われています。 禁欲期間は1~2日で十分で、少なくとも1日おきに射出することで質の良い精子が得られます。

6/27 ある研究では、妊娠しやすい期間に連日、1日おき、3日おきに夫婦生活を行った場合、妊娠率は同程度とされています。妊娠しやすい期間に1~2日おきに夫婦生活を行うと最も高くなることをも抑えておく必要があります。

6/28 二人目希望の相談が増えています。

6/29 日差しが強くなってきました。今日36℃、明日37℃、明後日38℃の予想で、いよいよ夏到来といった感じです。

6/30 妊娠の成否の報告をいただく約束があるにも関わらず、提供後にご連絡をいただけない方がいらっしゃいます。いくらボランティアといえども、ドナーを使い捨ての道具のように扱われるのは悲しいことです。

ドナーの日記(2022年5月)

『R4.5月の日記』

5/1 新緑の木漏れ日がキラキラと輝く季節となりました。グングンと伸びる植物のように、卵ちゃんもパワーをいっぱいもらって成長してくれるのではないでょうか。

5/2 雨が降ったり止んだりですが、日ごとに鮮やかになる木々と微笑んでいるような花々を見ると幸せな気持ちになります。

5/3 コウノトリが巣作りを始めているようですが、その幸運にあやかれるかもしれません。

5/4 体外受精は、保険適用と自由診療で受ける方法があります。保険適用の場合、金額は安くなりますが、提出書類が多くなったり、個人に合った治療方法にならない場合があるようです。

5/5 『ハレ婚』という「一夫多妻」をテーマにしたマンガが存在しています。「一夫多妻制を認めれば、少子化は解消される!」という大胆な案を検証しようとするものですが、精子提供にも関係のない話ではないと思い読んでいます。

5/6 『ヒヤマケンタロウの妊娠』は、「すべての男性が妊娠しうる世界」を舞台としたドラマです。実際に、トランスジェンダーの男性が妊娠したという事象もありますが、仮に男性が妊娠できることになっても、それを希望する人は圧倒的にマイノリティだと思います。それは、既に男性が出産や子育ての大変さをわかっているからです。であれば、もっと、男性は女性の仕事のキャリアについて理解を示し、相応の配慮をすべきなのでしょう。

5/7 体外受精は、保険適用と自由診療で受ける方法があります。保険適用の場合、金額は安くなりますが、提出書類が多くなったり、個人に合った治療方法にならない場合があるようです。

5/8 2人の男の子のママである安田美沙子さんは、30代前半に不妊治療を重ね、体外受精で授かったことを明かにされています。20代の頃から子宮内膜症で通っていた婦人科の先生から「できにくいかもしれない」と言われていたため、悩んでいる時間もお金ももったいないとタイミング法、卵管造影等の検査、体外受精をどんどんステップアップされれたそうです。

5/9 最近は、40代後半で出産される芸能人のニュースを見かけるようになりました。今後は、もう一歩進んで、高齢妊娠と高齢出産の成功の秘訣まで発信していただければ、救われる人もより増えるかと思います。

5/10 熊本市の慈恵病院で、2例目の内密出産がありました。望まない妊娠だったのかどうか、その点が最も気になります。

5/11 生後すぐに病院に置き去りにされ、両親の顔や出自を知らない女性(熊本市に住む永岩味樹さん)が希望のコメントを寄せてられています。2022年現在、3児の母となられていますが、子どもたちが生まれることで血のつながりを感じ、家族という宝物が増えるたびに心が穏やかになり、悩みがなくなっていっているそうです。「生かされた命であることが実感できて、嬉しくて悩みはなくなった」、「自分の人生は自分次第でどんどん幸せになっていける」という言葉に説得力があります。詳しくは、こちら『出自知らぬ女性が母に』をご覧ください。

5/12 精子提供のみで妊娠できなない場合、精子提供+卵子提供での出産に最後の望みをかける方もいらっしゃいます。子宮と夫の理解があれば、自分の血と細胞で繋がりのある子供を産むことができます。

5/13 ご妊娠のご報告をいただきました。ドナーとしてお役に立てて何よりですが、依頼者様の喜びがドナーの喜びでもあります。持ちつ持たれつの関係という意味では、ドライな関係でもなく、パートナーに近い存在なのかもしれません。

