『不妊治療者、高まる不安 治療延期推奨「少ない機会逃せぬ」』

 コロナ禍の中、産婦人科学会などから「不妊治療の延期」を推奨する声明などが相次いで発表され、妊娠を希望する女性たちからは「不妊治療は時間との闘いでもあり、『不要不急』の治療には当てはまらない」など悲鳴に近い声が上がっています。

 声明では、感染した場合、妊婦に禁忌とされる薬剤などもあって治療に制約があることなどから、妊娠後の感染への対応に苦慮することが予想され、国内での急速な感染拡大の危険性がなくなるまで治療の先延ばしの提案を推奨しています。

 そうであれば、妊婦に有休取得の環境は整えるなど、妊娠後の感染への対応に配慮を求めるべきです。百歩譲って治療の先延ばしを提案するとしても、卵巣年齢を考慮した段階的な配慮や、明確に期限を定める必要があるのではないでしょうか。新生児への影響がわかるのも何年先になるのではないでしょうか。ただででさえ日頃から妊活に悩まれている方に対して、追い打ちをかけていると思います。当事者の気持ちを思うとやるせなくなります。

【引用】
「不妊治療者、高まる不安 治療延期推奨「少ない機会逃せぬ」」北海道新聞,4/18(土) 16:06 , 最終更新:4/18(土) 17:13https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00010003-doshin-hok

【参考】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本生殖医学会からの声明(2020 年 4 月 1 日版)
http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf

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