『「前回の射精から3時間以内が妊娠に効果的」という事実!』

 生産されて間もない精子の方が、時間が経過した精子よりも、運動性が高く、受精率が高くなるという研
究結果が出ています。つまり、妊娠の確率を上げるには、男性は長期間射精を我慢した後に射精するので
はなく、前回の射精からあまり時間を空けず(3時間前後以内)に射精する方が良いことが判明したとの
こと。精子は生産から時間が経つと、細胞接着や精子の運動・代謝に関わっているタンパク質が傷つき、
過剰な活性酸素による損傷を受けることが理由のようです。
 「妊娠の成功率を上げるには、男性は一定期間禁欲すべき」と信じている方は多いかもしれません。とこ
ろが、500組のカップルを対象に、数日間射精しなかった精液と、前回の射精から1〜2時間(3時間未満)
しか経っていない精液を用いて実験したところ、精液の量、精子の運動性、受精率、いずれも前者より後
者の方が高い数字が確認されたそうです。
 このニュースを知り、短い間隔で採取した精液の提供を求められる方には、できる限りご希望に添えるよ
うにさせていただきたいと思いました。
 更に言えば、精子が新鮮なうちに、できる限り早くタイミングを取っていただくことが妊娠の秘訣のよう
です。

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