5/14 ランナーは「走ることで何かが見える」と言いますが、体外受精もトライすることで色々なことが分ると思います。

5/15 体外受精の保険診療と自由診療、混合診療について、違いや実態が分かってきました。一長一短があり、一概に保険診療が良いとは言えず、自由診療を選択される方も多いようです。

5/16 妊活や不妊治療中はどうしても考え込んだり、メンタルが揺さぶられたりするので、「自分は自分」と割り切って、いかに感情をオフにして淡々と前に進んでいけるかがポイントになります。その意味で、適度なランニングは体だけでなく心にも良いと思います。

5/17 妊娠できようができまいが、出産に至ろうが至らまいが、時間とともに環境に適していく順応性やリカバリー機能が、人間の最大の能力です。

5/18 自分の悩みや苦しみが周りの人の勇気や希望になったりすると、あながち自分の苦しみも悪くないと思えます。その意味で、不妊治療の悩みはセミクローズくらいでオープンになっていけば良いのかもしれません。

5/19 お手伝いしたお子様に会わせていただくと、当然のことながら子供はドナーを他人と認識します。直観で血の繋がりがあると感じ取る子供はいません。このことから、真の親とは生みの親ではなく育ての親のことを言うのだと思っています。

5/20 人生と同じで妊活も思うようにいきませんが、諦めないことが大事です。精子提供による妊活は勇気がいるものですが、その一歩を踏み出せないと、赤ちゃんを諦めさせてしまうことにもなります。やってみてダメだったらいつだでも軌道修正すればいいだけです。むしろ、諦めるポイントの方が大事で、それは赤ちゃんを希望する気持ちが妊活のつらさより弱くなったときだと考えています。

5/21 最終的に赤ちゃんを授かれず、どん底にいる人には、泣きたいだけ泣いて、とことん絶望感を味わうこと、それが立ち直りの近道だと思います。孤立してしまわないように、何かと声をかけてくれる人がいることが重要です。

5/22 双子育児は、ふたり分の授乳に、ふたり分のオムツ替えなど、休みなしでしんどいこともありますが、そこにふたりがいてくれる奇跡をかみしめることができます。一人でも大変なのに、ましてや二人なんて…と言いますが、子育てが敬遠される社会こそが人間環境として問題なのではないでしょうか。

5/23 顕微授精で全ての卵子が受精し、胚盤胞になったとのご報告をいただきました。100%の受精結果です!

5/24 二人目妊娠中の方が臨月を迎えられています。三人目の予定はないそうで、最後と決めて望むマタニティライフには、複雑な気持ちもあるのでしょうか。

5/25 筋トレしているわけでもないに、胸筋が太くなっています。筋肉質な体質ですが、流石に不思議です。

5/26 体外受精に提供した方から精液検査の結果をいただきましたが、WHO基準値の10倍程ある項目もあり、驚かれていました。

5/27 心拍確認のお知らせをいただきました。ほっとひと安心ということもあり、とても嬉しく思います。

5/28 モデルに合格した子がいます。あまりに容姿端麗で驚きます。

5/29 暑くなり食欲が減退したこともあり、最近の土日のランチは外食が続いています。特に、冷たいお蕎麦に天ぷらは最高です。

5/30 妊活には様々な悩みがつきものですが、音楽や歌詞に救われれることも多いのではないでしょうか。

5/31 精子提供による妊活は勇気がいるものですが、その一歩を踏み出せないと、赤ちゃんを諦めさせてしまうことにもなります。

 

ドナーの日記(2022年4月)

『R4.4月の日記』

4/1 ついに体外受精の保険適用がスタートしました。様々な課題はあるものの改善しながら、より良い制度になっていくことを願います。

4/2 選択的シングルマザーで体外受精にトライされる方は、本当にすごいと思います。赤ちゃんを授かるために、様々なリスクを乗り越えながら、仕事との両立も図りながら、孤軍奮闘されている姿を見ていると尊敬の念すら抱きます。心身金ともに負担が大きいですが、とりわけ精神的な方がしんどいようです。

