『2人目を望むのは親のエゴ?』

 「卵子の老化」など、妊娠にはタイムリミットがありますが、近年、2人目妊活に悩む人が増加傾向にあるそうです。精子提供の面談においても、子どもは2人欲しいと話される方が多いですが、2人目妊活ならでは壁があるようです。
 1つ目の壁は「年齢」です。1人目より2人目の方が卵巣年齢は確実に低下しています。
 2つ目の壁は「費用」です。1人目の不妊治療にお金がかかった場合は、当然厳しくなりますし、一般的に行政の補助金も少なくなります。
 3つ目の壁は「時間」です。正確に言えば「第1子の預け先」の問題です。子連れで通院となると、他の患者さんがあまりいい気持ちをされないことや、第1子を抱っこしながらの採血や内診に負担があること、第1子に長時間不自由を強いることになることから罪悪感を覚えられます。
 そのような中で、「我慢を強いてまで治療を続けることに意味はあるのだろうか、2人目を望むことは単なる親のエゴなのではないだろうか…」と悩まれる方も多いようですが、これに加えて、男性不妊のご夫婦で精子提供による妊娠を考えられている方は、パートナーである旦那さんの気持ちにも配慮しなければなりません。パートナーがポジティブな考えであることが、とても大事になってきます。
 不妊治療には、費用や時間など多くの犠牲も伴いますが、その分、子どもを持つ意味について夫婦で向き合って何度も話し合うことになり、そのことが子どもへの愛情の大きさにつながります。つまり、自然に妊娠できなかったからこその良さもあるといえるのではないでしょうか。
 また、上記3つの壁の中で、「第1子の預け先」の問題については、受け入れ側で対応できることもあるので、例えば、クリニックに一時保育の環境が整えられることを願いたいと思います。

【引用】
「「子連れでの不妊治療に罪悪感」「2人目を望むのは親のエゴ?」――“2人目不妊”の実情とママの苦悩」
サンキュ!編集部,2020年6月17日 7:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d0f171d5c14bdbbd494491dad262e600aba5165

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