『個人の精子提供ボランティアが急増』
先日「私が精子ドナーになった理由――精子バンクの整備が遅れる日本で、医療機関を介さない個人ボランティアが急増」というニュースを目にしました。
内容は、「第三者による私的な精子提供が近年、急増している」というものです。
背景には、「「出自を知る権利」を法律で認める動きが世界的に加速していることから、精子を提供するドナーが減少し、提供精子によるAIDを実施する病院も患者の新規受け入れを停止した。そうした結果、AIDという”受け皿”を失った無精子症の夫婦、選択的シングルマザー、同性愛者など子供が欲しくても「精子がない」人が、ボランティアと称して私的に精子を提供している人に頼らざるをえない」という状況があるというものです。
実際に、「「精子提供ボランティア」でネット検索すると、100近くの個人によるサイトがヒットし、中には25歳にして遺伝上の子供が36人いる精子ドナーもいる」そうです。第三者の精子で子供を産まれた方もたくさんいらっしゃるようですが、一方で、「性感染症の検査が不十分である可能性が高く、感染リスクを拡散させる存在にもなりかねない」といったことも問題視されています。
このニュースを読んで私は、子供を授かり幸せになられる方が一人でも多くなることは素晴らしいことではあるけれど、出産時だけでなく、子供が大人になるまで将来の人生にわたって母子が心身ともに幸せでいられることをドナーは強く意識して活動しなければならないと感じました。そのためには、面談における双方(できる限り家族を含めて)の条件確認や理解が大事であると思いました。