4/3 桜の花が満開となりました。寒暖差はありますが、妊活に頑張っている方にとって、束の間の癒しになれば幸いです。

4/4 部下が高熱が出しても、PCR検査で陰性だったら、上司は「良かったね」の一言。コロナではないとしても、何だかしっくりきません。

4/5 ドナーとドニー、どちらが誠実なのでしょうか。疑問に思うときがあります。

4/6 カラオケボックスで精子提供など、できるだけ楽しく妊活できる方法でトライしていただければと思います。

4/7 妊活を考えた時に、精子提供でよいのかと悩んでしまいがちですが、後から振り返れば、精子提供を選択してよかったと思えることの方がむしろ多いようです。もし、悪いことが起こるかもと、そこで決めつけてネガティブに未来を諦めてしまう方がもったいない。精子提供は、リスクもあると言われていますし、どのようなドナーがいるかもしれませんが、妊活の方法としては、むしろベストだと考えています。結婚等にためらいがある女性にとって、赤ちゃんを授かるショートカットです。

4/8 精子提供マッチングサイトでは、ミスマッチングも起きているようです。

4/9 精子ドナーが、ルックス(容姿)や身長で選ばれる時代が来ています。男前より、女の子ような顔の綺麗な男性が人気なようです。当然ですが、結婚で重視される性格や経済力は評価されないようです。

4/10 佐々木朗希投手の13者連続三振には驚きました。完全試合の打者数27人中の19奪三振なので、1試合当たりの奪三振率も日本プロ野球記録です。

4/11 将来、無人の精子バンクや精子の自動販売機ができると推察しています。

4/12 自分で決めたことなので、あれこれ悩まず、前に進むだけです。自分のことは、ジブンが一番の理解者です。

4/13 仕事の代わりはあるけれど、お母さんの代わりはありません。40代になっても授かれなかったとき、30歳に若返れるとしたら、いの一番に妊活をしたいと回想するのではないでしょうか。

4/14 着床期の過ごし方が気になりますが、日常生活での運動は問題ないそうです。強い運動は控えた方がよく、熱い湯船に長時間というのはNGとされています。また、着床期の性交渉は妊娠率を低下させる可能性があるようです。詳しくは、『胚移植後(着床期)の注意点〜過ごし方、生活習慣、食べ物など〜』をご参照ください。

4/15 常に、ドナーは精子の状態を正確に知っておく必要があります。その方法の一つとして、優秀なエリート精子を見極める「高精度精子検査」があります。通常検査で分かる、「精液量」、「精子濃度」、「運動率」、「正常形態率」に加えて、「ミトコンドリアエネルギー」、「先体局在検査」、「DNA構造解析検査」、「耐凍性検査」が可能となります。ちなみに、宅配検査の場合、精子の運動率は計測できません。

4/16 妊活は結果ありきかもしれませんが、少しでもいい意味のあるものになってくれたらと願います。人生の選択肢はたくさんあるので、また自分に合った場所が見つかることになると思います。ドナーはたくさんいますが、そういう出会いも大切にしていただけば思います。精子提供活動は一期一会ですが、いつも貴重な機会をもらえて感謝しています。

4/17 精子提供サイト史上一番親切な活動をしようということで始めてみましたが、理想的なことを言っていている割には中身が伴っていなかったときがあったことを踏まえると、5年がかりで実現できてきたのかなと感じています。

4/18 今日は、「良い歯の日」です。歯磨きをたくさんしましょうと言いたいとろですが、磨き過ぎは歯茎を痛めてしまい、結果として歯茎が後退し歯を悪くすることになります。特に男性は磨く力が強くなりがちなので、注意が必要です。

4/19 仕事の代わりはあるけれど、お母さんの代わりはありません。授かれなかったとき、30歳に若返れるとしたら、いの一番に妊活をする人も多いかと思います。

4/20 妊活は人生そのものという感じがしています。「人生山あり谷あり」と言いますが、それが毎月訪れるので、人生の縮図といった方が正しいのでしょうか。泣いたり笑ったり、人間として成長できる舞台でもあると思っています。

4/21 人の役割は、子孫を残すことと人を癒し守り立てることです。どちらか半分できたら良いのだと思います。

4/22 二人目のご依頼をいただきました。1~2歳差で兄弟をつくってあげたいと思われることが多いようです。

4/23 将来に赤ちゃんを抱いている自分を思い描いているなら、自分の体を知って準備万端にしておくだけです。

4/24 妊活の本や病院のサイトでいろんな情報が提供されています。経験豊富な精子ドナーもよきアドバイザーのひとりです。選択肢はたくさんあるので、あとは自分で決めるだけです。

4/25 心に寄り添い、ときに励まし、背中を押せる、そんなドナーでありたいと思っています。

4/26 不祥事がなくならないのは、コミュニケーションが取りにくい環境だからだと思います。悪いことを目にしたら、その場で本人に直接注意すれば済むのに、通報しようとするから大きな問題となり、そのせいで対策が厳しくなり、ギスギスと身動き取れない環境になります。

4/27 お金持ちほどラフな服装をされていますが、格好にこだわらないところが格好いいと感じます。

4/28 自分の意思で決めて、精子提供にトライすることで、人としても成長できると考えています。そして、同じ境遇の人たちが救われることにもなると思えます。

4/29 ゴールデンウィークに入りましたが、コロナ禍と雨で、年末年始のようにのんびりした1週間となりそうです。

4/30 ご妊娠のご報告をいただきました。新年度から幸先の良い大変嬉しいニュースです。

 

ドナーの日記(2022年3月)

『R4.3月の日記』

3/1 「宗谷の蒼氷」さんが話題です。男性のおじさんが、加工アプリを使って美女ライダーに変身した写真を投稿されています。面白いことに、女性化する前と後を比較した写真を見ていると、男性と女性の大きな違いは目元にあることがよく分かります。

3/2 今では妊活の必需品である妊娠検査薬も、販売開始当時は産婦人科医や厚生労働省が慎重な姿勢を示したそうです。生殖に関わることを自分で決められるとする「セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」への意識が日本社会は遅れているとされています。

3/3 40代で妊活をスタートされる方は、まずは、同様の体験記をお調べいただき、不妊治療の難しさも知っていただければと思います。例えば、こちらの記事『打ち明けられなかった妊娠、48歳で出産した記者が語る現実【高齢出産のリアル】』をお読みいただくと心構えができるのではないでしょうか。

3/4 不妊治療は、開始するときより終了する決断をするときの方が遥かに悩むとともに勇気がいります。ただ、いつ止めたとしても、頑張った分だけ気持ちに整理がつき、その後の人生も豊かなものにすることができるのではないでしょうか。止め時に悩まれた時は、こちらの記事『不妊治療のその先に「保留の人生はもう嫌」治療を終えた夫婦の選択は【高齢出産のリアル】』が参考になるかもしれません。

3/5 報道キャスターの長野智子さんがあるインタビューで、不妊治療をあきらめるとき「違う人生を生きろと神様が言っているのだと思うようにしました」と語られていました。このように考えると、その後の人生を豊かに送れるように思います。

3/6 『不妊治療の保険適用で浮かび上がる「根本問題」』というニュース記事を読みました。法整備が行われていないこと、科学的根拠に基づいたエビデンス(治療法)が確立していないこと、夫婦がもつ複数の不妊原因が絡み合っていること、胎児過剰発育の可能性があること、不妊治療を諦めるタイミングの難しくなることなど様々な課題があるようです。

3/7 4月から保険適用される不妊治療ですが、治療法の選択次第では負担増になることが分かりました。保険診療と併用できる「先進医療」に含まれない治療法を選べば、保険適用が認められない「混合診療」となり、全額自費となるそうです。受精卵の透明帯を除去して妊娠の確率を高める治療法が、敬遠されることのないようにしなければなりません。高額化する治療費を抑制する病院側の努力や国の法規制が必要なのかもしれません。

3/8 体外受精で複数の卵子が採卵できたとしても、38歳以上になると、その80%~90%が異常卵であることが着床前診断で分かってきています。20代でも30%は異常卵とされています。タイミングが取れても、受精しない・着床しない・化学流産となることがあるのは、このためです。

3/9 ご妊娠のご報告をいただきました。ドナーとしてお役に立つことができ感無量です。

3/10 幼少期に母から「命を尊びなさい」「困った人を助けなさい」と厳しく言われていました。その教えが、精子提供活動に繋がっているのかもしれないと、ふと思いました。

3/11 日本アカデミー賞が発表されましたが、各部門の受賞者は予想通りでした。ちなみに、高校生の頃、映画監督になりたいと真剣に悩んだ時期もありました。

3/12 ホワイトデーと退職祝の買物に半日はかかります。

3/13 数ある精子提供サイトの中でも、当サイト「未来かなえ」は検索上位に表示されるようになっているようです。地道な活動が、いつも間にか評価されているように思われて、少し嬉しい気持ちになります。

3/14 国や地方自治体は実質的な財政破綻に陥っています。日本の健康保険制度は世界一充実しているのかもしれませんが、相応の税負担についても議論が必要です。みんなが甘い蜜を吸えればいいのですが、借金に目を背けたままなのは困りものです。

3/15 花見のシーズンです。ソメイヨシノは1本の桜の木から派生したクローンだそうです。その何百年も前の大本の木は今何を思うのでしょう。

3/16 退職祝や送別会のシーズンです。見送る側より見送られる側の方が寂しさは少ないと思っています。

3/17 誕生日の日にちは間違っていなくても、今日の日にちを勘違いして、誕生日のお祝いメッセージを送ってしまうほど忙しい人がいました。

3/18 シリンジ法を続けていると、いわゆるEDや早漏になることが多いようです。タイミング法に支障をきたさないよう、改善のトレーニングが必要です。

3/19 ドナー本人ではなく、その母親の遺伝子を残したいという想いが精子提供の活動源になっているのかもしれないと、ふと気づきました。

3/20 宅配提供について、少し調べてみました。宅配や郵送による提供では、やはり成功率は低くなります。例えば、良いときの精子運動率が85%でも、宅配したものを病院に持ち込む25%程度となるようです。しかし、精子数が多ければ、十分に妊娠の可能性はあります。遠方でお会いする時間がないときは試してみる価値はあると思います。

3/21 メディアにもよく出演されている精子ドナーの西園寺優さんが宅配による提供をされています。24時間以内であれば元気な精子を届ける方法を考案されているようなので、どのような方法なのか関心があります。宅配による提供で妊娠された方がいらっしゃるのか、シリンジ法と比べた成功率どうなのかなども気になるところです。

3/22 海外の排卵検査薬は薄い線だけで強陽性の強陽が出ないこともあるようです。排卵検査薬を使用する前に排卵があったなど、予想以上に排卵が早くなることもあるかもしれません。

3/23 あまり早い時期の排卵は卵胞の成熟が良くなく、妊娠に結びつかないことが多いと言われていますが、実際はどうなのでしょうね。

3/24 最近、タイミング法のご相談があったので、その場合の成功率を高める方法について色々と調べています。

3/25 「着床期の性交渉は妊娠率を低下させる可能性がある」と言われています。、排卵後5〜9日目の着床期に「性交渉がない」「1回だけ性交渉がある」「2回以上の性交渉がある」グループを比較すると、2回以上のグループで着床率が下がる、という報告があります。

3/26 「排卵後でも夫婦仲良くすると、着床しやすくなる」と言われています。子宮内膜が精子にさらされることでTレグ細胞が増加するということがわかっています。Tレグ細胞は、免疫の過剰反応を抑える細胞で、妊娠の成立や維持にも関係しています。

3/27 1周期のうち、週に1回の性交では妊娠率が15%なのに対し、一日おきの性交の場合だと33%、毎日の性交だと37%と高くなると言われています。

3/28 嘘か本当か「もっとも妊娠しやすいのは「感じる」こと!」だそうです。オーガズムには女性のホルモンバランスを整えてくれる効果があるそうです。ちなみに、「女性が一番感じやすいのは騎乗位」で、向かい合わせになっての座位は密着度や精神的な満足度が高いのが特徴だそうです。更に、「女性が理想とする挿入時間の平均は9.7分」で、約半分(46.8%)の女性が「5分以下」、約3/4(74.6%)の女性が「10分以下」の挿入時間を希望しているそうです。タイミング法を希望される方の参考になれば幸いです。

3/29 「高精度精子検査」では、従来の精液量、精子濃度、運動率、正常形態率に加え、ミトコンドリアエネルギー、先体局在、DNA構造解析、耐凍性も分かり、優秀なエリート精子を見極めることができます。顕微授精における受精率や妊娠率を高める上では有効かもしれません。

3/30 「一般的に、排卵から生理が始まるまでの期間は、どの女性も約14日」、「黄体期が14日でほぼ一定」といわれていますので、妊娠検査薬などで妊娠の成否を調べられる時の参考にしていただければと思います。

3/31 シリンジ法キットは、プレメント、シードイン、ミータ等、この数年間で続々と新製品が開発されています。とりわけ、シードインやミータは、オシャレなデザインで、注射器というイメージが湧きません。

 

ドナーの日記(2022年2月)

『R4.2月の日記』

2/1 事実は一つでも、真実は人それぞれの受けとめ方で異なります。考えようによっては、どのような出自でも、ポジティブに受けとめることができると言えます。

2/2 緑色の服を着ている人は、私の知る限り、スタイルとファッションセンスが抜群です。何故なのでしょうか?

2/3 先日、インドの女優プリヤンカー・チョープラーさんが、代理母出産で私たちに赤ん坊が誕生したことを発表されました。芸能人やスポーツ選手などで、キャリアを優先したい女性にとっては、選択の一つだと思います。

2/4 女優でモデルのリン・チーリンさんが47歳で第一子を出産したことを発表されました。年齢を重ねるほど、自然に妊娠するのが難しくなるのは紛れもない事実で、実際に35歳以上の女性を含むカップルの3分の1が、受精率に問題を抱えていると言われていますが、最近は40歳を過ぎてから出産するニュースも少なくないことから、高齢出産に希望を持つ人も多いのかもしれません。

2/5 2022年4月から、男性不妊の場合のみバイアグラが保険対象になります。少子化や高齢出産が増えた理由は、収入の低さ、子どもにかかる時間の長さ、子育てと仕事の両立のしにくさなどであり、本質的な少子化対策にはならないと言う声が上がっています。あくまで、付け焼刃の対処療法であり根本療法ではありません。

2/6 体外受精の普及もあってか双子の子供を見かけることはよくありますが、三つ子の赤ちゃんを授かったら嬉しさも3倍増となるのでしょうか。一卵性と二卵性の三つ子を妊娠する確率は2億分の1と言われており、それこそ奇跡のようなものですが、不妊治療中やママの年齢が高いと三つ子を妊娠しやすいといわれています。詳述はこちら『三つ子の妊娠確率はどのくらい?妊娠しやすい人には共通点がある』をご覧ください。

2/7 妊活は常日頃からの体調管理がとても大切です。寝ている間に基礎体温を自動的に計測できる「わたしの温度(R)」という便利なフェムテック製品もあります。詳述はこちら『妊活の本質は「子どもを授かる予定がないとき」の過ごし方だった!』をご一読ください。

2/8 体外受精にトライされる場合、採卵日当日にドナーがコロナに感染して提供を受けられないということも考えられますので、精子の凍結保存や予備のドナーを考えていただいた方がよいかもしれません。

2/9 精子凍結保存した場合のデメリットは、凍結→融解により運動率が50~80%も低下することや、5万円程の費用がかかることです。培養士さんに聞いたところ、フレッシュな精子が良いに越したことはないそうなので、予備ドナーがいると安心です。詳しくは、こちらのニュース『精子の凍結保存について』をご覧ください。

2/10 『30までにとうるさくて』というドラマが人気のようです。第3話は、「選択的シングルマザー」になろうと「精子ドナー」を探しはじめるストーリーとなっています。

2/11 2時間以内に持参できるなら自宅採精と院内採精は体外受精成績はほぼ変わらないとする実験結果が出ています。3時間以上かかっても6時間未満なら凍結精子よりは当日の精子が好ましいようです。詳しくは、こちらのニュース『体外受精成績において自宅採精と院内採精どっちがいいの?』をご覧ください。

2/12 正常な月経は、周期の変動が±6日以内とされています。生理不順の方にとって妊活の最大のポイントは、排卵日を正確に予測することです。排卵日検査薬のチェックは比較的簡単ですが、高確率でタイミング法を成功させたいようでしたら病院で正確に排卵日を把握しましょう。詳しくは、こちらのコラム『【医師監修】生理不順でもタイミング法で妊娠したい!方法や注意点をご紹介!』をご覧ください。

2/13 40代の方から問合せをいただくこともあります。1周期当たりでは、40歳の自然妊娠率5%、流産発生率40%、45歳の自然妊娠率1%、流産発生率50%ですので、子供を望む気持ちが強いほど、一刻の猶予もならないと考えています。諸々のことは、妊活しながら、あるいは妊娠してから考えても遅くはないのではないでしょうか。詳しくは、こちらのコラム『実は思っているほど高くない「自然に妊娠できる確率」』をご覧ください。

2/14 依頼者の方からチョコをいただきました。ホワイトデーのお返しではありませんが、今回無事に妊娠されることを願いたいと思います。

2/15 日本産科婦人科学会は、提供者の氏名や連絡先などの情報を実施施設から登録させ、公的機関で100年間の保管を求める要望を国に行いました。この要望には、ネット上での精子・卵子の取引禁止や、提供者の学歴などを選べる精子・卵子バンクに一定の規制をかけるルール整備も盛り込まれています。仮に、実現できたとしても、法や環境整備が追い付かず、結果、真に子どもを授かりたいと願う方々の救済の観点からは後退する可能性があります。詳述はこちらのニュース『精子・卵子提供者の情報「公的機関で管理を」日産婦が国に要望へ』をご参照ください。

2/16 50人超の子どもがいる若い精子ドナーの方が、精子提供をやめることを宣言されました。緊急の場合を除いて返信をしない形になるそうです。子どもと将来会ってくれるとの約束の下で提供を受けられた依頼者もいらっしゃるようですが、口約束ではこうしたトラブルも起こります。ドナーの男性には家庭もあったようですが、一体何があったのでしょうか。今後、他の多くの方への影響が気になりますし、ドナーとしての責任が不足しているように思えます。

2/17 提供の移動の際は主に電車を利用しますが、退勤ラッシュの時間帯は正直コロナが怖いです。逆に、空いている時間は、仮眠や読書ができるので幸福のひと時です。

2/18 30代より若い40代、40代より若い50代の人がいます。おそらく、老化しにくい遺伝子をお持ちなのでしょう。

2/19 スキージャンプで金メダルを獲得した小林陵侑選手のニックネームが「マイティ ロイ(強大な陵侑)」に命名されました。精子ドナーとして、おしゃれでかっこいいニックネームがあってもよいかもしれません。

2/20 相談者様が不安に思われるようなこともあえてお伝えしています。時には失礼なこともお聞きしたりするこもあります。いろんなことに気づき、同じ気持ちで支援したいと考えています。

2/21 鬼滅の刃(遊郭編)の最終話を見るのが勿体なくてまだ見れずにいます。漫画を見た後にアニメを見れるのは鬼滅の刃だけです。理由は、他のアニメにはない圧倒的な映像美があるからです。どれだけ予算をかけたか分かりませんが、テレビアニメなのに劇場版(無限列車編)を凌ぐほどの出来栄えで、もはや芸術作品の域に達しています。

2/22 問合せが増えています。4月から体外受精などの不妊治療に保険適用されることが理由かもしれません。

2/23 保険適用後の不妊治療に必要な書類は整理中のようです。保険診療と自由診療を選べるのかも気になります。体外受精は年齢制限や回数制限もあるため、自由診療も選択できると思いますが、戸籍謄本などの書類も必須となり、患者の審査や手続が厳格化されるかもしれません。

2/24 面談後に親から精子提供を反対され、当面見送りとなるケースがよくあります。面談前に、親への説明と同意を得ていただけると助かります。

2/24 コロナ対策で在宅勤務となることもありますが、これまでを振り返り、将来の展望を考えるよい機会となっています。

2/25 外国人の方から問合せをいただきました。

2/26 外国人からの提供を受けたい人からの問合せがありました。

2/27 10代未満は遊び、10代は勉強、20代は仕事、30代は家庭奉仕、40代は社会貢献を通して、幅広い人と深い交流が生まれています。

2/28 精子の受け渡しにコインロッカーを使用することも可能です。QRコードで開くコインロッカーの場合、紙のQRコードをスマホで写真を撮り、その撮った写真のQRコードのスマホの画面を読み取り機にかざすことで開錠が可能です。時間どおりに受け取りができないときは便利です。